2018年12月31日月曜日

2018年の趣味活動をふりかえる

2018年の大晦日となりました。

多くの皆様のおかでげこの1年間も趣味活動を大いに発展させ楽しむことができました。

心からお礼申し上げます。

この記事では2018年の趣味活動で印象に残ったことをふりかえってみます。

1 大膳野南貝塚学習のとりまとめ
2016年12月からスタートした大膳野南貝塚学習をとりまとめ、7月につたないペーパー(学習記録)にしました。

とりまとめページ例(全62ページ)
 大膳野南貝塚学習中間とりまとめ
専門基礎知識ゼロで右も左もわからない素人が考古歴史学習に取り組むという無謀な試みを始めて数年たち、その学習で生まれた面白さを自分なりに体系的に整理したものです。
ラッキーなことに千葉県貝塚研究最先端者である西野雅人先生に講評していただき、次のようなことに気が付くことができました。
ア 自分の学習がいかに井の中の蛙であるかという身の程に気が付くことができたこと。
イ 大膳野南貝塚で取り組んだテーマの多くは周辺の多くの遺跡の情報を総合して判断すべきであり、大膳野南貝塚だけの情報で結論を出すべきではないこと。
ウ 漆喰貝層有無別竪穴住居の違いはそれがどのような社会状況(機能・活動等)に対応しているかという視点から検討すべきであり、生業を異にする集団の違いとはみられないこと。
西野雅人先生に感謝します。
この学習体験によりますます縄文時代学習に興味が深まり、村田川河口付近や千葉県の縄文時代遺跡学習が趣味活動のメインになりました。
なおこの学習のなかで発掘報告書に記載されている土坑情報をFile Makerでデータベース化し、さらにQGISでプロットできるようにしました。これにより無味乾燥に見えるデータからワクワクドキドキする情報を引き出すことに成功し、学習技術上自分にとって特筆すべきことになりました。

2 西根遺跡出土木製品の現物観察とその考察まとめ
2017年6月に千葉県教育委員会の許可を得て印西市西根遺跡出土木製品の現物観察と写真資料閲覧が実現しましたが、その結果を8月にペーパー(観察・考察記録)としてまとめました。

とりまとめページ例
縄文後期イナウ似木製品の意匠と解釈

3 私家版千葉県遺跡DBの作成
WEBサイト「ふさの国文化財ナビゲーション」(千葉県教育委員会)からダウンロードした遺跡情報ファイル(20130レコード)を整形して項目別検索(フィールド別検索)が可能なファイルにするとともに位置情報と他の情報を加えて個人版遺跡DBを作成しました。このDBを私家版千葉県遺跡DBとします。
以前同じ趣旨のDBを作成したことがありますが、今回作成したDBでは位置が公表されている全遺跡(20028レコード)を完全網羅してGISにプロットできるようにしました。
このDBから千葉県全遺跡を対象にして種別、時代別等の分布図を作成して地図帳づくりを進めています。この地図帳はおそらく類例がなく、千葉県考古学習をする上での基礎資料として意義があるものと考えます。

私家版千葉県遺跡DB File Maker画面

4 超興味テーマ「地名「千葉」縄文語起源説」との遭遇
西根遺跡イナウ似木製品の学習のなかで偶然梅原猛の地名「千葉」縄文語起源仮説を知りました。「イナウ似木製品学習」、「村田川河口付近縄文後期学習」、「地名縄文語起源」という自分の興味を結びつける仮説であり強い魅力を感じます。この仮説学習にとりくめば縄文から弥生に移行する様子の学習を深めることにもなります。次年以降チャンスが生れれば集中学習に取り組みたいと考えています。
サイト 地名「千葉」は縄文語起源 梅原猛仮説

5 参考 2018年のブログ記事サムネール一覧
花見川流域を歩く 2018年記事サムネール一覧

6 感想
2018年は自分流縄文時代学習が進展し、同時に「身の程」を理解できた年でもありとても充実した年になりました。
2019年は毎年その希少さが増す人生残時間を有効活用すべくさらに趣味活動を加速したいと思います。

皆様、よいお年をお迎えください。

2 件のコメント:

  1. 格調高い趣味ですね。
    私はバラバラです。老人会のカラオケ、パークゴルフ。脱原発活動、石狩沖積低地研究、地理空間情報、カヌーサークルなど。12月は動きすぎ疲れて風邪をひき、何件もの予定をドタキャンしました。

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  2. 十五島さん コメントありがとうございます。好きなことをするのが何よりだと思います。手広くいろいろ楽しむことができるのは素晴らしいと思います。お体には気をつけてください。石狩沖積地低地研究について読めるコンテンツがあれば教えてください。興味があります。

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