2021年6月14日月曜日

縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル

 縄文土器学習 614

八千代市立郷土博物館2021年度企画展「印旛沼南西岸の縄文文化~やちよの縄文~」で観察した縄文早期前葉土偶が気になっていたのですが、思い切って3Dモデルを作成してみました。

1 縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル

縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル

撮影場所:八千代市立郷土博物館2021年度企画展「印旛沼南西岸の縄文文化~やちよの縄文~」

撮影月日:2021.05.13

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 39 images


展示の様子


3Dモデルの動画

2 メモ

次の実測図に表現されているように、右土偶には深い穿孔があります。


土偶2点の実測図

上谷遺跡発掘調査報告書第5分冊より引用

この穿孔に細い棒を差し込み、棒で逆三角の土偶を使ったと想像します。

逆三角には乳房などを想起させるような意匠はありません。

とりあえず、この土偶に対する自分の興味を深めるために、次のような超妄想(着せ替え人形仮説)をメモしておきます。

…………………

この土偶は女性の上半身である。

下から棒をさし込み、棒を持ったり、棒を固定して楽しんだ(祈った)。

硬い土製上半身に、植物と泥などを素材とするカラフルで粘性のある粘土状物質で好みの乳房、好みの手足、好みの頭などを造形した。

あるいは花や鳥羽を貼り付けて、飾った。

しばらく楽しんだ(祈った)後、土偶に貼り付けた全てを取り去り、別の造形を貼り付けて楽しんだ(祈った)。

つまり、この土偶は着せ替え人形として使われた。

…………………


2021年6月13日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 基底面高度分布図3Dモデルの作成

 縄文社会消長分析学習 101

有吉北貝塚発掘調査報告書に掲載されている北斜面貝層縦横断図15枚から標高を拾って3種の等高線図を作成し、それを地形3Dモデルとして表現して、これまでの検討を確認して認識を深めました。

発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル

貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形) 3Dモデル

下総層群上面高度分布 3Dモデル

1 有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成

QGIS、GRASS、Blender利用

3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿

2 有吉北貝塚北斜面貝層 貝層基底面高度分布(貝層形成直前地形) 3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層 貝層基底面高度分布(貝層形成直前地形) 3Dモデル

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成

QGIS、GRASS、Blender利用

3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿

3 有吉北貝塚北斜面貝層 下総層群上面高度分布 3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層 下総層群上面高度分布 3Dモデル

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成

QGIS、GRASS、Blender利用

3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿

4 有吉北貝塚北斜面貝層 分析資料3Dモデル7点

有吉北貝塚北斜面貝層 分析資料3Dモデル7点

上左、中左:発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル

上中、中中、下中:貝層基底面高度分布(貝層形成直前地形) 3Dモデル

上右、中右:下総層群上面高度分布 3Dモデル

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成

QGIS、GRASS、Blender利用

3DF Zephyr Litev5.019からSketchfab投稿


3DF Zephyr Lite画面


3Dモデルの動画

5 メモ

ア 空間感覚

3つの等高線図を作成することにより北斜面貝層の3D形状の理解が進み、空間的感覚が研ぎ澄まされました。この空間感覚により、これから行う北斜面貝層考古遺物出土分布図作成から得られる情報が濃くなると期待できます。

イ 貝層自体の3Dモデル作成

発掘調査前(表土除去後)地形等高線と貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形)等高線に挟まれた空間に貝層が堆積しています。この貝層の3Dモデルを簡易的になるとは思いますが、なんとか作成したいと思います。

また、貝層の容量なども計算してみることにします。

ウ 貝層の区分

地形状況から次のように北斜面貝層が区分されるのではないだろうかと考えていますが、今後の遺物出土状況からより詳しく検討することにします。


北斜面貝層の区分

エ 地形の出自

北斜面貝層が立地する地形のそもそもの出自を次のように想定します。


北斜面貝層立地地形の出自

更新世化石谷津谷底に崩壊土砂が堆積してできた緩斜面と加曽利EⅡ式頃急発達したように観察できるガリー浸食地形という異なる地形出自を認識できます。

6 参考

等高線からDEMを作成する詳細方法は次の記事にメモしています。

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020.12.19記事「紙地図等高線から地形3Dモデルを作成する方法」




2021年6月12日土曜日

有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形3Dモデルの試作

 縄文社会消長分析学習 100

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載の北斜面貝層縦横断図15枚から3枚の等高線を作成しましたが、その内の1枚「発掘調査前(表土除去後)地形」の3Dモデルを試作しました。

オリジナル等高線からDEMを作成して観察に値する3Dモデルができるかどうか試したのですが、良い結果が得られました。

1 有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形 3Dモデル

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料から作成した等高線図に基づいてDEM作成

QGIS、GRASS、Blender利用

3DF Zephyr LiteからSketchfab投稿


QGIS画面


3DF Zephyr Lite画面


3Dモデルの動画

2 メモ

発掘調査報告書平面図に掲載されている北斜面貝層周辺の等高線と、発掘区域のオリジナル等高線を一つのファイルにして、それからQGIS+GRASSでDEMをつくり、3Dモデルにしたところ、使い物になるレベルの3Dモデルができました。

北斜面貝層発掘調査前の地形の様子が良くわかります。

早速、「貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形)」と「下総層群上面高度分布」の3Dモデルも作成して、検討・思考の用に使うことにします。

簡単なポンチ絵としての等高線でも気軽に3Dモデル化できるので、地形学習が楽しくなります

2021年6月11日金曜日

有吉北貝塚北斜面貝層基底面高度分布図の作成

 縄文社会消長分析学習 99

有吉北貝塚発掘調査報告書に掲載されている北斜面貝層縦横断図15枚から次の標高を拾い、平面図にプロットして等高線を作成しました。

発掘調査前(表土除去後)地形

貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形)

下総層群上面高度分布

1 発掘調査前(表土除去後)地形


発掘調査前(表土除去後)地形

発掘調査報告書では北斜面貝層は急斜面で危険なため、最初に重機で表土をはぎ、そのあと調査に取り掛かったと書かれています。従って縦横断図の上面は表土除去後の発掘調査前地形を表現していると捉えることができます。等高線をみると、その値に約1mを足すと周辺地形等高線と整合的になります。発掘調査前の地形は周辺地形と異なるような特徴は特段に無かったようです。ただし2本の流路が観察できます。

2 貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形)


貝層基底面高度分布図(貝層形成直前地形)

貝層(混土貝層・混貝土層・純貝層)の基底面高度を測定して平面図にプロットして、それから等高線を作成しました。この等高線は貝層形成前の地形を表現しているといえます。

流路がA~Eの5本観察され、A~Cは遷急点が発達するガリー浸食谷として観察できます。貝層はガリー浸食谷を充填するようなかたちで堆積しています。一方、DとEは緩斜面の浅い谷として観察できます。貝層は緩斜面をシート状に覆うようなかたちで堆積しています。貝層が堆積した時期は今後詳しく調べるますが、予察的な調査ではD、E付近では中峠式頃以降で、A~Cでは加曽利EⅡ式頃以降です。時期の異なる2つの貝層(貝塚)が1つの貝層(貝塚)として認識されている可能性があります。今後詳しく調査します。

3 下総層群上面高度分布


下総層群上面高度分布

下総層群の上面高度分布図を作成しました。地形の成因を検討するためです。A地域は貝層基底面高度分布図で見た通り、ガリー浸食谷の発達域です。一方、B地域は平な底の谷地形が観察されます。左岸急斜面前には崩壊堆積物あるいは崖錐堆積物が観察されます。平な底の谷地形そのものは崩壊地形として捉えることはできないので、台地面が下刻されていく過程で残された化石谷津地形である可能性が濃厚です。下総台地にはこのような化石谷津地形の断片が各所にあります。

A地域のガリー地形は下刻作用が卓越し、B地域の平な底の谷地形は側方浸食作用が卓越していますから、時期の異なる地形であることが判ります。B地域の地形はA地域の地形によって削られていますから、B地域地形が古く、A地域地形が新しいことが判ります。

4 メモ

2と3の検討から、次のような対応のより詳しい証明が今後の学習課題となります。

3のA地域 加曽利EⅡ式頃貝層形成---ガリー浸食地形(下方浸食力卓越)充填

3のB地域 中峠式以降貝層形成---化石谷津地形(側方浸食力卓越)の緩斜面をシート状にカバー


2021年6月10日木曜日

有吉北貝塚北斜面貝層に関する学習問題意識

 縄文社会消長分析学習 98

有吉北貝塚北斜面貝層情報図試作1を作成して眺めるとこれまでバラバラだった興味・問題意識がつながりだしたので、忘れないうちにメモしました。

1 地形発達に関する興味・問題意識


北斜面貝層基底面の地形発達に関する興味・問題意識

1-1 ガリー浸食地形

上流部にはガリー谷頭浸食地形と思われる断面が観察されます。

ガリー浸食は稀な大雨でのみ谷が発達し、それに対応した遷急点の発生が顕著です。

学習を進め深める上で、上流の基底面がガリー浸食で発達したことを地形学的にオーソライズする必要があります。

1-2 ガリー浸食地形が中期(加曽利EⅡ式頃)だけの現象

上流部では基底面のガリー浸食地形を埋めて混土貝層・混貝土層・純貝層が堆積し、その人工堆積層もガリー浸食されています。その上には土層が堆積して緩斜面となりその上に後期純貝層が観察されます。この層準からガリー浸食地形は中期(加曽利EⅡ式頃)だけの現象として把握できます。気候変動や人口急増による裸地化などがガリー浸食地形発生にどのように関連するのか、学習上の興味が深まります。

1-3 斜面崩壊

下流の横断面では急斜面とその下部に砂層の堆積があり、ガリー浸食ではなく斜面崩壊の跡のように観察できます。上流と下流では基底面の地形発達が異なるようです。時期も違い、下流の基底面は古く、その上に堆積する貝層も古い(中峠式以降)ようです。

2 混土貝層・混貝土層の成因に関する興味・問題意識


北斜面貝層混土貝層・混貝土層の成因に関する興味・問題意識

2-1 上流部

上流部ガリー浸食地形発達区域では浸食地形(V字谷)を充填するかたちで混土貝層・混貝土層・純貝層が堆積しています。

特に最上流ではガリー谷頭空間を苦労して混土貝層・混貝土層で埋めた(工事した)としか考えられません。

2-2 下流部

崩壊地形(緩斜面)に混土貝層・混貝土層・純貝層が層を成して堆積しています。一般的にはこれが斜面貝層の姿であり、疑問が生まれないかもしれません。しかし改めて考えると何故混土貝層・混貝土層が広範囲に成層して分布するのか大いに疑問です。縄文人が意識して混土貝層・混貝土層を(いわば一種の工事として)つくりあげたとしか考えられません。それとも河床ではない一般斜面において、貝集中廃棄場所から流水・霜・風・生物等の作用でこのような成層がうまれるのでしょうか。混土貝層・混貝土層・純貝層のでき方を知る必要があります。専門家のこれまでの研究や見解を学習したいと思います。

3 大形土器片層の成因と意義に関する興味・問題意識


北斜面貝層ガリー浸食基底面に堆積する大形土器片層の成因と意義に関する興味・問題意識

一人では持ち運びできないような廃用大型土器をわざわざガリー谷底に持ち込み破壊して大形土器片にしてばら撒いたという意識的活動が行われたことは確実です。

次のような作業仮説を検証するかたちで学習を深めることにします。

妄想的仮説

1 中期(加曽利EⅡ式頃)にだけガリー浸食が発達した(災害・集落危機)

2 ガリー浸食谷を完全充填する土木工事が計画された

3 基礎工事としてガリー谷底に大型土器を持ち込み破壊して大形土器片をばら撒き、河床安定を企図した

4 基礎の上に貝殻を破砕して土と混ぜた素材(混土貝層・混貝土層)を堆積させていった 破砕貝を混ぜた土はよく締まり、浸食されにくい

5 ガリー浸食谷充填工事が終わった後に再びガリー浸食が発生した(それが集落放棄につながったのかもしれない) 

4 参考 図面の立体的位置関係


1~3で使った図面の立体的位置関係


2021年6月7日月曜日

中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器全60器 観察記録3Dモデル

 縄文土器学習 613

今年の2月まで加曽利貝塚博物館で開催された令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」で展示された中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器のうち60器の観察記録3Dモデルを並べて一覧できるようにしました。。

1 中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器全60器 観察記録3Dモデル

中峠式土器及び加曽利EⅠ式・EⅡ式・EⅢ式・EⅣ式土器全60器 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」

撮影月日:2020.11.27 2021.01.06 2021.02.02 2021.02.09 2021.02.16

ガラス面越し撮影

全土器同一縮尺

個別土器3Dモデルは3DF Zephyr v5.019で生成、Blenderで全体編集、3DF Zephyr v5.019でSketchfabアップロード

Sketchfab画面内の移動方法:Shiftキー+右クリックで移動(Shiftキーを先に押す)

アノテーション1~20は移動高速化の用に設置しました。「k」でアノテーション進む、「J」でアノテーション戻る。


Blender画面


3DF Zephyr Lite画面


3Dモデルの動画

2 土器リスト

左からの土器リストです。No.は企画展展示資料番号で、企画展配布パンフレットの写真、リスト番号です。

【中峠式土器】

中峠0地点型深鉢(No.1)(松戸市中峠遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠5次2住型深鉢(No.2)(松戸市中峠遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠6次1住型深鉢(No.3)(松戸市中峠遺跡)  観察記録3Dモデル

中峠0地点型深鉢(No.4)(松戸市中峠遺跡) 観察記録3Dモデル

勝坂Ⅴ式深鉢(No.5)(松戸市中峠遺跡)  観察記録3Dモデル

中峠0地点型深鉢(No.6 )(松戸市紙敷遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠0地点型深鉢(No.7)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠0地点型深鉢(No.8)(野田市東亀山遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠5次2住型深鉢(No.9)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠5次2住型深鉢(No.10)(柏市大松遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠6次1住型深鉢(No.11)(松戸市紙敷遺跡) 観察記録3Dモデル

中峠6次1住型深鉢(No.12)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

勝坂Ⅴ式深鉢(No.13)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

勝坂Ⅴ式深鉢(No.14)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

【加曽利EⅠ式土器】

勝坂・阿玉台末/加曽利EⅠ初深鉢(No.38)(柏市小山台遺跡B区) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.37)(野田市東亀山遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.39)(柏市小山台遺跡B区) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.56)(流山市中野久木谷頭遺跡C地点) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.57)(流山市中野久木谷頭遺跡C地点) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.55)(流山市中野久木谷頭遺跡C地点) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.20)(市川市向台貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.36)(松戸市根木内遺跡第4地点) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.40)(柏市小山台遺跡B区) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.25)(船橋市高根木戸遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅠ式深鉢(No.21)(市川市向台貝塚) 観察記録3Dモデル

【加曽利EⅡ式土器】

 加曽利EⅡ式深鉢(No.15)(市川市今島田貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.26)(船橋市高根木戸遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.32)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.33)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.34)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.43)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.44)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式器台(No.51)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.53)(流山市小谷貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式浅鉢(No.54)(流山市小谷貝塚) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.59)(流山市中野久木頭遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.60)(流山市中野久木頭遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.66)(我孫子市西大久保遺跡) 観察記録3Dモデル

 加曽利EⅡ式深鉢(No.68)(鎌ヶ谷市大堀込遺跡) 観察記録3Dモデル

【加曽利EⅢ式土器】

加曽利EⅢ式深鉢(No.23)(船橋市新山貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.24)(船橋市新山貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.45)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.46)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.48)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.49)(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.52)(流山市桐ケ谷新田第Ⅱ遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.61)(流山市中野久木谷頭遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.64)(我孫子市鹿島前遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.67)(我孫子市古戸貝塚) 観察記録3Dモデル

【加曽利EⅣ式土器】

加曽利EⅣ式深鉢(No.16)(市川市権現原貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(No.17)(市川市高谷津貝塚(曽谷貝塚)) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式両耳壺(No.18)(市川市新田前貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利E式系壺(後期称名寺式期)(No.19)(市川市本北方3丁目) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(No.28)(船橋市中野木新山遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.29)(船橋市前貝塚堀込貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.30)(松戸市一の谷西貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.31)(松戸市一の谷西貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式瓢箪型注口土器(No.63)(流山市富士見台第Ⅱ遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.65)(我孫子市鹿島前遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅣ式深鉢(No.69)(鎌ヶ谷市中沢貝塚) 観察記録3Dモデル

3 型式別総集3DモデルURL

個別土器の観察記録3Dモデルは全てSketchfabサイトの「arakiminoru」に掲載されています。

型式別総集モデルのURLは次の通りです。

中峠式土器14器総集3Dモデル https://skfb.ly/o6MUH

加曽利EⅠ式土器11器総集3Dモデル https://skfb.ly/o6sNp

加曽利EⅡ式土器14器総集3Dモデル https://skfb.ly/onTyI

加曽利EⅢ式土器10器総集3Dモデル https://skfb.ly/o6vJK

加曽利EⅣ式土器11器総集3Dモデル https://skfb.ly/o6Ho6

4 感想・謝辞

中峠式→加曽利EⅣ式までの土器形状や文様の変化を3Dモデル比較で見ることができます。パソコン大型モニターでじっくり観察する価値がある学習資料になりました。加曽利E式土器に関して秀逸な企画展を毎年開催している加曽利貝塚博物館に、学習者の一人として感謝します


2021年6月6日日曜日

有吉北貝塚 北斜面貝層 情報図 試作1

 縄文社会消長分析学習 97

有吉北貝塚北斜面貝層の断面図3D表示に判りやすい等高線3D表示を加えるとともに、周辺竪穴住居分布を加えて情報図とし、思考補助道具として活用することにします。

1 有吉北貝塚 北斜面貝層 情報図 試作1

有吉北貝塚 北斜面貝層 情報図 試作1

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載情報から作成

主な掲載情報

1 北斜面貝層の縦横断面図

2 周辺地形等高線

3 有吉北貝塚主要部の中期竪穴住居分布(2D表示、直近のみ3D表示)

Blenderで作成、3DF Zephyr LiteでSketchfabにアップロード


3DF Zephyr Lite画面


3DF Zephyr Lite画面


3DF Zephyr Lite画面


3DF Zephyr Lite画面


3Dモデルの動画

2 メモ

北斜面貝層平面図、縦断図、横断図からわかるガリー浸食地形の谷頭と竪穴住居との最接近距離は13mです。集落中央部広場中心との距離は40mです。ガリー浸食地形の急発達が集落社会に強力なインパクトを与えたことが推測できます。谷底土器破壊層と谷頭を埋める混貝土層の形成は、ガリー浸食地形形成という「災害」と密接に結びついていると仮説します。そもそもなぜガリー浸食地形が発生したのか、集落人口急増による薪の採取で斜面裸地化進行が影響したのではないか、興味が深まります。

3 技術メモ

Blenderを使って発掘調査報告書掲載資料の立体化をすれば、思考を刺激する資料が作れることを実感します。

Blender画面上ではきれいに作れた立体物をWabefront(.obj)ファイルで書き出して表示すると、適切に表示されない不都合(バグ)がいろいろあるようです。また日本語表示には弱いようです。


Blender画面

表題も書き込みましたが、Wabefront(.obj)にすると文字化けしてしまい、修正出来なかったので、残念ですが削除しました。

2021年6月4日金曜日

有吉北貝塚 北斜面貝層断面図及び周辺地形の3D表示(試作1)

 縄文社会消長分析学習 96

有吉北貝塚北斜面貝層の断面図3D表示に等高線の3D表示を加えてみました。

1 有吉北貝塚 北斜面貝層断面図及び周辺地形の3D表示(試作1)

有吉北貝塚 北斜面貝層断面図及び周辺地形の3D表示(試作1)

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料塗色引用

3DF Zephyr v5.019でアップロード


Blender画面


3DF Zephyr Lite画面


Sketchfab画面

3Dモデルの動画

2 感想

有吉北貝塚北斜面貝層がどのような地形のもとでつくられたのかを判断するための基礎資料の一つができました。検討のテーマは「貝塚形成に伴うガリー浸食谷の埋没」とでもいうことができるのではないかと考えます。地学的には「埋没ガリー浸食地形の発達・成因分析」、考古学的には「ガリー浸食地形を選んで貝塚形成した要因分析」とでもいうことができそうです。

3 技術メモ

・等高線が細すぎて3Dモデルの中で見ずらいので改良することにします。

・等高線(現代地表面)と埋没ガリー浸食地形を一連の地形として扱った等高線をつくり、それからDEMを生成し、地形3DモデルをQGIS上で作成することにします。

・等高線の立体表示はつぎのようなステップでおこないました。illustratorによるトレース→「塗り」画像化→svgファイル出力→Blender取り込み→補助スケールツールを使って0.5m間隔等高線を1本1本空間配置


2021年6月1日火曜日

加曽利EⅣ式土器11器の3Dモデル総集を作成する

 縄文土器学習 612

今年の2月まで加曽利貝塚博物館で開催された令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」で展示された加曽利E式土器のうち加曽利EⅣ式土器11器について観察記録3Dモデルを作成し、それを並べた総集モデルを作成しました。自分自身のための学習教材です。これまで中峠式土器、加曽利EⅠ式土器、加曽利EⅡ式土器、加曽利EⅢ式土器の総集モデルをつくっており、この企画展に関連する総集モデルシリーズの最後になります。

1 加曽利EⅣ式土器11器 観察記録3Dモデル総集

加曽利EⅣ式土器11器 観察記録3Dモデル総集

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」

撮影月日:2020.11.27 2021.02.16

ガラス面越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成

左から

1 加曽利EⅣ式深鉢(No.16)(市川市権現原貝塚) 観察記録3Dモデル

2 加曽利EⅣ式深鉢(No.17)(市川市高谷津貝塚(曽谷貝塚)) 観察記録3Dモデル

3 加曽利EⅣ式両耳壺(No.18)(市川市新田前貝塚) 観察記録3Dモデル

4 加曽利E式系壺(後期称名寺式期)(No.19)(市川市本北方3丁目) 観察記録3Dモデル

5 加曽利EⅣ式深鉢(No.28)(船橋市中野木新山遺跡) 観察記録3Dモデル

6 加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.29)(船橋市前貝塚堀込貝塚) 観察記録3Dモデル

7 加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.30)(松戸市一の谷西貝塚) 観察記録3Dモデル

8 加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.31)(松戸市一の谷西貝塚) 観察記録3Dモデル

9 加曽利EⅣ式瓢箪型注口土器(No.63)(流山市富士見台第Ⅱ遺跡) 観察記録3Dモデル

10 加曽利EⅣ式深鉢(後期称名寺式期)(No.65)(我孫子市鹿島前遺跡) 観察記録3Dモデル

11 加曽利EⅣ式深鉢(No.69)(鎌ヶ谷市中沢貝塚) 観察記録3Dモデル

10器の縮尺は同一

3DF Zephyr v5.019でアップロード

アノテーション移動は番号クリックあるは「K」で前進、「J」で後退。

Sketchfab画面の移動方法:Shiftキー+右押で移動(Shiftキーを先に押す)

個別3Dモデルも全てSketchfabサイト「arakiminoru」に掲載しています。


Sketchfabパソコン画面 全画面表示


3Dモデルの動画

2 参考 イノシシ顔面

左端「加曽利EⅣ式深鉢(No.16)(市川市権現原貝塚)」の表面にはイノシシ顔面が描かれています。


イノシシが描かれている説明

3 感想

これまで中峠式土器、加曽利EⅠ式土器、加曽利EⅡ式土器、加曽利EⅢ式土器の総集モデルをつくっており、加曽利EⅣ式土器総集モデルがシリーズの最後になります。

今後中峠式~加曽利EⅣ式までの総集モデルを全部総集した大モデル作成にチャレンジし、学習資料としての使い勝手がどのようになるのか、テストしてみることにします。


2021年5月31日月曜日

有吉北貝塚 北斜面貝層 土器出土状況の予察観察

 縄文社会消長分析学習 95

有吉北貝塚北斜面貝層土器出土状況資料を整理して予察観察を行いました。

1 有吉北貝塚北斜面貝層土器出土状況の予察観察


有吉北貝塚北斜面貝層土器出土状況

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載資料を引用編集

この土器出土状況図を予察的に検討して、その結果を次にまとめました。


有吉北貝塚北斜面貝層土器出土状況の予察的検討

1-1 土器分布は大局的に上流側と下流側に分かれる

上流側(南側)では土器分布は主にガリー谷底と考えられる場所に集中的に出土します。下流側(北側)の土器分布は斜面と谷津谷底に分かれて分布し、上流側と比較すると分布密度が低くなっています。上流側と下流側の間には土器分布が散漫になる場所があります。

1-2 土器型式構成が上流側と下流側で異なる

上流側では加曽利EⅡ式土器がメインです。一方下流側では中峠式土器が目立ちます。

1-3 貝層形成時期と形成原理が上流側と下流側で異なる可能性

貝層形成時期は下流側が古く、上流側が新しい可能性があります。また上流側では大型土器をその場で破壊して大形土器片が残るという出土状況であり、祭祀活動が想定できるので、土器片出土密度が低い下流側とは形成原理が異なる可能性があります。

1-4 上流側に新旧ガリー谷底の存在が想定できる

上流側に新旧ガリー谷底と考えられる縦断勾配緩と縦断勾配急の断面が観察できます。

1-5 流水で貝層外に土器片が流出している

下流側では貝層分布から離れて、外に向かって土器片分布が観察できます。これは流水によって貝層から土器片が運ばれた結果であると考えられます。

つぎの土器出土状況図(拡大図)からも有用な情報を汲み取ることができます。


土器出土状況(拡大図)による検討

1-6 土器破壊直後の状況で土器が出土する

かなりの土器が土器破壊直後の状況で出土しています。

1-7 大形破片が出土する

大型土器を破壊して大形破片を形成してそれが出土しています。これはこのガリー谷底に一人では運べない大型土器を運び込み、その場で破壊したという意識的活動が行われたことを示しています。さらにその活動が加曽利EⅡ式期の前後に継続して行われたことも判ります。

1-8 土器片には覆瓦状構造が観察される

土器片には覆瓦状構造(imbrication)が観察されますから流水の影響をうけたことは確実です。しかし、土器片のおおくが破壊直後の状況で出土するので、流水の影響はかなり小さかったといえます。これはガリー谷底が普段は流水がなく、大雨の時だけ流水があるという特性によるものと考えます。流水の影響が小さいことは、上流側の土器片が下流側まで届いていないことからも首肯できます。


覆瓦状構造

2 感想

発掘調査報告書資料を整理すると、驚くべきことに、接合を図示した出土全土器片平面分布図とそれの投影断面プロット図が掲載されていました。土器片には発掘調査報告書番号と群別情報が描かれています。驚嘆に値する精細な情報です。自分は眩暈をこらえてこの資料を眺めました。これほどの詳細情報をつくる手間・エネルギーは膨大なものであったと考えます。この貴重な資料から多くの有用情報を汲み出すことで、発掘調査報告書作成にかかわった人々に敬意を払いたいと思います。