2021年5月13日木曜日

八千代市立郷土博物館縄文企画展の観覧

 縄文土器学習 600

八千代市立郷土博物館で現在開催中の企画展「印旛沼南西岸の縄文文化~やちよの縄文~」を観覧してきました。開催期間(2021.04.24~06.13)。


企画展会場入り口

八千代市の縄文遺跡から出土した遺物が八千代市所蔵分の外、船橋市所蔵分及び千葉県所蔵分を含めて展示されています。特に千葉県森宮分室から運ばれてきたものに興味を引くものが多く、普段の常設展とは異なる企画展ならではの充実さが感じられます。


展示の様子


配布資料

展示は早期から晩期・弥生までの時代の流れに沿って並んでいます。その中で八千代市域における縄文社会の盛衰について説明しています。

撮影できる資料(八千代市所蔵分)で興味深いものについて3Dモデル作成用の撮影を行いました。


縄文時代早期前葉深鉢(八千代市権現後遺跡)


縄文時代早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)

以前ぜひとも見たいと渇望したことのあるイノシシ形土製品も展示されていて、ラッキーでした。小さいものですから望遠で拡大して3Dモデル用撮影をしましたが、手振れの影響がどれだけあるのか気になります。これから作成する3Dモデルの出来が気になります。


縄文時代中期初頭イノシシ形土製品(八千代市上谷遺跡)

参考 ブログ「芋づる式読書のメモ」2018.04.02記事「上谷遺跡動物形土製品

配布されている展示物リストをみると109点の遺物と植物標本8点が展示されています。今回は企画展展示の全貌をみて幾つかの3Dモデル作成用撮影を行いましたが、十分に観察しきれないのでまた改めて訪問することにします。なお、八千代市立郷土博物館は自宅から最も近い距離にある縄文遺物展示施設ですから気軽に訪問することができます。

観覧の最後に常設展で展示されている平安時代人面刻書土器の3Dモデル用撮影を行いました。この人面刻書土器は以前から強く興味を持っているものです。3Dモデル用撮影という視点から言えば、この土器の光線環境は劣悪ですから最低限の3Dモデルが出来るかどうか、不安と楽しみが混ざります。


人面刻書土器(八千代市上谷遺跡)

参考 2015.09.20記事「ヘラ書き土器の意味


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