2025年2月2日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の地山地形断面線3Dモデル

 3D model of rock formation cross section of shell layer on north slope of Ariyoshi Kita Shell Mound


87 section diagrams of shell layer on north slope of Ariyoshi Kita Shell Mound were compiled into 32 shell layer cross sections. A rock formation cross section was extracted from the data and plotted in Blender3D space to create a 3D model. It is a typical gully erosion valley with wall-like valley walls and prominent steps. Gully erosion valleys occur in places with little vegetation.


有吉北貝塚北斜面貝層のセクション図87枚を32枚の貝層断面図に集成しました。その資料から地山地形横断図を抽出してBlender3D空間にプロットして3Dモデルにしました。壁状谷壁や顕著な段差など典型的なガリー侵食谷です。ガリー侵食谷は植生の乏しい場所で発生します。

1 有吉北貝塚北斜面貝層の地山地形断面線3Dモデル

有吉北貝塚北斜面貝層の地山地形断面線3Dモデル

作成方法:貝層断面図(セクション図集成図)から抽出した地山地形(貝投棄前地形)断面線をBlender3D空間にプロットして作成

参考:断面線は多くの場所で2m間隔で配置されている

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

今回作成地山地形断面線3Dモデルで、貝層が収まる谷地形が典型的なガリー侵食谷であるとことを確かめることができました。壁状に連続する谷壁や段差の存在などがガリー侵食谷の特徴です。自分の知識不足だけの問題かもしれませんが、下総地域でガリー侵食谷を見かけたことがありません。ガリー侵食谷は植生の乏しい場所で発達します。

谷頭部で急斜面の途中に平場があることが確認できました。自分にとって重要な発見です。今後詳しく検討しますが、この平場付近で散乱人骨出土が集中していて、人の活動の場となっていた可能性が浮かび上がります。


2025年1月ブログ活動のふりかえり

 Looking back on blog activities in January 2025


I looked back on the activities of the blog "Walking the Hanami River Basin" in January 2025.

It was a month in which I was particularly focused on examining the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. I focused on creating materials on the natural terrain (topography before the shell layer was dumped) and solidified the foundations for examining section maps (examining shell layer divisions). I enjoyed mastering the operation techniques of Illustrator, QGIS, and Blender.


ブログ「花見川流域を歩く」の2025年1月活動をふりかえりました。

有吉北貝塚北斜面貝層検討に特段に集中した1ヵ月となりました。地山地形(貝層投棄前の地形)資料作成に集中し、セクション図検討(貝層区分検討)の基礎を固めました。Illustrator、QGIS、Blenderの操作技術習熟を楽しみました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・2025年1月の記事数は14です。

・ブログ開設14周年記念記事で今年の活動抱負をまとめました。

・有吉北貝塚北斜面貝層検討記事と関連技術習得記事(Illustrator、QGIS、Blender)を書きました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事を1編書きました。

3 2025年1月活動の特徴

・有吉北貝塚北斜面貝層の地山平面図から標高点を読み取り、地山地形3Dモデル作成を楽しみました。

・地山地形平面図情報には肝心の斜面情報が含まれていないので、セクション図(貝層断面図)の整理を行いました。87枚のセクション図を32断面にIllustratorを使ってまとめました。


セクション図集成断面のインデックスマップ


セクション図を断面にまとめた様子(第11断面例)

セクション図は貝層と遺物との相関を調べるための資料ですが、まずその資料から、地山地形情報を読みとり、分析しています。


セクション図から読みとった地山地形断面線をBlenderにプロットした様子

・QGISの仮想地形生成機能利用、QGISのPythonコンソール、JavaScriptによるIllustrator操作、IllustratorオブジェクトのQGIS移植などの技術課題取組みを楽しみました。

4 2025年2月活動の展望

有吉北貝塚北斜面貝層検討活動をさらに進めます。セクション図集成32断面から貝層区分を読み取り、貝層3Dモデル作成のための検討を行います。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2025年1月記事 〇は閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景片」2025年1月記事


2025年1月 Sketchfabに投稿した3Dモデル


2025年1月 YouTubeに投稿した動画


2025年1月 ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した動画