2025年3月1日土曜日

2025年2月ブログ活動のふりかえり

 A look back at blog activities in February 2025


I looked back on the activities of the blog "Walking the Hanami River Basin" in February 2025.

Following on from January, this was a month in which I focused particularly on examining the shell layers on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. I overcame several major hurdles, including creating a 3D model of the natural terrain, creating a tentative shell layer classification system, and attempting to digitize the artifact distribution map (XY coordinate reading).


ブログ「花見川流域を歩く」の2025年2月活動をふりかえりました。

1月に引き続き有吉北貝塚北斜面貝層検討に特段に集中した1ヵ月となりました。地山地形3Dモデル作成、貝層区分体系試案作成、遺物分布図デジタル化(XY座標読取)試行など大きなハードルを幾つか越えました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・2025年2月の記事数は19です。

・地山地形3Dモデル作成、貝層区分体系試案作成、遺物分布図デジタル化(XY座標読取)試行結果の活用などの記事を書きました。

・千葉市埋蔵文化財調査センター特別展「貝と人」観覧記事を書きました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事を1編書きました。

3 2025年2月活動の特徴

3-1 地山地形3Dモデル作成


地山地形3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層が収まる地山地形(谷地形)の3Dモデルはこれまで何回も作成してきましたが、混貝土層地山平面図やセクション図から精細な3Dポイントデータを作成して、最も精細な地形3Dモデルを作成することができました。この結果、この地形が典型的なガリー侵食地形であることがわかり、北斜面貝層形成の最初期の様子について認識を深めることができました。

3-2 貝層区分体系試案作成


貝層大区分試案


貝層中区分試案

貝層断面図(セクション図から集成して作成)から貝層区分体系の試案を作成しました。これにより、貝層発達史の全貌を把握することが可能となりました。

3-3 遺物分布図デジタル化(XY座標読取)試行とその活用


遺物3D座標の活用

遺物分布図デジタル化(XY座標読取)を試行し、自分レベルでXY座標読取技術を確立することができました。これにより遺物分布図デジタル化作業がパワー投入の関数になりました。同時にXY座標読取結果にZ座標(遺物台帳記載)を加え、遺物の3D座標を3D空間にプロットして貝層との関係について検討しました。

3-4 感想

3-1~3-3はこれまで自分にとって懸案だった事項であり、これら事項のハードルを越したことにより、北斜面貝層プロジェクト取組みにたいする前向きな展望が急速に広がりました。

4 2025年3月活動の展望

有吉北貝塚北斜面貝層検討活動をさらに進めます。10断面と11断面に囲まれた7グリッドをモデル検討ゾーンに設定して、出土全遺物を3D空間に配置し、遺物と貝層との関係、遺物相互の関係などについて検討します。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2025年2月記事 〇は閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2025年2月記事


2025年2月 Sketchfabに投稿した3Dモデル


2025年2月 YouTubeに投稿した動画


2025年2月 ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した画像


0 件のコメント:

コメントを投稿