縄文土器学習 584
この記事では加曽利貝塚博物館R2企画展「あれもE…」で展示された加曽利EⅡ式土器(No.33)を3Dモデルで観察します。この土器は曽利式土器の系統です。
1 加曽利EⅡ式深鉢(No.33)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル
加曽利EⅡ式深鉢(No.33)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.02.09
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 63 images
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開
3 メモ
・展示では「曽利式の影響を受けた土器」という説明が加えられています。
・2021.03.31記事「曽利式土器情報伝達と変形の学習」で学習した論文「谷口康浩(2002):縄文土器型式情報の伝達と変形-関東地方に分布する曽利式土器を例に-、土器から探る縄文社会 2002年度研究集会資料集(山梨県考古学協会)」では曽利式土器型式情報の伝達と変形という観点から、曽利式土器を次のA群、B群、C群に区分しています。
A群:オリジナルな曽利式に忠実な一群
B群:文様の細部の特徴や型式情報の編集に変形が生じている一群
C群:変形が著しくオリジナル標本の中にすでに類例を見出せない一群
この論文の中で、本土器はC群のサンプルとして使われています。
C群の曽利式土器
・本土器は曽利式土器のパーツを使って組み立てられていますが、曽利式土器本場では存在しない土器であるということです。
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