2019年3月27日水曜日

器台「大麻炙り台」仮説に関連する超空想

縄文土器学習 76 器台の検討 6

加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE -加曽利E式土器(千葉市内編)-」(2018.10.20~2019.03.03)に展示されていた2点の加曽利E式器台を主な対象として、器台にまつわる学習を行っています。
この記事では器台用途仮説(「大麻炙り台」仮説)が異形台形土器と関連する可能性について考察します。
この記事は器台及び土器一般学習を促進させるための見通しメモ(超空想)です。

1 器台=「大麻炙り台」の利用イメージ
熾火のある炉の上に器台を置き、器台上面凹みに大麻(葉、花穂)を置き、さらにその上に土器を重しとして置いたと考えます。
器台とその上の土器に挟まれた大麻は圧力と熱を加えられ、成分が蒸発気化したと考えます。
蒸発気化した成分は住居内に拡散しますから、それを吸引した人に対する薬効(覚醒効果や痛み軽減効果)はわずかです。
器台は単独で使う道具ではなく、重しとしての土器と一緒に使ったと考えます。
つまり器台をつかった一連の大麻蒸気発生装置が使われていたと考えます。

2 大麻蒸気発生吸引装置の改良
器台と土器の間をたくさんの草で囲い、ドーナツ状の草空間を作ります。そのドーナツ状の草空間に双口土器を突っ込みます。
このような装置をつくると発生した大麻蒸気が草空間に滞留し、その滞留した蒸気を双口土器の一方から吸引できるようになります。
大麻蒸気を効果的に吸引できて薬効が強まります。

3 大麻蒸気発生吸引装置のフィギュア(イコン)作成
器台、土器、ドーナツ状草空間、双口土器及びそれらを縛る紐からなる一連の装置が模写されたフィギュア(模型)が作られ、イコンとして祭祀で使われたと考えます。
そのイコンが異形台付土器と言われるものです。
実際の大麻蒸気発生という手間をかけなくても、イコンを使うことによって人々が薬効と同じような効果をある程度得られるように社会が進化したと考えます。
縄文後期には異形台付土器というイコンを軸に様々な言葉(呪文・神話・歌唱・・・)、動作(所作、踊り・・・)等を伴う儀式が開発され社会の円滑な運営に効果を発揮したと考えます。

大麻蒸気発生吸引装置のフィギュア(イコン)としての異形台付土器
元写真は加曽利貝塚博物館で撮影(出土実物)

4 大麻煙の吸引
釣手土器が大麻煙を発生させるための道具であった可能性について、今後検討します。

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