2019年1月24日木曜日

火焔土器3Dデータ オープンソース

縄文土器学習 9

火焔土器3Dデータがオープンソースとしてだれでも自由にダウンロードでき、Windows10標準アプリで造形を利用・活用可能であることを知りましたのでメモします。

1 火焔土器3D画像例

火焔土器3D画像

火焔土器3D画像

火焔土器3D画像

火焔土器3D画像

2 3Dデータ提供サイト

新潟県長岡市の縄文文化発信サポーターズが「縄文オープンソースプロジェクト」の一環として3Dデータをオープンソース化しています。
次のように説明されています。
「縄文文化財をオープンソース化し、誰でも自由に文化財の造形を活用することができる環境を生み出すためのプロジェクトをスタートしました。インテリアやアクセサリーなど、あなたの創造力で縄文文化財を活用してください。」
3Dデータのサイズは41.9MBです。

3 3D閲覧アプリ
私の場合(Windows10)、ダウンロードしたファイルをクリックしたところWindows10標準アプリのPrint3Dが立ち上がり3Dを操れるようになりました。

Print3D立ち上がり画面
画面左下に見積原価¥182302.00と表示され、最初は意味が判らずドキドキしました。後でわかったのですが、このアプリがオンライン3Dプリントサービスに直結しているので存在する画面項目です。(3Dプリントサービスはマイクロソフト、アドビ、スケッチアップ、オートデスクの共同運営のようです。)

4 感想
4-1 すごいグループがいる
火焔土器3Dデータをオープンソースで提供しているグループが存在し、その目指すところの気高さに圧倒されます。
「ではなぜオープンソース化を目指すのか?
 それは、デジタルファブリケーション(3Dプリンターやレーザーカッターといった、コンピューターと接続されたデジタルエ作機械によって、デジタルデータをさまざまな素材から成形する技術)のような先端技術を効率的に活用することで、縄文文化財を現代のコンテンツ産業の文脈、および一般市民のクリエイティブな日常シーンの中において再価値化することが可能になると考えているからです。
縄文文化は日本において確認されている最古の文化でありながら、データ化やオープン化といったアクセシビリティが確保されていなかったため、岡本太郎がアート・デザイン的なインスピレーションの源泉として再発見したにも関わらず、未だ過小評価されています。逆に言えば、縄文文化財の適切な発信経路をつくることさえできれば、21世紀の情報社会に縄文文化の精神を引き継いだ新たなクリエイティビティを根付かせることができるでしょう。」

4-2 自分の土器形式学習に3Dデータがつかえるかもしれない!
千葉県の多数の土器形式を3Dデータとすれば、Windows10標準アプリなど多数存在するフリーアプリ等でだれでも3D画像として操ることができます。
自分の土器形式学習のプロジェクト-千葉県の全土器形式の写真を自分のカメラで撮って図鑑を作成する-が終われば、次に土器の3Dデータを作成して、立体的に観察できる図鑑を作成することが考えられます。
ガラス越しに展示されている土器を手持ちカメラで撮影して作成した3Dデータの精度や見映えが満足できるものならば、是非ともチャレンジしたいと思います。展示土器の背後や内面のデータは欠けますが、土器3Dデータの学習上の効果は極めて大きいのではないかと考えます。土器の大きさや形状・模様の認識が写真と比べて飛躍的に向上するに違いありません。3Dデータにススコゲなどの情報を書き加えれば、その面での考察も向上します。
申請により閲覧する出土現物土器から3Dデータを作成すれば考古専門世界を含む社会一般に有用情報を提供できるかもしれません。

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