2019年6月25日火曜日

三戸式土器 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 163

この記事は2019.05.01記事「三戸式土器 庚塚遺跡」の追補記事です。
千葉県教育庁文化財課森宮分室展示室に展示されている縄文早期、前期土器の観察記録3Dモデルが出来ましたので、順次掲載し検討を加えています。

1 観察記録3Dモデル

三戸式土器 庚塚遺跡 観察記録3Dモデル 
千葉県教育委員会所蔵 
撮影場所:千葉県教育庁文化財課森宮分室 
撮影月日:2019.05.27

三戸式土器 庚塚遺跡 
千葉県教育委員会所蔵

2 観察記録3Dモデルによるトップビュー

観察記録3Dモデルによるトップビュー
展示土器を真上から観察することは不可能ですが、観察記録3Dモデルによりトップビューを得ることができます。
口唇部に×状の沈線による刻み(模様)が確認できます。
小林達雄編「総覧縄文土器」によれば三戸式土器は古の三戸Ⅰ式と新の三戸Ⅱ式に細分され、細分指標の一つとして三戸Ⅰ式は口唇部に刻みがなく、三戸Ⅱ式は口唇部に刻みがあることをあげています。同書でこの土器個体は三戸Ⅰ式に分類されていますが口唇部に刻みが存在できますから古から新の間付近に該当するものと理解します。

小林達雄編「総覧縄文土器」の三戸式土器挿図(貝殻・沈線文系土器2段階古・新)
6~8が古であり、8が観察記録3Dモデルを作成した個体です。
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三戸土器展示の様子 

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