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2026年1月20日火曜日

加曽利EⅡ式土器(千葉市奥房台遺跡)観察記録3Dモデル

 Kasori EⅡ Pottery (Okubodai Site, Chiba City) Observation Record 3D Model


I created a 3D model of Kasori EⅡ pottery for the first time in a while, and enjoyed developing it using the GigaMesh Software Framework.

Shooting through a glass surface prevented smooth rotation, resulting in a rather damaged 3D model. Still, it's valuable as a learning resource for my own pottery studies.


久しぶりに加曽利EⅡ式土器の3Dモデルを作成し、GigaMesh Software Frameworkでの展開を楽しみました。

ガラス面越し撮影で、円満な周回撮影ができず、満身創痍の3Dモデルとなってしまいました。それでも、自分の土器学習材料としての価値があります。

1 加曽利EⅡ式土器(千葉市奥房台遺跡)観察記録3Dモデル

加曽利EⅡ式土器(千葉市奥房台遺跡)観察記録3Dモデル

縄文時代中期

浅鉢

撮影場所:千葉市立郷土博物館

撮影月日:2026.01.04


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 89 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開(テクスチャ有り)


GigaMesh Software Frameworkによる展開(テクスチャ無し)

3 メモ

久しぶりの縄文土器の3Dモデルを作成し、GigaMesh Software Frameworkで展開しました。

ガラス面越し撮影で、かつ近くに別の土器があるため円満な周回撮影ができず、満身創痍の3Dモデルとなってしまいました。それでも、自分の土器学習材料としての価値があります。

口縁部(文様上)にあるえぐられたような凸凹はその附近が特徴のないテクスチャになっているため、フォトグラメトリソフトが正確に結像できなかった部分です。


2025年8月8日金曜日

加曽利EⅡ式土器(柏市出山遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model of Observation Records of Kasori EⅡ Pottery (Deyama Site, Kashiwa City)


I created a 3D model of the observation records of the large Kasori EⅡ pottery currently on display at the "Shining! Kashiwa's Jomon All-Stars" historical exhibition (Kashiwa City Local History Exhibition Room). Because there were no obstructions, the 3D model was relatively easy to create.The GigaMesh Software Framework also allowed for complete internal development.


開催中の歴史企画展「輝く!柏の縄文オールスター」(柏市郷土資料展示室)で展示されている巨大な加曽利EⅡ式土器の観察記録3Dモデルを作成しました。遮るものがないので難の少ない3Dモデルができました。GigaMesh Software Frameworkでは内面も完全に展開できました。

1 加曽利EⅡ式土器(柏市出山遺跡)観察記録3Dモデル

加曽利EⅡ式土器(柏市出山遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:歴史企画展「輝く!柏の縄文オールスター」(柏市郷土資料展示室)

撮影月日:2025年7月29日


展示の様子

3DF Zephyr v8.011 で生成 processing 323 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像


3Dモデルの画像(内面 上から)

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開(内面)


GigaMesh Software Frameworkによる展開(Non-Photorealistic Rendering)

3 メモ

遮るものがない展示なので、難の少ない3Dモデルができました。

底部が欠損しています。(廃用段階で意図して底部を壊したものと想像します。※)


カメラ配置の様子

4 超空想

縄文女性が亡くなると、その女性が使っていた(所有していた)土器を全て廃用にする。土器自体がこの世で再利用されないように破壊する。底部を壊せば容器としての再利用は出来なくなるから、確実な破壊行為である。この世での物質としての土器を確実に破壊することで、亡くなった女性は土器(の魂)を安心してあの世に持っていける。あの世で女性はいつも使っていた土器で調理して幸福に暮らせる。


2022年10月17日月曜日

加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)の3D分布モデル

 3D distribution of Kasori EII type pottery (10th and 11th group pottery)


I created a 3D distribution model of Kasori EII-type pottery (groups 10 and 11) that were concentrated and dumped in the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. I plan to analyze this 3D distribution model by correlating it with the cross section of the shell layer. Just by looking at it, information pops up, and I'm looking forward to the full-scale analysis.


有吉北貝塚北斜面貝層の加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)破片の3D分布モデルを作成しました。北斜面貝層では加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)が集中投棄されています。この3D分布モデルを貝層断面図などの情報と対応させ分析する予定です。瞥見するだけでいままで気が付かなかった情報が浮かび上がってきているので、本格分析が楽しみです。

1 加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)の3D分布モデル

有吉北貝塚北斜面貝層 加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)の3D分布モデル

立方体の大きさは0.3m×0.3m×0.3m

白線は谷頭部縁取線及び貝層断面図基底線

3D distribution model of Kasori EII type pottery (10th and 11th group pottery)

The North Slope Shell Layer of Ariyoshi Kita Shell Mound  3D distribution model of Kasori EII type pottery (10th and 11th group pottery)

The size of the cube is 0.3m x 0.3m x 0.3m

The white line is the border line of the valley head and the base line of the cross section of the shell layer.


「加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)の3D分布モデル」画像


「加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)の3D分布モデル」画像+貝層断面図


「加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)の3D分布モデル」動画

2 メモ

2-1 これまでに作成した土器破片3D分布モデル

・早期土器・前期土器分布モデル(2D分布モデル)

・阿玉台式土器(第2~5群土器)3D分布モデル

・中峠式土器(第6群土器)3D分布モデル

・加曽利EⅠ式土器(第7・8群土器)3D分布モデル

・加曽利EⅡ式土器(第9群土器)3D分布モデル

・加曽利EⅡ式土器(第10・11群土器)3D分布モデル

・加曽利EⅢ式土器(第12群土器)3D分布モデル

2-2 分析の視点

次のような視点で3D分布モデルを分析し、時期別(土器群別)比較を行います。

・分布の拡がり、密集域

・谷頭部分布の特徴

・想定されるガリー流路流心や流路部における混貝土層-土層境界との関係

・堆積砂層との関係

・(流路部以外の)混貝土層との関係

・斜面貝層との関係

・下流部(ガリー地形下流部)土層との関係

2021年5月16日日曜日

有吉北貝塚の北斜面貝層から出土した加曽利EⅡ式土器(紙上観察) 4

 縄文土器学習 601

この記事では有吉北貝塚北斜面貝層出土加曽利EⅡ式土器のうち第11群土器の紙上観察を行います。

1 第11土器の例

1-1 第11群土器の特徴

11群土器は加曽利EⅡ式土器の最終段階にあたる土器で連弧文系土器が減少してキャリパー形土器が主体となります。第10群段階に見られた整った渦巻文が崩れだし、円文化の傾向が現れます。文様の施文方法も粗雑化し、器形的にもキャリパー形から直線的なものが多くなります。加曽利EⅢ式土器の特徴である磨消懸垂文の幅広化や口縁部文様帯との癒着傾向も現出しだします。また第10群段階では皆無に等しかった、波状口縁呈するものや突起、把手が付された例も存在します。(有吉北貝塚発掘調査報告書から要旨抜粋)

1-2 第11群土器の例


283

渦巻が沈線で描出され隆帯の貼付が無い例


288

沈線による渦巻形の文様は遺存するもののその巻き方緩大で、内部に縄文が施されてかなり円文に近い形態を呈してる例


294

口縁部の渦巻文が完全に円文に置換された資料

この土器は加曽利博の過去の企画展で展示されました。


加曽利貝塚博物館で展示された294土器

(参考 294番土器が展示土器であることは土器割れ目や模様などから確実です。しかしその全体形状が発掘調査報告書では細長くなっています。おそらく発掘調査報告書作成作業における写真操作で手違いがあり、縦横比が狂い、それに従って挿図も描かれたと想像します。)


319

キャリパー形土器の口縁部文様帯が省略された例

2 感想

・渦巻文に注目すると、第6群(中峠式)でもみられ、第7群(加曽利EⅠ式)、第8群(加曽利EⅠ式)で存在感のある文様に変貌し、第9群(加曽利EⅡ式)、第10群(加曽利EⅡ式)でトレードマークのように発達します。その渦巻文が第11群(加曽利EⅡ式)になると明白に退化します。

・この渦巻文消長は渦巻文にかかわる神話の消長と軌を一にしていると想像(空想)します。つまり渦巻文にかかわる神話の影響力が第11群時期に著しく衰えたことを意味すると想像します。渦巻文にかかわる神話の霊力が徐々に失われていったということです。

・その背景に今までと同じような生活をしていると、つまり今までのように渦巻文神話の霊力を信じて生活していると、じり貧になるという危機感が生まれていたのではないかと想像します。一言でいえば関東縄文社会が広義環境変化(人口急増などの内部要因変化も含む環境変化)に遭遇したことと渦巻文退化が対応しているのではないかと考えます。

・有吉北貝塚でいえば、第11群時期に集落台地を切り裂くようなガリー浸食に対して、それを意識的に埋める活動(第11群土器の北斜面貝層基底面に対する一括廃棄)が特筆すべき活動であると考えます。未曾有の大雨土砂災害危機とそれに対する集落をあげての対応があり、その対応をもって有吉北貝塚集落が事実上終焉したことの意味解明が重要な学習課題です。


2021年5月13日木曜日

有吉北貝塚の北斜面貝層から出土した加曽利EⅡ式土器(紙上観察) 3

  縄文土器学習 599

この記事では有吉北貝塚北斜面貝層出土加曽利EⅡ式土器のうち第10群に盛行し第11群まで継続した連弧文土器の紙上観察を行います。

1 連弧文土器の例


241


243

この連弧文土器は加曽利貝塚博物館の過去の企画展で展示されたことがあります。


H30年度加曽利E式企画展(千葉市内編)で展示された243土器


245


251

2 連弧文土器に関する有吉北貝塚発掘調査報告書の記述

連弧文系土器(238~272)

第9群の時期に突如として出現して第10群期に盛行し、第II群段階にいたって漸減して加曽利EⅢ式期には全くみられなくなる、すなわち加曽利EⅡ式とほぼ運命を同じくする類型である。加曽利EⅢ式段階に出現する波状文土器や横位連携弧線文土器と呼ばれる類型に変化するという考えもあるが、確定的ではない。本類型の型式学的な変遷の特徴を概観すると、第9群段階では文様帯区分が明確で比較的整った連弧文が施され、第10群段階では文様構成がバラエティに富むようになるものの、連弧文が崩れる傾向にあり、第11群段階になると連弧文の粗雑化や変形がさらに進み、最終段階の様相を呈するとなる。第9群段階のものは既に示したが、第10群と第11群段階の資料を明確に分別し得なかったためここに1項を設けて提示することとする。基本的には段階を追つて図示するよう心掛けた。

3 実測図

発掘調査報告書実測図を段階を追って並べてみました。


有吉北貝塚 北斜面貝層 連弧文土器変遷

4 感想

次のような興味をおぼえました。今後の学習の中でこれらの興味を深めていくことにします。

ア 連弧文土器の割合把握

遺跡全体、北斜面貝層、竪穴住居、土坑別などで第9群~第11群期に連弧文土器の割合が全体に対して、あるいはキャリパー形土器にたいしてどの程度であったのか把握する。

イ 連弧文土器の利用特性

連弧文土器とキャリパー形土器やその他の土器(曽利式土器、折衷土器等)との間で器形・大きさや出土状況などから、利用仕方の差異が観察されるかどうか。連弧文土器とキャリパー形土器をどのように使い分けていたか?

ウ 連弧文土器文様の起源

連弧文土器文様の起源に関する学術研究論文を入手して学習することにします。

エ 連弧文土器文様に関する感想

連弧文土器文様意味にたいして、最低限の蓋然性を有する感想(想像)を持てるように意識を研ぎすまして、縄文土器学習を継続することにします。

オ 加曽利EⅢ式土器との関連

連弧文土器の意匠が加曽利EⅢ式土器に引き継がれたという説が専門家の間でどのように評価されているのか調べることにします。


2021年5月11日火曜日

有吉北貝塚の北斜面貝層から出土した加曽利EⅡ式土器(紙上観察) 2

 縄文土器学習 598

この記事では有吉北貝塚北斜面貝層出土加曽利EⅡ式土器のうち第10群キャリパー形深鉢の紙上観察を行います。

1 キャリパー形深鉢の例

キャリパー深鉢の事例として16点の土器についてカード化して観察しました。ここでは次の3点を示します。


218


219


221

2 メモ

・第9群は磨消垂下文以前、第10群は磨消垂下文以降ですから、9群と10群の分別は疑問の余地が生まれません。

・第10群と第11群(渦巻文の退化、胴部磨消の拡大などの時期)の分別に関する検討は第11群観察で行います。

・口縁部文様帯を詳しく観察しました。


第10群土器(キャリパー形)の観察

次の3点を特徴としてピックアップできます。

ア 渦巻文は長い尾を持つ

イ 渦巻文(渦巻+長い尾)は口縁部円周のほとんどを占めるものが多い

ウ 渦巻文が文様の主題であり、区画文が残部を埋める従属要素となっている。

・想像レベルの思考では次のような可能性を考えました。

ア 渦巻文…渦巻→泉、尾→河川

イ 区画文…区画→土地空間(ある集団が生業生活で使っている土地空間)


2021年5月9日日曜日

有吉北貝塚の北斜面貝層から出土した加曽利EⅡ式土器(紙上観察) 1

 縄文土器学習 595

有吉北貝塚北斜面貝層出土加曽利EⅡ式土器の学習を始めます。発掘調査報告書では竪穴住居や土坑記述と異なり、土器群毎に整理されているので、学習する上で便利です。また大型土器片が多いので、型式イメージもしやすくなっています。学習は第9群、第10群、第11群別に行います。この記事では第9群(磨消垂下文が生まれる以前の加曽利EⅡ式土器)土器の紙上観察を行います。

なお、北斜面貝層は第11群の時期に投棄が開始されたことが判っていますので、第9群土器は全て第11群の時期以降の時代に北斜面貝層に流れ込んだものです。

1 キャリパー形深鉢


187

頸部無文帯が存在しています。第8群を前後と区別する重要指標として頸部無文帯の存在がありますが、この土器は第8群ではなく第9群に分類されています。その理由が判然としません。口唇部に突起状に存在する様式化した渦巻文が加曽利EⅠ式的ではなく加曽利EⅡ式らしさを表しているという解釈でしょうか?


188

自分には第7群(加曽利EⅠ式土器の最初段階)である可能性がどのようにして排除されたのか判りません。


189

この土器も第7群である可能性がどのようにして排除されたのか判りません。


参考sb195-2(第7群 加曽利EⅠ式土器 竪穴住居の炉体土器)

波状でクランクに「剣」がついていますが、それ以外は189と似ています。

2 浅鉢


191

渦がよく巻いています。


192

渦がよく巻いています。

3 連弧文土器


198

浅鉢の連弧文土器のようです。第9群土器に特定できものかどうか、自分にはわかりません。


199

これも浅鉢のようです。

4 曽利式土器(籠目文土器)


201

発掘調査報告書ではつくりが丁寧であることから曽利Ⅱ式である可能性が述べられています。また口縁内側に隆線が付加され蓋受のような断面になっていることが指摘されています。


202

曽利Ⅲ式のようです。雑な施文となっています。


205

籠目文土器の破片です。

5 感想

・187は第8群と区別した理由が、188・189は第7群と区別した理由が判りません。現物を手に取ってみれば一瞬で理解できることかもしれません。

・北斜面貝層から出土した土器は少なくとも9群土器は全て二次的に流入したものです。従って層位や共伴出土物などの情報を利用することは出来ません。つまり187、188、189を第9群と特定した背景には形状・文様等のある意味で動かぬ理由が存在しているはずです。現状の素人紙上観察ではそれが判りません。将来判るようになることを期待して学習を継続することにします。


2021年5月6日木曜日

有吉北貝塚出土加曽利EⅡ式土器の学習 土坑編

 縄文土器学習 592

有吉北貝塚出土加曽利EⅡ式土器の学習をしています。竪穴住居出土土器につづき、この記事では土坑出土土器を紙上観察します。

1 キャリパー形土器

1-1 第9群土器の例


sk446-468


sk534-577


sk811-1

いずれも口縁部と胴部の2段構成でsk446-468とsk534-577の胴部垂下文には磨消がありません。sk811-1の胴部垂下文には狭い胴部磨消が付いていて、発掘調査報告書ではこれを「磨消文の萌芽期」として捉え、10群に近い9群土器としています。

1-2 第10群土器の例


sk340-1


sk340-2


sk483-3


sk512-5

sk340-1、sk340-2、sk483-3は口縁部がよく巻いた渦巻文と区画文から構成され、胴部垂下文に磨消が付いている例です。sk512-5は口縁部が三角区画文で構成され、胴部垂下文に磨消が付いている例です。

1-3 第11群土器の例


sk77-1


sk238b-3


sk239a-189


sk239a-191


sk270-1


sk270-2

sk238b-3、sk239a-189、sk270-1、sk270-2は口縁部文様帯が退化した渦巻文と区画文から構成され、胴部に磨消懸垂文が付いています。

sk77-1、sk239a-191は口縁部文様帯が渦巻文から変化した円文と楕円区画文から構成され、胴部に磨消懸垂文が付いています。

2 口縁部文様帯のない土器

2-1 第10群土器の例


sk327-7


sk548-1

2-2 第11群土器の例


sk421-460


sk450-2

sk327-7とsk548-1が第10群土器であり、sk421-460とsk450-2が第11群土器とした決め手が何であるか、判るようでありながら判然としません。

3 連弧文土器


sk185-8

第11群土器とされる連弧文土器で連弧文が水平になっています。脚部が3足になっています。

4 感想

過去の加曽利貝塚博物館企画展「あれもE…」で展示された土器もいくつかあり、自分にとって土器分類が比較的わかりやすくなっています。

竪穴住居出土加曽利EⅡ式土器は典型例を揃えるのが困難でしたが、土坑出土加曽利EⅡ式土器は典型事例を揃えるのが容易です。その理由として、土坑では完形やそれに近い大型土器片が意図的に埋納された事例があるからだと想像します。特に第10群と第11群でその傾向が顕著ですから、集落最終段階で土坑がより積極的に祭祀を伴う用途で使われ、その時に完形やそれに近い大型土器片が埋納あるい残存したのかもしれません。今後で行う土坑学習の項で学習を深めることにします。