2019年8月13日火曜日

縄文土器展示館訪問学習の活動項目とペース

縄文土器学習 231

8月から縄文土器学習2巡目として、近隣の縄文土器展示博物館を訪問し、展示土器の3Dモデルを作成して、学習を進めています。

●8月に入って訪問した博物館等 数は3Dモデル作成用写真撮影をした土器数
松戸市立博物館…18
柏市郷土資料展示室…10
印西市立印旛歴史民俗資料館…6
印西市立木下交流の杜歴史資料センター…5

まずは闇雲に上記博物館を訪問してみましたが、だんだん学習すべき項目とペースが判ってきましたので、それにかける時間を意識し、今後の活動を展望しておくことにします。

1 縄文土器展示館訪問に伴う学習項目とそれに消費する日数
(日数は1施設で10土器を観察したと仮定した場合)

ア 展示館訪問 1日
・3Dモデル作成用写真撮影…個人学習目的の写真撮影許可を各施設で得ました。
・参考資料入手…各自治体が「目玉」としている縄文遺跡に関する資料を入手しました。

イ 写真ファイルのバックアップとフォルダー整理 1日
・自分の場合は撮影写真数が膨大になるので、そのバックアップと整理がとても重要な基礎作業となります。(撮影は1シャッターにつき6フィルターファイルを生成するブラケット撮影をしていますから、通常の6倍の写真枚数になります。)
・3Dモデル作成のために最適なフィルター写真をフォルダーに集めて保存する作業も意外とバカにできない重要作業となります。
・作業フォルダーのバックアップ(ハードディスク、クラウド)も時間を要します。

例 松戸市立博物館フォルダーのプロパティ
現場で撮影生成したファイルは3606枚(601シャッター)。作業に必要な重複等を含めて7808ファイル、57ギガバイトとなりました。

ウ 3Dモデル作成 1日
・ソフト3DF Zephyr Liteで3Dモデルを作成し、Sketchfabにアップしています。1モデルにつき30分~1時間程度の時間がかかります。

3DF Zephyr Liteの作業画面
このような画面から土器を「切り取って」います。

エ 学習メモ作成等 1日
・入手主要遺跡情報の遺跡データベースへの追記
・3Dモデル観察結果や学習課題(興味)のメモ
・ブログ記事作成

4博物館等を訪問して、1施設について平均4日間の作業が必要(適切)であると実感することができました。

2 今後の博物館等訪問ペース
8月~10月まで博物館等訪問学習をする予定になっていますので、90日÷4=22.5となりますので、この3か月で20館程度を訪問し、200個体程度の縄文土器3Dモデル作成を目指すことにします。
博物館等には下総台地にかかわる自治体立博物館の他、国立歴史民俗博物館や千葉県立房総のむらも含めることにしています。
次の施設はすでに何回も訪問して3Dモデル用撮影を行っていますが、多くの撮影洩れがあり、随時訪問したいと思います。
・加曽利貝塚博物館
・千葉県文化財課森宮分室展示室
・飛ノ台史跡公園博物館
・市立市川考古博物館
・八千代市立郷土博物館
・千葉県立中央博物館(撮影不可)

3 撮影目的博物館訪問の副産物収穫も大
縄文土器3Dモデル作成という目的があってはじめて近隣博物館を総なめ的に訪問することになったのですが、実は博物館で受ける学習刺激には大きいものがあり、そうした副産物の収穫が大変大きなものがあると感じています。
博物館訪問が縄文土器という一点に的を絞っているので、縄文以外のあれやこれやの興味は全て捨象しています。そうすると縄文時代関連の展示や展示状況がいままでと違って見えてきます。自分の視点・興味・知識に照らし合わせて展示をみるので、納得したり、疑問を持ったり、ヒントを得たり、インスピレーションを受けたりします。

松戸市立博物館の縄文時期別「屋台方式」展示 中期の屋台例

この「屋台方式」展示から自分の学習整理方法について重要なインスピレーションを受けました。(後日記事にする予定です。)

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