縄文土器学習 6
千葉県出土縄文土器の形式学習を縄文草創期から始めていていますが、加曽利貝塚博物館で企画展「あれもE これもE -加曽利E式土器(千葉市内編)-」を3月3日まで開催中であるとのニュースを見て、見逃す可能性もあるので急遽観覧してきました。加曽利E式土器は縄文中期後半の土器です。
企画展パンフレット表紙から
1 展示の様子
50~60点の加曽利E式土器(主に深鉢土器)がEⅠ式→EⅡ式→EⅢ式→EⅣ式の順に並べられていて、土器形式学習を始めようと考えている自分にとってはとても素晴らしい展示でした。
加曽利EⅡ式土器
加曽利EⅢ式土器
展示の様子
特大深鉢(加曽利EⅡ式土器)
土器の模様がどのような縄文原体からつくられたのかという見本資料が展示されていて、それも参考になりました。
縄文原体見本資料
2 加曽利E式土器の変遷
うれしいことにガイドの方から土器細分の詳しい説明を聞くことができました。口縁部の変化、縦方向の磨消縄文、底部面積変化など多数の指標により文様と形状の変化が分析されて形式分類されていることを理解することができました。
加曽利E式土器の移り変わり
企画展パンフレット「あれもE これもE -加曽利E式土器(千葉市内編)-」から引用
3 感想
この企画展展示物を詳しく観察することにより加曽利E式土器の器形や模様変遷を詳しく知ることができますから、今後2-3回この企画展に通って1点1点の土器について詳細観察して、自分なりの学習を深めたいと思います。計らずも、隆起線文土器より加曽利E式土器の観察・撮影が先行しました。なお、隆起線文土器閲覧も2月には実現しそうですから隆起線文土器学習と加曽利E式土器学習を併行して進めることにより土器形式学習の口火をきることにします。
帰りがけに南貝層の貝層断面観覧施設を観覧してきました。何回見ても迫力がある展示です。
貝層断面観覧施設
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