3D distribution analysis of artifacts by slope shell layer subdivision
When counting the number of artifacts by slope shell layer subdivision, the number of artifacts is greater in the white shell layer than in the brown shell layer. It is worth further consideration as to how this phenomenon should be interpreted in relation to the rise and fall of settlement activity and environmental changes (changes in sedimentary environment).
斜面性貝層細区分で遺物件数を集計すると、白色貝層の方が褐色貝層より件数が多くなっています。この事象を集落活動消長や環境変化(堆積環境変化)との関わりでどのように解釈すべきか、今後検討を深める価値があります。
1 斜面性貝層細区分別の遺物件数
斜面性貝層細区分と遺物分布
斜面性貝層細区分別遺物件数 表
斜面性貝層細区分別遺物件数 グラフ
6層に分層された斜面性貝層の細区分3Dモデルに内包される遺物のリストをBlenderPythonで取得し、統計処理して遺物件数表とグラフを作成しました。遺物件数トータルでみても、後述する土器・土製品でみても白色貝層(S1層、S2層、S3層)の方が褐色貝層(R1層、R2層、R3層)より値が大きく、密度(単位貝層量当り遺物件数)で見ても同じ傾向です。この様子から検討空間では白色貝層の時期の方が褐色貝層の時期より遺物投棄活動が活発であったといえます。このデータを集落活動や堆積環境変化との関わりでどのように解釈することができるのか、今後検討を深める価値があると考えます。
2 遺物3D分布の移動
斜面性貝層6分層別遺物分布
6分層別に遺物分布を正面から、左から、上からそれぞれオルソ投影して見てみると、遺物分布自体が当初斜面に対して移動している様子を観察できます。当初斜面の利用がR1層やS1層では上から始まり、S3層では下に移動したように観察できます。また、遺物分布の当初斜面全長に占める割合が小→大→小と変化していることも観察できます。貝殻投棄と遺物投棄活動のあり方が時期によって変化している様子が投影されている可能性があります。今後検討を深める価値のある事象です。
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