縄文土器学習 503
千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」で展示されている鉢ヶ谷遺跡土坑出土小型深鉢の3Dモデルの展開図をGigaMesh Software Frameworkで作成し、観察を重ね深めました。
1 GigaMesh Software Frameworkによる小型土器展開図
GigaMesh Software Frameworkによる小型土器展開図
底と口縁部を円とみなした円錐体(円錐台)を設定し、その表面に土器表面画像を投影した展開図をGigaMesh Software Frameworkで作成しました。
2 観察と感想
・口唇部には突起、突起状段差、注口状突起の3種の装飾が見られ、これと類似した装飾が対向部にあるようです。
・突起状段差はその非対称性から規模の小ささにも関わらずとても印象に残ります。自分はこれまでこのような段差装飾を意識して眺めたことがありませんでした。
・刺突文様と沈線の組み合わせが口縁部をめぐり、また二カ所の突起付近で胴部を垂下します。
・胴部の文様が無い部分の表面に微細な凹凸があります。意図してつけた文様ではないと思います。土器表面が風化(?)によりはがれている(表面が崩れ出している)ような印象を受けます。ミニチュア土器であり、焼成の出来が悪いということでしょうか?
3 参考 技術資料 小型深鉢の円錐体投影展開図作成のための変形3Dモデル
技術資料 小型深鉢の円錐体投影展開図作成のための変形3Dモデル素土器の観察記録3Dモデル及び諸元:https://skfb.ly/6WQDN
GigaMesh Software Frameworkで作成
この技術資料正面のオルソグラフィック投影図が素土器表面の円錐体投影展開図である
4 参考動画 技術資料 小型深鉢の円錐体投影展開図作成のための変形3Dモデルと素土器
技術資料 小型深鉢の円錐体投影展開図作成のための変形3Dモデルと素土器
素土器の諸元:https://skfb.ly/6WQDN
変形3DモデルはGigaMesh Software Frameworkで作成
変形3Dモデル正面のオルソグラフィック投影図が素土器表面の円錐体投影展開図です
5 参考 GigaMesh Software Framework作業
投影のための円錐体設定
展開図
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