2021年1月13日水曜日

有吉北貝塚 阿玉台式土器の学習

縄文社会消長分析学習 73

有吉北貝塚学習の出土土器として最初に阿玉台式土器の学習を始めました。試行錯誤的作業を積み重ねて、阿玉台式土器の自分なりのイメージ獲得を目標にします。この記事は学習作業の様子です。

1 出土土器実測図と模式図との対照

発掘調査報告書掲載の阿玉台式土器実測図(南斜面貝層出土)はほとんどが土器断片で、それから土器の元来の姿を想像することは困難です。そこで最初に小林達雄編「総覧縄文土器」掲載阿玉台式土器細別編年模式図との対照作業をしてみました。


小林達雄編「総覧縄文土器」掲載阿玉台式土器細別編年模式図


有吉北貝塚南斜面貝層資料と小林達雄編「総覧縄文土器」阿玉台式土器細別編年模式図

特徴的な把手及び口縁部付近の文様を手がかりにいくつかの土器片の対応関係を想像できました。阿玉台式土器の特徴は把手と口縁部付近の文様に特に表現されていると考えて間違いないようです。また時期が新しくなるにしたがって把手が肥大化、文様が重厚になるような傾向がある印象を受けます。

2 これまでに観察した阿玉台式土器と編年模式図との対応 1

これまでの縄文学習で観察したことのある阿玉台式土器をwebページから検索して見ました。

ブログ記事の中で写真のみを掲載した阿玉台式土器が2点、3Dモデルを作成した阿玉台式土器が6点で合計8点を観察しています。写真撮影だけでその後記事や3Dモデル作成に至らないものもかなりあるとおもいますが、今回は検索を割愛しました。

これら8点の阿玉台式土器の編年情報がわかるかどうか手持ち資料を調べ、小林達雄編「総覧縄文土器」阿玉台式土器細別編年模式図と対照させました。残念ながらこれまで観察した土器で細分情報が判っているものは野田市中野台貝塚出土阿玉台Ⅲ式土器だけでした。


ブログ記事化及び3Dモデル作成した阿玉台式土器 1

3 小林達雄編「総覧縄文土器」阿玉台式土器細別編年模式図の(勝手な)理解

さて、上の一覧図を見て、阿玉台式土器の把手と口縁部の様子がバラエティーに富むことが判ります。そして、模式図をよく見ると、なんと縦列が同じ形状の土器で整理されています。特段の説明はないようですが、阿玉台式土器は最初からア~キの7つのデザイン系列集団のようです。


小林達雄編「総覧縄文土器」阿玉台式土器細別編年模式図の(勝手な)理解

それに気が付くと、これまで自分が観察してきた阿玉台式土器を全てア~キの7デザイン系列に対応させることができました。


ブログ記事化及び3Dモデル作成した阿玉台式土器 2

4 感想

少しだけ阿玉台式土器に馴染むことができたような感覚を得ました。

しばらくの間、参考までに過去に観察した各地の阿玉台式土器3Dモデルを再度観察してみることにします。


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