2021年4月20日火曜日

加曽利EⅡ式深鉢(No.33)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル

 縄文土器学習 584

この記事では加曽利貝塚博物館R2企画展「あれもE…」で展示された加曽利EⅡ式土器(No.33)を3Dモデルで観察します。この土器は曽利式土器の系統です。

1 加曽利EⅡ式深鉢(No.33)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅡ式深鉢(No.33)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」

撮影月日:2021.02.09

ガラス面越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 63 images


展示の様子

3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開

GigaMesh Software Frameworkによる展開


3 メモ

・展示では「曽利式の影響を受けた土器」という説明が加えられています。

・2021.03.31記事「曽利式土器情報伝達と変形の学習」で学習した論文「谷口康浩(2002):縄文土器型式情報の伝達と変形-関東地方に分布する曽利式土器を例に-、土器から探る縄文社会 2002年度研究集会資料集(山梨県考古学協会)」では曽利式土器型式情報の伝達と変形という観点から、曽利式土器を次のA群、B群、C群に区分しています。

A群:オリジナルな曽利式に忠実な一群

B群:文様の細部の特徴や型式情報の編集に変形が生じている一群

C群:変形が著しくオリジナル標本の中にすでに類例を見出せない一群

この論文の中で、本土器はC群のサンプルとして使われています。


C群の曽利式土器

・本土器は曽利式土器のパーツを使って組み立てられていますが、曽利式土器本場では存在しない土器であるということです。



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