縄文土器学習 588
この記事では加曽利貝塚博物館R2企画展「あれもE…」で展示された加曽利EⅡ式土器(No.34)を3Dモデルで観察します。この土器はメインの文様帯であるべき口縁部が無文(磨消)になっています。
1 加曽利EⅡ式深鉢(No.34)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル
加曽利EⅡ式深鉢(No.34)(松戸市子和清水貝塚) 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.02.09
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 59 images
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開
3 メモ
・土器器形はキャリパー形を呈しますが、口縁部が無文帯になっていて加曽利EⅡ式土器の本流土器(埼玉編年でいう1群土器)ではありません。
・口縁部の無文帯と垂下文が磨消になっていますが、雑な磨消になっています。
縄文の跡が残る雑な磨消
・口縁部無文帯が縄文を磨り消してつくられています。口縁部無文帯に積極的意味があるように感じます。口縁部文様帯がある土器とは用途などが違っていたのかもしれません。口縁部文様帯のある加曽利EⅡ式土器と較べると1ランク低い土器として作られ、1ランク低い用途に使われたと空想します。
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