2021年1月15日金曜日

縄文中期阿玉台式土器(茅野市長峰遺跡(須栗平~芹が沢))2 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 521

有吉北貝塚学習に関連して急遽阿玉台式土器学習をしています。この記事では縄文中期阿玉台式土器(茅野市長峰遺跡(須栗平~芹が沢))2を3Dモデルで観察します。

1 縄文中期阿玉台式土器(茅野市長峰遺跡(須栗平~芹が沢))2 観察記録3Dモデル 

縄文中期阿玉台式土器(茅野市長峰遺跡(須栗平~芹が沢))2 観察記録3Dモデル 

展示説明:5000年前、東関東地方で流行した土器で、これほど全体を保った状態で見つかるのは、八ヶ岳ではめずらしい。 

撮影場所:尖石縄文考古館 

撮影月日:2020.03.13 

ガラス越し撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 68 images


展示の様子

対象土器は中央


展示の様子

対象土器は中央


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ


GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド


GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工

3 観察メモ

隆線と2本沈線により区画が区分されているところが多く、土器全体が区画で覆われているようです。

頸部は360度全体が一つの区画になっていて、蛇行沈線2本と刻み文1本が巡ります。

展示中央の把手付近立体文様を次のように解釈しました。


阿玉台式土器(茅野市長峯遺跡)の把手付近立体文様の解釈例

区画A・Bと区画Cの把手側には区画区分の沈線が存在しないので、立体的張り出しが区画区分の役割をしていると考えることができます。その立体的張り出しは把手上部の平面と融合します。このことから、把手上部の平面は天空界・雲の世界と考え、立体的張り出しは区画A・Bと区画Cの立体的(空中の)境界であると考えました。つまり立体的張り出しは展開から降る雨と考えました。特段の根拠がない空想ですが、後日の総合検討のためにメモしておきます。

 

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