Observing the Patterns of Katsusaka Pottery (Omatsu Site, Kashiwa City)
The Katsusaka pottery (Omatsu Site, Kashiwa City), on display at the special exhibition "Shining! Kashiwa's Jomon All-Stars" (Kashiwa City Local History Exhibition Room), features two distinct patterns. I observed the patterns on this pottery by comparing the GigaMesh Software Framework unfolded diagram with a 3D model.
企画展「輝く!柏の縄文オールスター」(柏市郷土資料展示室)で展示されている勝坂式土器(柏市大松遺跡)は2つの趣の違う文様を共存させて所持しています。この土器の文様をGigaMesh Software Framework展開図と3Dモデルを照らし合わせて観察しました。
1 勝坂式土器(柏市大松遺跡)展示の様子
勝坂式土器(柏市大松遺跡)展示の様子
観察記録3Dモデルを作成してGigaMesh Software Framework展開図を作成しました。
2025.08.10記事「勝坂式土器(柏市大松遺跡)観察記録3Dモデル」
GigaMesh Software Framework展開図
2 GigaMesh Software Framework展開図による観察
GigaMesh Software Framework展開図による観察
三角区画文優勢範囲と渦巻文優勢範囲を図示しました。それぞれの文様優勢範囲の特徴が際立っていると感じた部分の色を濃くしました。
三角区画文優勢範囲には粘土紐のジグザグ配置による文様がありますが、これは渦巻文優勢範囲にはありません。
渦巻文優勢範囲には粘土紐表面を細かく刻む装飾があります。この装飾は三角区画文優勢範囲にはありません。また土器文様最下段の区画文をみると、渦巻文優勢範囲の直下だけに刻みがみられます。
三角区画文優勢範囲の装飾
渦巻文優勢範囲の装飾
3 感想
・土器の2つの半面にそれぞれ異なる趣の文様を、意図して、造形していることを確認できます。
・しかし、三角区画文と渦巻文はそれぞれの半面で使われています。三角区画文優勢かそれとも渦巻文優勢かという違いは程度の違いであるように感じます。
・縄文人社会の何らかの2つの集団の共存関係を表現したものかもしれません。例えば三角区画文はA集団をイメージしていて、渦巻文はB集団をイメージしていて、A集団とB集団の共存共和の象徴としてこの土器を作成したのかもしれません。より具体的にはA家とB家の婚姻関係成立を寿ぐツールだったのかもしれません。
・土器製作縄文人の心境は、文様の新しい組み合わせと装飾に関する創作意欲、創造意欲にあふれていたと想像します。
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