2013年10月7日月曜日

千葉北インター付近の花島断層横ずれ

花見川流域の小崖地形 その34

E地区(千葉北インター付近)では東京湾水系の侵蝕と東関東自動車道の建設等による人工改変が激しく、印旛沼水系谷津のもともとの形状が不明な部分が多いのですが、谷津地形のずれが認められ、花島断層の横ずれを表現しているものと考えます。

1 千葉北インター付近の地形の様子
次の千葉北インター付近の地形の様子を示します。

千葉北インター付近の地形の様子
地形段彩図(現代地形)と旧版1万分の1地形図(大正6年測量9の重ね合せ図)

人工地形改変が著しいので、参考として大正6年測量地図を示します。

参考 旧版1万分の1地形図
大正6年測量

位置関係がわかるように、同じ場所の現代地図を示します。

参考 標準地図
電子国土ポータルによる

2 谷津地形の横ずれ
 次の図に示すように、谷津筋線のずれが3箇所で見つかり、花島断層の横ずれを表現しているものと考えます。

谷津地形の横ずれ

横ずれを示す谷津筋線のうち、西側の2本は東京湾水系谷津の侵蝕が印旛沼水系谷津筋に沿って、それをなぞる様に侵蝕したものと想定しています。

なお、旧長沼池付近一帯は図に示したように、かつて、湖沼である古長沼が存在して湖岸侵蝕が行われていた範囲であり、花島小崖や原始印旛沼水系谷津を観察することはできません。



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