2020年2月7日金曜日

加曽利EⅡ式土器観察 企17 ラッパ形小型深鉢

縄文土器学習 338

この記事では加曽利博今年度企画展展示土器「加曽利EⅡ式小型深鉢(印西市松崎Ⅳ遺跡)企17」について観察します。(注 「企17」はこのブログにおける整理番号です。)

28 R元年度加曽利E式企画展(印旛地域編) 加曽利EⅡ式小型深鉢(印西市松崎Ⅳ遺跡)企17
28-1 展示状況写真

加曽利EⅡ式小型深鉢(印西市松崎Ⅳ遺跡)企17

28-2 3Dモデル

加曽利EⅡ式小型深鉢(印西市松崎Ⅵ遺跡)企17 観察記録3Dモデル
撮影場所:加曽利貝塚博物館 企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」
撮影月日:2019.11.19
整理番号:企17
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 83 images

28-3 展開写真

加曽利EⅡ式小型深鉢(印西市松崎Ⅳ遺跡)企17 展開写真
3DモデルからGigaMesh Software Frameworkで作成

28-4 観察
器形観察
・ラッパ形をしています。
・胴部に開口傾斜変換となるくびれがあります。
・口縁部(口唇部)は特段のしつらえがありません。
段構成観察
・胴部1段だけから構成されます。
文様観察
・縄文の地に粘土紐を蛇行垂下して貼り付けています。粘土紐は口唇部から胴部下部まで続きます。
・貼り付け垂下粘土紐は5本見ることができ、全部で6本あるようです。

28-5 感想
・これまで観察してきた加曽利EⅡ式土器らしさが全くない土器です。キャリパー形ではない、口縁部文様帯(渦巻文、区画文など)がない、懸垂磨消帯がない。
・加曽利EⅡ式土器と一緒にこのような非在地系土器も出土すると理解しておきます。

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参考 加曽利E式土器観察の視点

加曽利貝塚博物館の加曽利E式土器細分基準

加曽利E式土器の移り変わり






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