縄文土器学習 519
加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」に展示されている中期土器のうち中峠0地点型深鉢(4次1住)(松戸市中峠遺跡)を3Dモデルで観察します。
1 中峠0地点型深鉢(松戸市中峠遺跡) 観察記録3Dモデル
中峠0地点型深鉢(松戸市中峠遺跡) 観察記録3Dモデル展示解説:中峠4次1住炉体土器、狭い口頸部文様帯に「連続コの字状文」と隆線による横ワラビ状文、体部は縄文のみ施文
撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.01.06
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 58 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャモデル
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッドモデル
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工
3 観察メモ
・「連続コの字状文」はこれまで観察してきた中峠式土器に共通します。
・「隆線による横ワラビ状文」は2021.01.09記事「中峠6次1住型深鉢(松戸市中峠遺跡) 観察記録3Dモデル」で観察した文様「隆線による横S字状文と集合沈線、特徴的な把手」に該当すると想像します。
・「連続コの字状文」と「隆線による横ワラビ状文」はともに水流をイメージして描かれた文様であると空想しています。このような空想をすることの学習上の意義について近々論じたいと思います。
・「隆線による横ワラビ状文」の形状が一つ一つ異なっています。リズム的に変化するように感じます。例えば河川水流の激しさ程度「渦を伴う急流→蛇行する流れ→平穏な流れ」を表現しているのかもしれません。
・「隆線による横ワラビ状文」のうち昔のタンス把手金具のような文様Aだけが両側の文様を「切って」います。この文様Aが土器正面を指標しているのかもしれません。(文様Aは渦流を表現しているのかもしれないと空想しています。)
土器正面の可能性
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