2015年7月15日水曜日

萱田遺跡群検討の第2ラウンドに入ります

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.168 萱田遺跡群検討の第2ラウンドに入ります

2015.04.11記事「八千代市白幡前遺跡の発掘情報分析に着手する」からスタートして2015.07.10記事「大一(たいいつ)に関する情報収集」までの間の60記事の多くを使って、白幡前遺跡、井戸向遺跡、北海道遺跡、権現後遺跡について検討してきました。

発掘調査報告書で使っている遺構群をゾーンに見立てて、各ゾーンの竪穴住居、掘立柱建物、銙帯、ハマグリ、墨書土器などについて情報を指標化して分析しつつ、検討してきました。

この検討で、自分なりに遺跡のイメージをいきいきと捉えることができました。

しかし、4遺跡の発掘調査報告書内容を十分咀嚼して、全体を俯瞰しながら検討して、そこから得た情報をブログ記事にするというプロセスは取れていません。

初めて接する情報をその場で読み取り、その場で分析して、そのなかから興味のある情報をその都度記事にするという、その日暮らしの記事作成にならざるを得ません。

ですから、体系的で緻密な思考は不十分です。

また、これまでの記事を改めて読み返して見ると、土器、紡錘車、鎌・釘等、刀子、鏃等の項目については触れていません。

これらの未調査項目から農業生産や軍事に関係する情報を引き出すことができるかもしれないと考えています。

そこで、萱田遺跡群(4遺跡)の検討の第2ラウンドを行うことにします。

第2ラウンドでは竪穴住居、掘立柱建物、銙帯、ハマグリ、墨書土器などこれまで扱ってきた項目について情報を再考し、総括しつつ、分析を改めて深めたいと思います。

同時に、土器、紡錘車、鎌・釘等、刀子、鏃等の項目を扱い、指標化するなどして、新たな情報を入手したいと思います。

また、項目(指標)間の関係について試行錯誤的に分析したいと思います。

検討は遺跡毎ではなく、項目毎に4遺跡を対象にゾーン別に行いたいと考えています。

参考までに、これまでの萱田遺跡群の検討項目(指標)をまとめました。

これまでの萱田遺跡群の主な検討項目(2015.07.15)

参考 萱田遺跡群の奈良・平安時代集落の構成
「千葉県の歴史 資料編 考古3(奈良・平安時代)」より引用

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メモ

萱田遺跡群について徹底して学習することにより(情報をいじりまわすことにより)、古代遺跡(特に奈良時代)の特性を簡易に知ることのできる方法を編み出したいと考えています。

竪穴住居、掘立柱建物、土器、墨書土器、銙帯、刀子、鏃、紡錘車、鎌等の遺構・遺物を指標化し、それに遺跡固有の遺構・遺物を加えて、簡易的に遺跡の特性を知ることができる自分なりの方法を確立したいと思います。

分厚い発掘調査報告書から、簡易にかつ正確に遺跡の特性を知る方法を創出できれば、花見川-平戸川筋の残された多数の遺跡から情報を引き出す作業を加速させることができます。

多くの遺跡の比較や対応関係把握が可能になれば、東海道水運支路仮説検討をより一層促進できます。

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