2014年8月30日土曜日

アドレスマッチングによる遺跡プロット図作成

シリーズ 花見川地峡の利用・開発史
第1部 縄文弥生時代の交通 その22

アドレスマッチングによる遺跡プロット図の試作図ができましたので、一報として報告します。

「ふさの国文化財ナビゲーション」(千葉県教育委員会)からダウンロードした千葉県埋蔵文化財リスト(CSVファイル、19905箇所)の全体について、その住所情報を東京大学CSVアドレスマッチングサービスを利用して経緯度情報に変換し、GISにプロットしました。

アドレスマッチングによる千葉県埋蔵文化財プロット図
縮尺が小さすぎて、記号(赤丸)が重なってしまうので分布の特徴は判りません。しかし、アドレスマッチングによるプロットが初めて出来て、感激です。

千葉県北部の一部を拡大して表示すると次のような図になります。

アドレスマッチングによる千葉県埋蔵文化財プロット図
基図は現在の水系網図

この図でも遺跡が密集するところでは記号が重なってしまっています。

一目見ただけで、市町村別遺跡密度から得られた情報より、各段に地域特性を知ることができる分布図であることが直感できます。
東京湾岸-太日川(江戸川)沿岸-利根川と手賀沼に挟まれた地域-栄町など、あるいは佐倉市や成田市の中心市街地付近にドットの密集するところがあります。

この図の基図を地形段彩図に替えてみると次のような図になります。

アドレスマッチングによる千葉県埋蔵文化財プロット図
基図は地形段彩図

地形(谷津)との関係がリアルに浮かび上がってきます。

ここに示した図は全遺跡情報ですが、時代別、種別(古墳、貝塚・・・)に作成することもできます。

アドレスマッチングの方法、問題点、活用方法等について次の記事から検討して、現在の本題(第1部 縄文弥生時代の交通)に役立てていきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿