2014年2月12日水曜日

千葉市史 通史編 全3巻 紹介

花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 4

花見川流域に関わる地方公共団体は千葉市、八千代市、四街道市、習志野市、船橋市、佐倉市の6市です。千葉市は花見川流域の約6割を占めますので、花見川流域について知る上で、千葉市刊行の図書を利用することが最も多いことを体験しています。

「千葉市史 通史編 全3巻」は花見川流域の歴史を知る上で最も基本的な図書の一つですので紹介します。

なお、千葉市史は次のような構成で発刊されています。

● 千葉市史
・通史編(原始古代中世編、近世・近代編、現代編)
・史料編(史料編1原始古代中世編、史料編2近世~史料編9近世、天保期の印旛沼堀割普請)

この記事では千葉市史通史編を紹介します。史料編、天保期の印旛沼堀割普請は別記事で紹介します。

1 「千葉市史 通史編 全3巻」諸元
構成:全3巻(原始古代中世編、近世近代編、現代編)
編集:千葉市史編纂委員会(委員長 楠原信一)
執筆者:専門家30数名
発行:千葉市
発行年月日:昭和49年(1974年)年331
価格:絶版
サイズ:B5判、原始古代中世編452頁、近世近代編492頁、現代編546

千葉市史 通史編 全3

2 内容紹介
主要目次
<第1巻 原始古代中世編>
総論
第一章 自然環境
第二章 原始・古代
第三章 中世

<第2巻 近世近代編>
第四章 近世
第五章 近代

<第3巻 現代編>
第六章 現代
第七章 民俗と生活
千葉市年表

3この図書の特徴
この図書は、戦後間もない時期(昭和28年(1953年))に刊行された千葉市誌を基にして、その後の高度成長や隣接町村の合併、史実の追加等を踏まえて執筆編集されています。

しかし、刊行後既に40年経ち、現在では既に絶版になっている図書です。

最新の研究成果が反映されていないので、テーマによっては最新他書の情報で補足しながら利用しなければなりませんが、現在の千葉市域の歴史を通史で詳細に記述している図書はこれだけですから、花見川流域の歴史を知る上で最も基本的な図書の一つであると言えます。

この図書から犢橋村が千葉市に合併する際に、横戸や柏井では八千代町に分割編入する運動があったことなどを知り、地名検討上の参考になりました。

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参考 千葉市誌 諸元
編集:千葉市誌編纂委員会(委員長 廿日出逸暁)
執筆者:専門家5
発行:千葉市
発行年月日:昭和28年(1953年)年211
価格:絶版
サイズ:A5判、779

千葉市誌

千葉市誌 主要目次
総論
第一章 自然環境
第二章 都市と村落の発達過程
第三章 人口増加の趨勢
第四章 経済的発展
第五章 交通機関の発達
第六章 市民生活の諸問題
第七章 千葉市の文化
第八章 地方自治の発達
第九章 都市建設と都市計画
あとがき

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