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2019年6月11日火曜日

雷下遺跡出土木製品の詳細観察

縄文木製品学習 7

市川市雷下遺跡(6)(縄文早期)から出土した木製品(木製品イ)について発掘調査報告書写真を拡大して詳細観察しました。

1 観察した木製品
発掘調査報告書で次のように記載されている木製品1の2つのピースについて観察しました。
「加工が明瞭な木製遺物は7点あった。1は、トネリコ属トネリコ節の心持ち丸木材の表面を削り、横断面が楕円形となるように加工した棒状品である。断片化した3点が同一地点から出土しており、加工の様相、樹種と木取りの特徴が同じであることから同一個体と判断され、一端がすぼまる棒状と復元される。」

木製品
発掘調査報告書から引用

2 観察

雷下遺跡出土木製品の意匠 1

雷下遺跡出土木製品の意匠 2
2つのピースともに全周切込みがあり、その一部がえぐられています。また一方の端は丸木を斜め方向にわざと凹凸をつけて形状が匙状に見えるようにカットされています。そのカット面は極めて新鮮ですからカットされてから多数回にわたって使われた様子は皆無です。
1では面取り、圧着痕らしきものが観察できます。
2では小孔1つと縛り跡らしきものが観察できます。
2つのピースともに、作られた後1回使われ、その後遺棄されたように想像できます。

3 参考 匝瑳市亀田泥炭遺跡(縄文後・晩期)出土木製品の観察

棒状木製品2の意匠

棒状木製品4の意匠

4 考察
・雷下遺跡出土木製品と亀田泥炭遺跡出土木製品の意匠が「類似」しているという域をこえて「同一」であると形容したくなるような近似性を感じることができます。
・楕円形の長い棒状木製品を一旦つくり、それを分割して特殊意匠を施して単位木製品を複数作ったと考えられます。
・特殊意匠は縄文早期も縄文後・晩期も「えぐりを伴う全周切込み」「材を斜め方向に凹凸をつけ(匙状にして)カットしている」です。
・さらに2遺跡出土物ともにカット面が新鮮で使いまわした様子は全く感じられません。

次の記事でこの木製品イの意匠の意味について考察します。

2019年6月10日月曜日

雷下遺跡等3遺跡から出土した棒状木製品に関する鳥形作業仮説

縄文木製品学習 6

2019.06.09記事「異なる2遺跡から出土した棒状木製品の意匠近似性」で木製品をアとイに分類して、アはイナウに関連するような祭具、イはキケウシパスイに関連するような祭具であると作業仮説を立てました。作業仮説を立てることにより、仮説自体の真贋は別にして、そのモノの認識を深める過程を短縮できると考えたからです。
同じような趣旨から、木製品アについてその作業仮説をもう一歩踏み込んで検討してみました。実物を閲覧しない段階で踏み込んだ作業仮説を立てることは大きなリスクを伴います。しかしすぐに実物閲覧の機会が得られる可能性が不明ですから、趣味活動の楽しみを継続発展させるためにあえて空想を掻き立ててみます。

1 棒状木製品 ア の資料追加
茂原市渋谷貝塚から出土している棒状木製品もアと同じ用途の製品である可能性があります。

茂原市渋谷貝塚出土の棒状木製品 挿図
発掘調査報告書から引用

茂原市渋谷貝塚出土の棒状木製品 写真
発掘調査報告書から引用
この棒状木製品は2019.01.26記事「茂原市渋谷貝塚出土木製品」で検討していますが、当時は木製利器として捉えていました。

参考 茂原市渋谷貝塚の位置

2 水鳥の形状と棒状木製品アの形状の類似
2-1 水鳥の形状
水鳥の首から頭部にかけての形状が棒状木製品アの形状に似ているように感じることができます。

飛翔する水鳥の形状

飛翔する水鳥の首から頭部にかけての形状区分

水鳥の首から頭部にかけての形状区分を棒状木製品アに対応させると次のようになります。

2-1 雷下遺跡出土棒状木製品アと水鳥形状区分

雷下遺跡出土棒状木製品アと水鳥形状区分

2-2 亀田泥炭遺跡出土棒状木製品アと水鳥形状区分

亀田泥炭遺跡出土棒状木製品アと水鳥形状区分

2-3 渋谷貝塚出土棒状木製品アと水鳥形状区分

渋谷貝塚出土棒状木製品アと水鳥形状区分

3 メモ
・棒状木製品は発掘調査報告書の挿図や写真を見る限り、全体形状が鳥形であるような感触を受けます。鳥形のイナウであると作業仮説します。
・西根遺跡出土丸木木製品も鳥と関連するイナウであると仮想し、その後の鳥形の祖形でもあると考えました。
・現物を観覧・閲覧できる機会を得られれば、この鳥形仮説の真贋の程が直観できると考えます。
・雷下遺跡出土棒状木製品アのうち2点は市立市川考古博物館で今夏展示されるらしいという情報がありますので、今から楽しみです。

2019年6月9日日曜日

異なる2遺跡から出土した棒状木製品の意匠近似性

縄文木製品学習 5

異なる時代・空間の縄文低地2遺跡から出土した棒状木製品の意匠が余りにも似ているので驚きを禁じえません。ともに丸木舟も共伴出土しています。

1 意匠が共通する木製品が出土した2遺跡

雷下遺跡と亀田泥炭遺跡

2 棒状木製品の意匠近似性
2-1 意匠が近似する2種の木製品
木製品のうち2種類(ア、イと仮称)の意匠が2遺跡で近似しています。

2遺跡出土木製品で意匠が近似する2つの木製品

2-2 棒状木製品 ア

棒状木製品アの意匠近似性
造形の趣旨は同じであると感じられるような意匠近似性が認められます。

2-3 棒状木製品 イ

棒状木製品イの意匠近似性
造形の趣旨は同じであると感じられるような意匠近似性が認められます。
イは2つの遺跡ともに焦げたものが出土しています。

3 メモ
・現状では発掘調査報告書情報だけの比較です。今後現物閲覧や精細写真利用が可能かどうか関係機関に相談し、可能ならば検討を深めたいと思います。
・西根遺跡出土木製品は現物閲覧、発掘時撮影精細写真利用が実現し、観察検討結果をまとめました。
・西根遺跡出土木製品の検討を踏まえると、雷下遺跡・亀田泥炭遺跡出土木製品の検討では次のような作業仮説をもつことが合理的であると考えます。
棒状木製品ア…アイヌイナウの祖形にたどれる木製祭具
棒状木製品イ…アイヌキケウシパスイの祖形にたどれる木製祭具
・2遺跡ともに丸木舟が出土していますから丸木舟に関わる活動行為(祭祀等)と木製品が関連していたことは十分に考えられます。しかし、木製品がイナウやキケウシパスイのような祭具であるとするならば、それは縄文社会一般で使われていた木製品であり、水辺環境だけに特別関わるとは考えられません。丸木舟が残存したのと同じ堆積環境が存在したがために木製品が残されたと考えます。

4 参考 2遺跡の発掘調査報告書

雷下遺跡発掘調査報告書


亀田泥炭遺跡発掘調査報告書
亀田泥炭遺跡関連ブログ記事 2019.01.28記事「匝瑳市亀田泥炭遺跡出土木製品

2019年6月5日水曜日

上ノ山式土器の特徴

縄文土器学習 147

この記事は2019.06.03記事「上ノ山式併行の土器 雷下遺跡(5)地点出土」のつづきです。
市立市川考古博物館に展示されている雷下遺跡出土上ノ山式併行の土器を観察しましたが、そもそも上ノ山式土器とはどのようなものであるのか学習しました。

1 上ノ山式併行の土器 展示の様子

上ノ山式併行の土器 展示の様子

上ノ山式併行の土器 口縁部付近

2 上ノ山式土器に関する「日本土器事典」の記述
「上ノ山式土器
粕畑式につづく早期末の東海・近畿北部に分布する地域的性格の強い含繊維土器。天白川沖積地に臨む貝塚群の一つである名古屋市緑区鳴海町上ノ山所在の貝塚出土の突帯文土器に、杉原荘介・吉田富男が1937年に命名した。
上ノ山貝塚は丘陵の傾斜変換線に立地する100m2ほどの小貝塚で、ハイガイを主とする貝層に部分的に黒色有機土層の間層をはさみ、下半には上ノ山式、上半には入海式を主として包含する。石山・天神山式から上ノ山Z式土器までつづく歴代貝塚である。
●器形
截頭砲弾形深鉢で平縁が圧倒的に多く、波状口縁はまれである。器厚は1㎝前後で胎土には繊維を含み、器面はハイガイ条痕で仕上げするものが一般的である。底部は尖底と、突出した径3cm程度の不安定な小型平底の二者がある。
●文様
口縁部に一条の突帯を横位にめぐらす土器を指標とする。突帯は一巡するのが普通であるが、ごく短い(数cm)例もある。突帯には上下から交互に押圧を加える例が多く、口端面にも同様の押圧を施すものが多い。
上ノ山式の指標となる突帯文を貼布する手法は、全く突然に出現するもので、粕畑式には求められず、そのモチーフの源流は不明である。
●分布
上ノ山式土器を出土する遺跡は粕畑式より乏しく、愛知県では刈谷市八ツ崎・名古屋市上ノ山・知多半島先端の塩屋遺跡・尾鷲市向井遺跡にー定量が知られる。著名な石山貝塚(滋賀県)の報告で上ノ山式とされたのは後述の入海式最古段階の土器が多い。他に長野県伊那谷ではおそらく主体となるが、東京・埼玉・神奈川では他の型式に客体的に伴う。」

日本土器事典から引用

3 メモ
・口縁部の一条の突帯が上ノ山式土器の最大の特徴のようです。また突帯及び口唇部が押さえられて微細な波状になるのも特徴のようです。
・茅山上層式土器をメイン土器とする雷下遺跡縄文人がなぜ上ノ山式土器を作ったのか、その理由について今後学習を深めることにします。
・そもそも上ノ山式土器が東海から移入されたものではなく、下総で作られたことの確証を知る必要があります。
・伝統的日本料理だけでなく、海外から伝わってきたイタリア料理もときどき(見よう見まねで)楽しむというような現象でしょうか?
・土器形式の伝播変容を詳しく調べることは文化影響力を調べることであり、影響力のある土器形式はそれだけ文化力(≒社会的豊かさ、魅力)があるということであり、縄文社会を理解するうえで大変興味のある事象です。
・婚姻と関係するのか、その点も知りたくなります。

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学習チェックリスト

2019年6月4日火曜日

茅山上層式土器の特徴と分布

縄文土器学習 146

この記事は2019.06.02記事「茅山上層式土器 市川市雷下遺跡(5)地点 観察記録3Dモデル」のつづきです。

1 茅山上層式土器
2019.06.02記事に雷下遺跡出土茅山上層式土器の観察記録3Dモデルを掲載しました。

茅山上層式土器 雷下遺跡出土 市立市川考古博物館展示

2 茅山上層式土器の特徴 総覧縄文土器から引用
茅山上層式土器は縄文早期後半から前期初頭に編年される条痕文系土器の形式の1つです。
条痕文系土器は胎土に繊維を含み放射肋(あばら)を持つ貝殻腹縁を用いて器面に条痕を施すことから「条痕文系土器」と呼ばれる。汎日本的に分布域を拡大する土器様式である。
「茅山上層式
およそ3段階の変遷が考えられている。最古段階にくびれの器形が形骸化して残存するが、小さな平底をもつくびれのない器形(28)が一般的となり、全体的に無文化傾向が強くなる。1帯を段部(30)や隆帯・沈線で区画するものが多く、茅山下層式から系譜する鋸歯状や弧線状の集合構成文を沈線(29)や結節沈線(27)で施文するものが主体となり、口縁部にタガ状の隆帯を巡らし、波頂部から隆帯を垂下するのみの構成もある。関東一円に絡条体圧痕文土器が分布するようになり、東海地方の粕畑式(32)の影響を受け、波状口縁に沿って刺突文を2~3列施文する土器群(31)が成立する。」

条痕文系土器群の編年細別図 1 総覧縄文土器から引用 改変

条痕文系土器群の編年細別図 2 総覧縄文土器から引用 改変

3 茅山上層式土器の較正年代

茅山上層式土器の較正年代
小澤政彦先生講演「東関東(千葉県域)の加曽利E式」資料(2019.02.24)では条痕文系土器の較正年代が8405~7050年前calBPとなっています。

4 茅山上層式土器の千葉県域分布

茅山上層式土器出土遺跡
私家版千葉県遺跡データベースで茅山上層式を検索すると47レコード(遺跡)がヒットします。

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学習チェックリスト

2019年6月3日月曜日

市川市雷下遺跡に関する強い興味

縄文木製品学習 4

堀之内式土器取材を目的に訪れた市立市川考古博物館に、自分にとっては「たまたま」雷下遺跡出土土器が展示されていました。せっかくですから「ついで」に観察しました。その結果は、3Dモデルを作成するなどして既に記事にしました。この活動の中ではじめて雷下遺跡について知りました。そして少し調べると自分にとって大変興味のある遺跡であることを知ることができました。
詳しい検討は発掘調査報告書を閲覧するなどしてから行いますが、WEBで入手できる情報からこの遺跡に関する現時点興味をメモしておきます。

1 縄文早期後半の形式を網羅する出土土器
出土土器に関する興味は既に2019.05.31、2019.06.02、2019.06.03記事でまとめています。今後さらに興味を深めたいと思います。

2 海浜部低地貝塚に関する興味
雷下遺跡は千葉市神門遺跡と似た時期の似た性格の遺跡のように感じます。
2018.09.05記事「事例学習 神門遺跡
海浜部の漁港兼漁労現場作業場のような印象を受けます。
イルカの骨も出土していますから、集石遺構の出土とあいまって、神門遺跡とともにここも房総「石焼鯨」発祥の地であると空想が空想を呼びます。
漁港兼漁労現場作業場の特性を詳しく学習することにします。
なお、千葉県教育振興財団研究連絡誌No.75(平成26年3月)の沖松信隆著「雷下遺跡の概要」では、雷下遺跡の特徴を次のようにまとめています。

1.東京湾東岸における縄文時代早期の低地性貝塚の調査例自体が希少であること。
2.早期の人骨を複数体検出したこと。
3.早期の植物遺存体として、ヒョウタン種実や低地性の堅果類を集積した土坑から、ナラガシワ近似種の種実を検出したこと。
4.出土土器は周辺での出土例が希少な早期末を主体とすること。また東海系とともに東北地方の常世2式も伴出していること。
5.早期の大型丸木舟を検出し、国内最古例となったこと。丸木舟出土例の多い千葉県において当該地域での発見例は希少であること。出土層位を明確に記録できたこと。丸木舟と尖底土器が伴出したこと。
6.土層堆積環境を知る上で有益な、生物の生痕化石を明瞭に検出したこと。
7.早期の木道状遣構を検出したこと。
8.本遺跡特有の棒状木製品や鹿角製掘具を検出したこと。

出土丸木舟
沖松信隆著「雷下遺跡の概要」から引用
全長7.2m、幅最大50cm、厚み舟底端で約8cm、土圧で平坦化、放射性炭素年代測定で約7500年前、現在日本最古の丸木舟、材質はムクノキ。

3 棒状木製品に対する特別の興味
用途が特定できていない棒状木製品が出土しています。

棒状木製品
沖松信隆著「雷下遺跡の概要」から引用

棒状木製品
沖松信隆著「雷下遺跡の概要」から引用

写真を拡大すると刻印や小さな穿孔、削り跡様の模様(彫刻)があるように観察できます。現物や精細な写真をみなければなんとも言えませんが、それを利用する人の気持ちをその木製品に模様(彫刻)として表現している製品である可能性が濃厚です。
その分布を赤丸で記すと次のようになります。

雷下遺跡遺構・遺物分布図 (一部) 改変
沖松信隆著「雷下遺跡の概要」から引用

この分布図を次のように観察しました。
・竪穴状遺構から南は丸木舟や木道状遺構が出土していて、水面がイメージできること。
・人骨出土地点(東側…海側)と炭化物・灰集中地点(及び集石遺構)(西側…陸側)が「棲み分け」しているように観察できること。
・棒状木製品の出土ポイント(3箇所)は炭化物・灰集中地点(及び集石遺構)を囲むように、あるいは「炭化物・灰集中地点(及び集石遺構)」と「水面イメージ空間および人骨出土地点」の境界付近に分布するように観察できます。

つまり棒状木製品の出土ポイントは「炭化物・灰集中地点(及び集石遺構)」(=調理作業場)に関わるものであるか、あるいは「炭化物・灰集中地点(及び集石遺構)」(=調理作業場)と他の機能空間の境界機能に関わるものであるかの2つの可能性が想像できます。

このような想像から棒状木製品の用途は次のような可能性があるものとして仮想し、今後学習を深めたいと思います。
ア 海浜における生業祈願・感謝(豊漁、安全等)のためのイナウ(木製祭壇)
イ 調理作業場とそれ以外の機能空間(埋葬地、ミナト)を境界する目印
ウ 異なる集団の利用領域を確定する境界杭
エ 上記用途の複合

縄文後期加曽利B2式期の低地遺跡である西根遺跡から出土した木製品をイナウであると考えましたが、それと対比させて学習したいと思います。

上ノ山式併行の土器 雷下遺跡(5)地点出土

縄文土器学習 144

市立市川考古博物館展示雷下遺跡出土土器の観察をしています。

1 上ノ山式併行の土器の観察

上ノ山式併行の土器 雷下遺跡(5)地点出土

上ノ山式併行の土器上部拡大 雷下遺跡(5)地点出土

上ノ山式併行の土器中部拡大 雷下遺跡(5)地点出土

上ノ山式併行の土器下部拡大 雷下遺跡(5)地点出土

2 雷下遺跡(5)地点土器展示の様子

雷下遺跡(5)地点土器展示ショーケース

展示土器片
茅山上層式土器、粕畑式土器

展示土器片
茅山上層式土器、粕畑式土器、関東地方北西部の土器、常世2式土器、上ノ山式併行の土器

展示土器片
常世2式土器、上ノ山式併行の土器、入海1式併行の土器

展示土器片
入海1式併行の土器

●雷下遺跡土器説明
「雷下遺跡からは、早期後半の土器が網羅的に出土していますが、その中心は茅山上層式とその直後の二形式(上ノ山式や入海1式に併行)になります。この時期には、東海地方の土器形式の影響が強まり、撚った糸を棒に巻いて押し付けた絡条体圧痕文を施した地元の土器も多くなります。打越式・神之木台式・下吉井式などの早期終末の土器形式のほか、外面に縄文、内面に条痕を施した土器も出土します。」(パネルから引用)


2019年6月2日日曜日

茅山上層式土器 市川市雷下遺跡(5)地点 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 143

市立市川考古博物館に展示されている雷下遺跡(5)地点出土の縄文早期茅山上層式土器の観察記録3Dモデルを作成しました。

茅山上層式土器 市川市雷下遺跡(5)地点 観察記録3Dモデル
撮影場所:市立市川考古博物館
撮影月日:2019.05.24
強反射ガラス面越し撮影
参考 左側土器は形式不明条痕文土器、右側土器は上ノ山式併行の土器

1 この観察記録3Dモデル作成のために撮影した写真

この観察記録3Dモデル作成のために撮影した写真

2 この観察記録3Dモデルの難
次に示すようにガラス面反射が3Dモデルに投影されているところがあります。

この観察記録3Dモデルの難

3 雷下遺跡

雷下遺跡の場所と情報
ちば情報マップ 埋蔵文化財包蔵地より引用
雷下遺跡は東京外かく環状道路建設に伴い新たに発見された低地遺跡で、縄文時代早期貝塚を主体とし、貝塚縁辺部から出土した丸木舟は国内最古例とされています。大変興味深い遺跡であるので、記事を改め学習します。

また茅山上層式土器の特徴や分布等も記事を改めて学習します。