2020年8月15日土曜日

オオツタノハ製貝輪 3Dモデル

 縄文貝製品学習 5

加曽利貝塚博物館装身具コーナーに展示されているオオツタノハ製貝輪の3Dモデルを作成して観察しました。

1 オオツタノハ製貝輪(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

オオツタノハ製貝輪(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル

南貝塚の人骨が集中する付近から出土

付着物を残す

撮影場所:加曽利貝塚博物館 

撮影月日:2020.08.04 

ガラス面越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.003 processing 105 images

展示の様子

4つあるオオツタノハ製貝輪のうち左から2番目の貝輪を3Dモデル化しました。

展示の様子

対象物がドーナツ状の環になっているため、対象物の中央にピントを合わせることができません。そのため対象物の前面でピントを合わせざるを得ません。(高機能カメラにはこのような望遠撮影でも対象物全部にピントを合わせられるものがあるようです。)

展示の様子(特殊モード撮影写真)

3Dモデルの動画

2 メモ

・3Dモデルにしたオオツタノハ製貝輪にはフジツボと思われる付着物が残されています。高級品に付着物をわざと残して、高等デザインとしてのワイルド感を醸し出しているのだと思います。

・埋葬場所から出土している可能性が史跡加曽利貝塚総括報告書に記述されています。

・八丈島などで採取されたものが大島などで加工され、市原市西広貝塚などを経由して加曽利貝塚にもたらされたようです。

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