2020年2月5日水曜日

人面付土版 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 336

2020.01.28記事「ちば市政だより 2020 Chiba 2」で紹介した人面付土版を千葉市埋蔵文化財調査センターで観覧撮影し、3Dモデルを作成しました。

人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル
縄文時代晩期前葉(約3300年前)
撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター
撮影月日:2020.02.04
ガラス面越し撮影、ガラス面に撮影者がスケール添
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 63 images
※パソコンで見ていただいている方は3Dモデル画面でマウスホイールを押して移動するとモデルを移動させることができます。端の部分も拡大できます。

展示風景

展示風景

感想
ひょうきんな人面で口、耳、目がありますが最大の特徴は眉(毛)にあるように感じます。眉(毛)が特徴的な土器としてこれまでに次の観察をしています。
2019.12.27記事「縄文中期顔面付釣手土器(飯田市北田遺跡) 観察記録3Dモデル
2019.12.18記事「縄文中期有孔鍔付土器(富士見町新道遺跡) 観察記録3Dモデル
顔の輪郭下部が顎鬚を表現しているとすればこの人面は男性です。
展示説明ではミミズク土偶との関連に触れていますが、ミミズク土偶は女性です。土版と土偶の関連、男性女性の違いに興味が生まれます。
胴部の三角には特有の意味が込められているものと推察します。
胴部の地は縄文で図の三角は磨消で作られたようです。

撮影写真はほとんどがガラス面に邪魔な反射光が写っているのですが、3Dモデルにはそれがほとんど皆無なので不思議です。
スケールをガラス面に置いて撮影したので、3Dモデルソフトの中で精密な計測が可能です。

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