2019年3月22日金曜日

加曽利EⅡ式器台3Dモデル 千葉市中野僧御堂遺跡出土

縄文土器学習 70 器台の検討 1

加曽利貝塚博物館企画展に展示されていた2点の加曽利E式器台を主な対象として、器台にまつわる学習を短期集中で行います。
土器学習入門者のための有力ツールとして3Dモデル活用を構想してきましたが、この記事では使い物になりそうな器台3Dモデルができましたので掲載します。

加曽利EⅡ式器台3Dモデル 千葉市中野僧御堂遺跡出土
千葉県立房総の村の撮影・掲載許可及び千葉市立加曽利貝塚博物館の撮影協力による。
 3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.351 processing 38 images

このモデルは正立モデルです。倒立モデルも作成し器台内部を覗きます。
別に「加曽利EⅣ式器台3Dモデル 千葉市広ヶ作遺跡出土」 も正立、倒立を作成します。
器台の検討は底なし土器や異形土器と関わると予想しています。

上掲「加曽利EⅡ式器台3Dモデル 千葉市中野僧御堂遺跡出土」を利用した詳しい観察・検討は順次行いますが、とりあえずこの記事では次の特徴だけ指摘しておきます。

1 土器完成後、上面が浅い皿状になるように削られています。
この様子は企画展ガラス越し観察では、あれほどまじかに見たのに、判りませんでした。

2 上面と側面がなす円周の角の部分に擦れたような摩滅痕があります。
一部発掘時のキズと思われるものがありますが、これとは別に角の部分はこすられてザラザラになっています。

この二つの特徴は器台の利用に深くかかわるものと考えています。

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