Understanding the white shell layer of the slope shell layer in the study area
The white shell layer (= shell-dense layer) of the slope shell layer in the study area of the north slope shell layer of the Ariyoshi Kita Shell Mound (the space between cross sections 10 and 11) was understood from on-site photographs. The development of the white shell layer can be divided into three stages in both cross sections 10 and 11.
有吉北貝塚北斜面貝層の検討空間(10断面と11断面に挟まれた空間)における斜面貝層の白色貝層(=貝殻密集層)を現場写真から把握しました。白色貝層の発達は10断面と11断面でともに3段階に区分できます。
1 10断面と11断面の写真
10断面写真 発掘調査報告書から引用、Photoshopでカラー化
11断面写真 発掘調査報告書から引用、Photoshopでカラー化
断面位置図
2 白色貝層の区分と対応
10断面11断面斜面貝層における主な白色貝層(土含有が低い貝層)の略対応
写真で白色部分は土の含有が低く、貝殻主体の貝層であると考えられます。そこで白色を指標にして貝層発達とその両断面における対応を検討し、図示しました。
貝層は下から(古いものから)崩落層斜面の上部から途中まで発達している貝層、崩落層斜面の上部から最下部まで発達している貝層、崩落斜面の途中から二次堆積層を覆いつくす貝層の3段階に区分できます。
その3段階区分は10断面、11断面で共通し、それぞれの貝層対応を確認できます。
白色貝層(=貝殻が密集しているところ)を観察することによって、検討空間における斜面貝層発達の大局観を得ることができました。
3 白色貝層(写真)と貝層断面図分層との対応
10断面(左右反転)主な白色貝層(土含有が低い貝層)
11断面主な白色貝層(土含有が低い貝層)
写真における白色貝層を貝層断面図の分層にプロットしました。
4 貝層断面図に関する問題点と対応
3の作業から、次の問題点を意識し、その対応をメモしました。
4-1 貝層断面図に関する問題点
4-1-1 貝層断面図の分層区分だけから主な白色貝層を認識することが困難
貝層断面図(セクション図の集成)の分層区分には、詳細すぎることと、細長い形状で変化の激しいの分層の定義(混土率、貝種、破砕率、色などの特性)が1点の観察であるという特徴があります。そのため、貝層断面図の分層区分だけから白色貝層の認識(=貝殻密集域の把握≒斜面貝層大局観の獲得)をすることが意外にも困難です。
4-1-2 貝層断面図表現が丸まっている
貝層断面図表現(分層線の作図表現)が丸まっていて(貝層が蛇行する部分が直線的に表現されているなど詳細な分布が表現されていない)、正確性に欠ける部分が見受けられます。
4-2 対応
検討空間の貝層断面図を活用する場面では、写真があればそれを前面に出して利用することにします。写真の方が現場の様子を直観的に把握でき、分析における間違いや勘違いを防ぐことができます。
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