2019年3月5日火曜日

加曽利EⅣ式3単位波状口縁小型深鉢などの観察

縄文土器学習 60 加曽利貝塚博物館企画展展示土器の観察 35

加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE -加曽利E式土器(千葉市内編)-」(終了)の展示土器38点の個別観察をメモしています。この記事では加曽利EⅣ式3単位波状口縁小型深鉢No.31、加曽利EⅣ式小型深鉢No.32、加曽利EⅣ式4単位波状口縁深鉢No.33を観察します。

1 加曽利EⅣ式3単位波状口縁小型深鉢 No.31

加曽利EⅣ式3単位波状口縁小型深鉢 No.31
鎌取遺跡出土

・加曽利EⅣ式期の波状口縁は4単位に収れんしているといわれていますが、この小型深鉢は3単位でありめずらしいもののようです。
・お供え物を入れる祭具なのでしょうか。

2 加曽利EⅣ式小型深鉢 No.32

加曽利EⅣ式小型深鉢 No.32
広ヶ作遺跡出土

加曽利EⅣ式小型深鉢 No.32
広ヶ作遺跡出土

・口縁部に沈線が廻る小型深鉢で胴部は縄文で埋め尽くされています。
・よくみると口縁部沈線部分が次々と指で押されたような凹部があり、特別なデザインになっているようです。
・No.31土器と同じように祭具なのでしょうか。

3 加曽利EⅣ式4単位波状口縁深鉢 No.33

加曽利EⅣ式4単位波状口縁深鉢 No.33
園生新山遺跡

・No.30土器と形状や模様が似ています。
・No.30土器と同じように底部が上部口径とくらべて小さい土器です。

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企画展展示の様子
前左No.31、前右No.32、後左No.30、後右No.33

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