2021年5月19日水曜日

加曽利EⅢ式深鉢(No.64)(我孫子市鹿島前遺跡) 観察記録3Dモデル

 縄文土器学習 604

この記事では今年2月まで開催された加曽利貝塚博物館R2企画展「あれもE…」で展示された加曽利EⅢ式土器(No.64)を3Dモデルで観察します。

1 加曽利EⅢ式深鉢(No.64)(我孫子市鹿島前遺跡) 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(No.64)(我孫子市鹿島前遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」

撮影月日:2021.02.09

ガラス面越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 68 images


展示の様子


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 観察メモ

ア 文様の様子


文様の様子

隆帯を抜き書きしたものです。

隆帯2本で大きな渦巻を上段と下段に描出しています。観察できる範囲内では精緻なデザインプランに基づいて描いたというより、その場の勢いでどんどん描いた(隆帯を貼り付けた)という感じがします。隆帯が合流する部分などでは必ずしも合理的に処理されていません。

イ 土器分類

加曽利貝塚博物館で使う土器分類でいえば、意匠充填系土器に該当します。


意匠充填系土器

ウ 我孫子市湖北郷土資料室展示土器

この土器は2年前に我孫子市湖北郷土資料室で観覧した土器です。当時は土器分類知識ほとんどゼロであり、人にいわれるまま加曽利EⅠ式頃の土器と考えていました。2019.08.18記事「我孫子市湖北郷土資料室 縄文土器展示風景3Dモデル


2年前の我孫子市湖北郷土資料室におけるの加曽利EⅢ式深鉢(No.64)(我孫子市鹿島前遺跡)展示風景

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