2014年10月4日土曜日

上ガスの観察について

2014.10.02記事「今朝の花見川 2014.10.02」で上ガスの写真を掲載して「今朝はどこでも上ガスが盛んで、恐らく勝田川谷津農地で深層地下水の汲み上げをしているのだと思います。」と書きました。
これに対して海老川乱歩さんから次のコメントがありました。

「谷津農地の殆どは、水田であると思われます。
今の時期の水田は、刈り取りのため水を抜いていると思います。
また、刈り取りもほぼ終了していると思われます。
勝田川谷津農地で、水田以外に「水を水田並み」に使用する農地はありますか。」

私も同じように水田では水を使っていないと考えながら、現場を確かめないである不確かな憶測をしながら書いた文章だったので、急所を突かれたコメントでした。

早速昨日現場を見たところ、当たり前ですが刈取り後の水田に水を入れた様子は全くありません。

水田に水を注入する口
蜘蛛の巣が張っていたり、雑草が生えていて利用しなくなってから時間が経っていることがわかる。

どのポンプ機場も機械は完全停止していることは無音と電気メーターで確認できます。

ポンプ機場

ここまでは想定内です。

私は稲刈りも完全に終わり、今季をしめくくるポンプの一斉メンテナンスをして、その時ポンプを稼働させたのではないかと憶測していたのです。
一時的にポンプを稼働して上ガスが一時的にぶり返したのではないかと憶測したのです。

現場で耕作している人に聞いたところ、ポンプのメンテナンスがどうなっているのかわからないとのことでした。
千葉県を通して勝田川沿岸土地改良区の責任者の方に連絡をとることができ、お話を聞きました。
その結果、ポンプは8月20日頃を最後にそれ以降一切稼働していないとの情報を得ることができました。

私の憶測は間違いでした。

海老川乱歩さんのご指摘で間違いを訂正できました。ありがとうございます。

さて、なぜ「今朝はどこでも上ガスが盛んで」と感じたのかその理由を考えてみました。
今朝(2014.10.04)上ガスを観察すると上ガスはあるのですが「盛ん」には感じません。その時上ガス観察時に、次の要因が私の心理に影響を与えているようだと気がつきました。

●上ガス観察時の心理に影響する要因
ア 光の具合
今日は雲が厚く、暗かったので、上ガスの水紋の輝きがほとんど無く、上ガスがかなりあるにもかかわらず、それを見つけにくく、また印象に刻み込めません。
10月2日は今日より明るく、水紋が輝いていました。
イ 風の具合
今日は風が少しあり水面が揺れていて上ガスの水紋が目立ちません。
10月2日は風がほとんどなく水紋が完全に見えました。
ウ 浮遊物の具合
今日はなぜか木葉などの浮遊物が多かったです。この浮遊物が邪魔をして上ガス水紋をなかなか見つけられません。また水紋が浮遊物にぶつかって広がりません。
10月2日は浮遊物が無かったので、水紋をすぐに見つけることができました。

このほか、水の色・濁り具合、流れスピードなども上ガス水紋の見つけやすさに関係すると考えています。

10月2日と10月4日の水面の様子

春~夏に上ガスが盛んであり、秋~冬に低調から途絶するという大勢に間違いはないと思いますが、日々の「盛ん」「低調」といった目視観察結果はあまり当てにできないことがはっきりしました。

また、地下200mからの揚水を止めて1ヶ月以上経っても上ガス継続の確認ができたことは、一つの貴重な情報を得たと考えます。

上ガスの観察により、それを手づるにして、いつか地下の地質構造や地下水の動きに興味を発展させたいと考えています。

2 件のコメント:

  1. 海老川(Ebigawa) 乱歩(Ranpo) です。

    2014/05/09/金 の記事で「上ガスの季節変動は農業活動に起因する」とあり、

    「素晴らしい結論」だと思いました。

    しかし断定するのは未だ早いと思いました。

    なぜなら水田から水を抜き始める8月下旬頃から、

    地下水も汲み上げなくなるので、ガスの活動は低下すると思ったからです。

    9月中には、クーラーさんから、「予想どおり上ガスの活動が低下した」と

    リポートがあるだろうと思いこの時期まで静観することにしました。

    しかし結果は、予想を裏切る「上ガスの活動が盛んになった」とありましたので、

    びっくりしました。

    小生も95%は、「上ガスの季節変動は農業活動に起因する」を支持していたので

    予想がはずれた事になります。

    上ガスの活動は、農業活動が一因ではあるが、全てではない事が分かりました。

    ということで、小生なりに原因を考えてみました。

    恐らく地下水が原因だという前提です。

    では何処が地下水を汲み上げているのかという事を小生の

    知っている範囲で列挙します。

    1.すぐ隣の八千代市が地下水を汲み上げて
      上水道とブレンドして、飲料水に使用しています。
      (昔の知識なので今は違うかも知れません)

    2.食品会社が大量に地下水を汲み上げています。
      K田台駅の北側にK久保製氷冷蔵株式会社があります。
      会社の名前のとおり氷を製造している会社です。
      製品の中に1,2年くらいから前からヒットしている
      「コンビニコーヒー」のアイスコーヒーの氷を製造しています。
      ヒットを受けて今年は、生産量をかなり増やしたそうです。
      今年初めて小生も地元の711でアイスコーヒーを買って飲んでみました。
      氷の製造会社を確認しなかったので意味が無いのですが、
      (近くなので恐らく氷の製造はK久保と推定しています。)
      この氷が花見川の上流の印旛沼や新川の水が地下をとおって、
      濾過されてできた水が氷になって、今自分のコーヒーを
      冷やす氷として飲んでいるのかぁ。
      何か複雑な気持ちになりました。
      というのも、氷の元がドブのように汚い水だからです。
      小生が小学校4年生の頃(1978/S53)
      柏井浄水場に社会科見学に行った事があります。
      ここでは、印旛沼からパイプラインを引いて取水しています。
      その水を見たのですがドブの水のように「まっっっっっっっっっっ黒」
      だったのてす。
      子供ながらにショックを受けました。
      「こんなに汚い水をきれいにして飲んでいるのかぁ」と。
      「ドブの水に薬品などを添加して工業的に飲料水を生産している」
      事を勉強しました。
      その後、夏場になると水道水が「ドブ臭くなる」のがよく理解できました。
      今は、オゾン処理を加えているようなので、夏場に水道水が
      「ドブ臭くなる」事は殆ど感じないように思います。

    3.その他工場が工業用水で汲み上げている。(推測です)

    ただ、1と2は、夏場のピークを過ぎて地下水の汲み上げを減らしているはずなので

    説得力に欠けてしまいます。

    これだけ地下水を汲み上げているのですから地盤沈下が発生していると推定しています。

    (茂原とか九十九里では、「天然ガス」と「ヨウ素」の生産で地盤沈下が発生しています。)

    小生が知っている限りでは、恐らくY千代台駅の南口の駅とN崎屋を結ぶブリッジで

    発生していると推定しています。
    (2,3ヶ月前に、K谷組がK県のY浜市で施工したマンションにおいて、
    躯体が傾く事案が発生しました。K谷組曰く地盤の落ち込みだそうです。
    小生は専門家ではないので、地盤の落ち込でしたらすいません)

    ブリッジが竣工した当時は段差が無かったのですが、10年後か20年後くらいに

    駅とブリッジに段差が発生してしまったので、段差スロープのようなもので、

    段差を解消しています。

    調べてみないといけないのですが、この地域に地下水汲み上げの規制が無いように感じます。

    このまま野放しにすれば、地盤沈下の問題が必ず発生すると予測します。

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  2. 海老川乱歩さん

    コメントありがとうございます。

    農業用地下水揚水がメインで上ガスが発生していると、大局観では考えていますが、海老川乱歩さんのおっしゃるとおり、地下水揚水は農業だけではありません。
    私もいつも通る高津川沿い道路脇に八千代市水道の揚水井戸があり、どの深さからどの程度揚水しているのか気になっています。セブンイレブン販売冷凍菓子製造会社が勝田台付近にあることは知りませんでした。
    上ガス-農業用水揚水説というシンプルな大局観から、次のステップに歩む時期にきたようです。
    何をどのように調べたら上ガスについてより興味を深めることができるか、考えてみます。
    地下水揚水は地盤沈下に結びつくなど重要な生活環境要素ですが、われわれ住民には不可視の世界です。
    この不可視の世界を、上ガスを手づるに少しでも可視化できれば地域のことがよくわかるようになると思います。
    海老川乱歩さんのコメントに感謝します。

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