2020年8月27日木曜日

人面付土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈訂正

 縄文土器学習 458

2020.08.26記事「本当は怖いミミズク土偶」の検討結果に基づいて、人面付土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈(2020.0.13記事「千葉市埋蔵文化財調査センター展示室展示物の3Dモデル」)を訂正します。

1 人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデルその2 

人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデルその2 

縄文時代晩期前葉(約3300年前) 

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 

撮影月日:2020.02.04 

ガラス面越し撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 63 images


展示の様子


展示の様子


実測図

千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書から引用


3Dモデルの動画

2 人面付き土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈


人面付き土版(千葉市内野第1遺跡)の顔解釈

・2020.0.13記事「千葉市埋蔵文化財調査センター展示室展示物の3Dモデル」では顔に髭があり、アイヌ女性が行うような入れ墨であると考えました。その考えを廃棄し、顔の皮剥ぎの様子を表現しているものと訂正します。

3 感想

・土版自体はひょうきんな表情をしていて、地母神そのものはマスコット、愛玩物のように扱われていたと想定します。しかし、デザインの原義は地母神が殺害され、死体がバラバラにされ、そのプロセスの中で顔の皮が剥ぎ取られるという凌辱の表現です。

・鼻もほとんど表現されていないことから、逆に鼻削ぎも暗示しています。


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