2020年6月29日月曜日

国宝土偶「縄文のビーナス」女の一生の意味

縄文土器学習 416

2020.06.28記事「国宝土偶「縄文のビーナス」の下腹部陰刻」に引き続き「縄文のビーナス」の女の一生の意味について考えてみました。
ブログ「芋づる式読書のメモ」2020.06.29記事「精神文化の高揚」で学習した「回帰・再生・循環」を参考に、次のようなイメージが頭に浮かびましたので、現時点思考としてメモしておきます。

国宝土偶「縄文のビーナス」における女の一生の意味

メモ
ア 土偶形象は女の一生を「誕生→少女→妊娠→出産まぢか」場面を「顔→乳房→腹→陰部」で表現しています。
イ 妊娠→出産で世代継承が計られていることを表現しています。
ウ 人は死ぬとあの世に行き、そこでの生活があり、その後産道から顔を出してこの世に生まれかわることを表現しています。
エ 若死にした子どもに女の一生を描いた土偶を副葬することによって、あの世から次に生まれ変わり戻って来た時には妊娠出産という女の使命を全うできる幸福な生活が実現できるように祈願したのだと考えます。次にこの世に戻った時は女の一生を送れるように死んだ子に対して親が祈願したのだと思います。
オ 子どもが死んでから、副葬品としてこの土偶を「特注品」でつくったと想定します。親が作ったというより集落女性陣の総力を挙げて作った優品だと想像します。

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