3D bone distribution model in the study space (density color expression version)
I created a 3D bone distribution model in the study space set for the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound, and further created a density color expression version. By expressing bone density by color, the bone distribution structure in 3D space could be visualized.
The donut-shaped dense area in the middle of the slope is distinctive.
有吉北貝塚北斜面貝層で設定した検討空間における骨3D分布モデルを作成し、さらにその密集度色表現バージョンを作成しました。骨密集度を色表現すると、3次元空間における骨分布構造が可視化できました。
斜面中腹のドーナツ状密集域が特徴的です。
1 検討空間における骨3D分布モデル(密集度色表現バージョン)
検討空間における骨3D分布モデル(密集度色表現バージョン)検討空間:有吉北貝塚北斜面貝層の10断面と11断面に挟まれた幅2m×高さ8m×長さ14mの空間
出土骨:検討空間から2833骨が出土し、そのうちXYZ座標を取得できた2622骨の3D分布を図化
遺物をCUBE(5㎝×5㎝×5㎝)で表示
骨密集度:
赤 当該骨から20㎝範囲内空間に10個以上の骨が出土しているもの
ピンク 当該骨から20㎝範囲内空間に6~9個の骨が出土しているもの
薄ピンク 当該骨から20㎝範囲内空間に3~5個の骨が出土しているもの
白 当該骨から20㎝範囲内空間に0~2個の骨が出土しているもの
11断面を表示(描画されているグリッドは1m×1m)
3DF Zephyr v8.002でアップロード
3Dモデルの動画
3Dモデルの画像
2 密集度の区分
当該骨から20㎝範囲内空間(当該骨を中心とする半径20㎝球体範囲内)に存在する他の骨の数の分布を次のグラフのように区分して、色を貼り付けました。
骨の20㎝範囲内に出土する他の骨の数
3 観察メモ
Blender3D空間の中で、全体を動かしながら観察すると、斜面貝層の中腹に特段の密集度大(赤CUBE)の集中域があり、それが何かドーナツ状に見えます。この形状にはこれまでの他の遺物の分布観察から、思い当たる事柄(イノシシ、骨製装飾品、石鏃)があるので、今後詳しく観察します。
骨と土器片について11断面にオルソ投影した画像を並べてみると、骨と土器片のそれぞれの密集域が「棲み分けている」ような関係にあるように見えます。時期と環境(斜面の中腹か、下部か)を「棲み分けている」ように見えます。詳しく検討する価値のある事象です。
骨と土器片
4 参考 検討空間における骨3D分布モデル
検討空間における骨3D分布モデル検討空間:有吉北貝塚北斜面貝層の10断面と11断面に挟まれた幅2m×高さ8m×長さ14mの空間
出土骨:検討空間から2833骨が出土し、そのうちXYZ座標を取得できた2622骨の3D分布を図化
遺物を赤色CUBE(5㎝×5㎝×5㎝)で表示
11断面を表示(描画されているグリッドは1m×1m)
3DF Zephyr v8.002でアップロード
3Dモデルの画像
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