2020年8月8日土曜日

縄文中期前半の土偶 3Dモデル

 縄文土器学習 444

千葉市埋蔵文化財調査センターに展示されている縄文中期前半土偶の3Dモデルを作成しました。千葉では縄文中期土偶は中部高地や東京(三多摩)と比べてその出土数が少なく、大変珍しいものです。

1 縄文中期前半土偶(千葉市柳沢遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文中期前半土偶(千葉市柳沢遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 

撮影月日:2020.08.04 

ガラス面越し撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.003 processing 60 images

展示の様子

展示の様子 拡大

展示の様子(特殊モード写真)

展示の様子(特殊モード写真) 拡大

展示説明写真

動画

動画(画像なしバージョン)

2 メモ

・3Dモデルを作るまで、二つの乳房の存在を認識できませんでした。ガラス面越しで、限られた光線量とはいえ、いかに自分の現物観察力が虚弱であるか思い知らされました。

・同時に3Dモデル作成が学習上きわめて有力な活動であることの再認識もしました。

・中期千葉・東京(区部)は土偶祭祀を拒否していた地域であり、出土する土偶数は極少数です。今後出土土偶の分布や、なぜ限られた土偶が出土するのか、考察を深めたいと思います。

・出土土偶は壊されていますから、中期の中部高地や東京(三多摩)で行われていた地母神殺害再生神話にもとづく土偶祭祀の存在を指標しています。

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