2024年1月14日日曜日

スーダン考古学研究切手(東ドイツ発行1970.6)を楽しむ

 Enjoy the Sudanese Archaeological Research Stamp (published by East Germany in June 1970)


I acquired seven East German stamps commemorating Sudanese archaeological research by Humboldt University (Berlin). As I researched Humboldt University's research on Sudan on the web, I became interested in ancient Sudanese ruins. I would like to learn more about a group of ancient ruins that includes Egypt and Sudan.


フンボルト大学(ベルリン)によるスーダン考古学研究を記念する東ドイツ切手7種を入手しました。この切手入手をキッカケに、webでフンボルト大学のスーダン研究を調べているうちに、スーダン古代遺跡に興味が湧き、強まってきています。エジプトとスーダンを含めた一つの古代遺跡群について学習を深めていきたいと思います。


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手10(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 アモン神・シュ神・テフヌト神


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手15(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 アメカーマニ王の頭部


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手20(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 牛の装飾


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手25(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 アルカ王子の頭部


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手30(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 アレスヌフィス神


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手40(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 捕虜と飼いならされた象


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手50(東ドイツ1970.06)

スーダンムサワラート遺跡発掘 ライオン寺院 アペデマク神


フンボルト大学(ベルリン)の考古学研究切手(東ドイツ1970.06)7点

webを渉猟すると、フンボルト大学発掘サワラート遺跡ライオン寺院の復元3Dモデルや3Dモデルの動画を見つけました。

ムサワラート遺跡3Dモデルサイト

ライオン寺院3Dモデル

ライオン寺院(内部)3Dモデル

ライオン寺院3Dモデル動画



QGISによる外国行政区域色分け地図作成法

 How to create color-coded maps of foreign administrative areas using QGIS


I had the opportunity to use QGIS to create a color-coded administrative area map using the United States as an example, so I made a note of how to do it. It can be applied to create color-coded maps of administrative areas around the world.


QGISを使ってアメリカを例に行政区域色分け地図を作成する機会がありましたので、その方法をメモしました。世界各国の行政区域色分け地図作成に応用できます。

1 外国行政区域shpファイルの入手

世界行政界地図データベースGADMから世界各国の行政界地図を入手できます。ラスター地図(白地図のほか標高分布図など各種)、ベクター地図(Geopackage、Shapefile、R(sp)、R(sf)、kmz)がダウンロードでき、Shapefileには国全体地図、州境界地図、基礎自治体境界地図の3つのデータが内包されています。


世界行政界地図データベースGADM

2018.08.14記事「世界行政界地図データベースGADMを知る」参照

なお、日本の県境界地図もGADMからダウンロードできますが、残念ながら北方領土が描かれていません。

私はフリーGISアプリMandaraに日本緯度経度.mpfが付属していて、これをshapeファイルに書き出して使ったことがあります。

また次のサイトから北方領土が描かれた日本県境界地図(Shapefile)をダウンロードできます。

国連人道問題調整事務所OCHAサイト「Japan - Subnational Administrative Boundaries

ちなみに、OCHAサイトには人道上の危機に直面している各国の行政区域shpファイルが充実しています。

ところで、日本の行政からGIS用日本県境地図shapeファイルの提供はないようです。不可解です。2018.08.24記事「GIS用県別日本地図shapeファイルについて」参照

2 QGISに州境界地図shpファイルをレイヤ追加

QGISにアメリカ州境界地図shapeファイルをdrag&dropでレイヤ追加します。


アメリカ州境界地図(本土のみ表示、背景Googlemap)

3 属性テーブルを開いて、Excelにコピー

アメリカ州境界地図shapeファイルの属性テーブルを開いて、とりあえずテーブル全部をExcelにコピーします。


属性テーブル


属性テーブルをExcelにコピーした様子

4 州名リストを使って情報(数値やカテゴリー値)入力

属性テーブルの不用な欄は削除して、州名リスト欄を使って情報(数値やカテゴリー値)を入力します。この例では人口とその分級(カテゴリー値)を情報として入力しています。


情報を有力したExcelファイル

このExcelファイルをcsvファイルに出力します。

5 csvファイル所在フォルダーにcsvtファイルを作成

csvファイル所在フォルダーにcsvtファイルを作成します。


csvtファイルの意味

6 テーブル結合

csvファイルをQGISにdrag&dropします。

QGISで基レイヤ(アメリカ州境界地図shapeファイルレイヤ)のプロパティ→テーブル結合→+→開いた窓で結合したい情報csvファイルや結合基準の属性(基レイヤの州名欄)、ターゲット属性(結合したいファイルの州名欄)を入力して、OKクリックすればテーブルが結合します。

7 結合した情報のカテゴリー表示

基レイヤのプロパティ→シンボロジ→開いた窓でカテゴリ値による定義、値を設定して、分類→各カテゴリ値の色をそれぞれ好みにより変更することにより、カテゴリー値別色分け分布図を作成できます。


州別色分け図(本土のみ表示、人口大小を4段階表示)


2024年1月11日木曜日

38年前遺物台帳(63000遺物)電子化日誌(2024.01.11)

 38 years ago relics ledger (63000 relics) Digitized diary (2024.01.11)


I have begun work on digitizing the 38 years ago relics ledger (Ariyoshi Kita Shell Mound north slope shell layer, 63,000 relics). Interesting entries are emerging one after another from the seemingly boring relics ledger. I found a description that a hidden jar, human bones, and hanging accessories were excavated from the same place.


38年前遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層、63000遺物)の電子化作業を始めています。一見して無味乾燥な遺物台帳から興味ある記載が次々と浮かび上がってきています。伏ガメと人骨と垂飾品が同じ場所から出土している記載を見つけました。

1 38年前遺物台帳(有吉北貝塚北斜面貝層、63000遺物)の電子化作業

遺物台帳の電子化作業(データベース化作業)は有吉北貝塚北斜面貝層の見える化プロジェクト学習計画にもとづいて行っています。

2024.01.07記事「有吉北貝塚北斜面貝層学習の再開

2 電子化作業のスケジュール

63000遺物の所在メッシュ、遺物番号、名称、出土標高、出土層準、特記事項等をExcelに入力しています。

入力作業は2024年6月末までに完了させる予定です。

入力作業と他の趣味活動等のバランスをとるために、毎週月~水の3日間に2500件入力し、木~日の4日間に入力作業以外の趣味活動を行う予定です。

3 電子化作業の効率化検討

1枚のモニターに遺物台帳を表示し、隣のモニターにExcelを表示して、遺物番号順にその内容をExcelに手入力しています。

OCRによる入力、音声による入力も検討しました。しかし、遺物台帳画像の歪みや手書き文字の不揃いなどからOCR入力は現実的ではありません。また現状では自分がしゃべる速度の方が手入力より遅いため、音声入力も効率化解決になりません。従って、2枚のモニターを使った原始的手入力を実施しています。

2枚モニター利用手入力作業では次の工夫を行っています。

1 左手マウスの利用(ただし、3年程前から左手マウスを利用していて、今回のために変更したのではありません。)

2 マウスポインターの巨大化

左手マウスによる巨大ポインター(Windows機能で3倍に拡大)で遺物台帳の入力欄を示し、右手で出土標高を入力することにより、欄を取り違えることなく次々に数値を入力できるので、作業が高速化しています。


作業風景

4 遺物台帳の興味ある記載

遺物台帳入力を進めるに従って、入力しなければ判らない様々な情報を得ることができます。その中で、1月8日~10日作業で、特筆して興味をそそった事柄をメモしておきます。Ⅱ-20メッシュに伏ガメ記載と垂飾品記載が出てきます。


伏ガメ・垂飾品記載が見られる遺物台帳ページ

Ⅱ-20メッシュ(2m×2m)から散乱人骨が31点出土(発掘調査報告書データによる)していることを考えると、垂飾品を腰につけた要人が甕被り葬で埋葬された様子を空想してしまいます。詳しくみると、伏ガメの標高と人骨出土標高は1m程食い違います。北斜面貝層が埋葬の場であったことは確実ですから、そこで甕被り葬があった証拠が見つかるかどうか、興味が深まります。


参考 散乱人骨分布
…………………
作業メモ
・土器片や石器などが3D空間で偏在的に分布するような感じを受ける。→投棄の偏在、貝層移動によるソートなどが検討テーマとなりそう。
・骨と土器片等の3D空間分布特性が異なるような印象をうける。→同上。
・イノシシ頭骨(顎骨)と人骨が近い場所で分布しているような印象をうける。→その印象が正しいか。正しければその意味は?
・Ⅱ-21メッシュ120番遺物は「鉄器?」となっている。高師小僧か?要確認。縄文人の収集趣味で高師小僧が珍重され、それが結局貝塚に持ち込まれたのかもしれない。

変容した勝坂式土器(072)(東金市羽戸遺跡) 観察記録3Dモデル

 Transformed Katsusaka-style pottery (072) (Togane City,Hado Site) Observation record 3D model


I created a Observation record 3D model of Transformed Katsusaka-style pottery (072), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition". 

The exhibition explains the fusion of elements of the Nakabyo type, Atamadai style, and Katsusaka style.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている変容した勝坂式土器(072)の観察記録3Dモデルを作成しました。展示では中峠類型、阿玉台式、勝坂式の各要素融合が説明されています。

1 変容した勝坂式土器(072)(東金市羽戸遺跡) 観察記録3Dモデル

変容した勝坂式土器(072)(東金市羽戸遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 188 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 展示説明

「変容・逸脱する土器

土器情報は地域をまたいで広がるとき、分布の中心地からの距離や影響力の強弱に応じて変容し逸脱することがあります。

写真(072)の土器は、幅が狭い口縁部は中峠類型の特徴であり、無文の頸部や隆帯の縄文などは阿玉台式の要素といえます。口縁部の区画文を埋める沈線は勝坂的ですが、区画文は変容しており勝坂式の範疇から逸脱しています。」


展示写真



2024年1月7日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層学習の再開

 Resuming learning about the north slope shell layer of the Ariyoshi Kita Shell Mound


I will resume learning about the north slope shell layer of the Ariyoshi Kita Shell Mound, for which I copied a huge amount of excavation research records last year. As part of the three-year learning plan, in 2024 I will work on creating a 3D database of artifacts using original documents.


昨年膨大な発掘調査原票を複写した有吉北貝塚北斜面貝層について、学習を再開します。3ヵ年計画の学習で、2024年は原票による遺物3Dデータベース作成に取り組みます。

1 有吉北貝塚北斜面貝層の見える化プロジェクト学習計画


有吉北貝塚北斜面貝層の見える化プロジェクト学習計画

2023年に千葉県教育委員会の許可を得て、遺物台帳と遺物分布図等の複写を行いました。

今後遺物(63000)の3Dデータベースを作成するとともに、貝層・地形の分析資料を作成し、最後に遺物貝層の3D総合分析とその表現を行います。これにより北斜面貝層の遺物分布を見える化します。

2 学習スケジュール


学習スケジュールイメージ

2024年は前半に遺物台帳データベース化、後半に遺物分布図データベース化を予定します。

2025年は前半に土器現物398点の破片の遺物番号調査、後半に貝層断面図と地山地形図の分析集成を予定します。

2026年に遺物貝層の3D総合的分析とその表現を予定します。

3 活動スタイル

3-1 テスト作業で浮かび上がった問題点

昨年遺物総数の約5%について、遺物台帳データベース作成作業をテスト実施しました。このテストで次のような問題点が浮かび上がりました。

・画面をみて、その情報をExcelに記入するという単純作業になり、肉体的精神的苦痛を伴う。→単純作業苦痛を軽減する工夫が必要である。

・単純作業が単調に継続するために、3DF Zephyr LiteとかBloggerとかの技術を伴う作業が減少し、技術力が急速に低下する。→現状技術力の低下を防ぐ工夫が必要である。

・単純作業継続だけでは気力ややる気を維持することが困難である。→学習の意義を確認し、気力ややる気を増進させる工夫が必要である。

3-2 活動スタイル

テスト作業で浮かび上がった問題点を踏まえ、次のような活動スタイルを執ることにします。

ア 有吉北貝塚学習とそれ以外の学習を1:1の割合で行うイメージを持つ。→有吉北貝塚学習だけで趣味活動を埋めつくさない。3DF Zephyr LiteとかBloggerとかを使う活動も行う。

イ ある一定期間(例 ある1週間)では単純作業(データベース作成作業)を優先して、予定作業を最初に仕上げる。残った時間を有吉北貝塚学習以外の活動に当てる。→有吉北貝塚学習をあくまで優先させる。一方頭の切り替えを行い、有吉北貝塚以外学習も楽しむ。

ウ 単純作業の増大はブログ記事テーマとの結びつきは弱いので、ブログ記事減少を甘受する。

エ 単純作業効率化に血道をあげる。→ocr可能性検討や作業諸局面におけるChatGPT支援Python活用を積極的に行う。

オ 作業経過報告をブログ記事にして、活動達成感獲得に利用し、活動を区切り、だらだら感を排除する。

カ 適時、作成データを使った簡易分析等を行い、学習目的や意義確認に意識を向ける。


Markdown記法を意識する

Be aware of Markdown notation

I suddenly noticed that the description in the Sketchfab description field was in Markdown notation. Markdown notation is simple, and I was able to use it right away to enrich the Sketchfab description section.

Sketchfab説明欄の記述がMarkdown記法であることに突然意識が向きました。Markdown記法は簡易であり、直ぐにそれを利用し、Sketchfab説明欄を充実させることができました。
1 Sketchfab説明欄の充実

Sketchfab説明欄の充実
3Dモデル掲載サイトのSketchfabでは、その説明欄の記述はMarkdownで行います。
私はこれまで、Sketchfab説明欄では、改行は半角空白を2つ配置することと、画像掲載はGyazoでスクリーンショットを作成して、「Markdownをコピー」して貼り付けだけでした。
しかし、Markdown記法というものに突然意識が向き、Markdown記法をなんとかならないかとwebで調べてみました。調べてみると、とても簡易で、自分でも即座に使えることがわかりました。
早速次の項目を使ってみました。
・見出し文字
・罫線
・ブログ掲載画像の転載リンク
・ブログ記事リンク

参考 Markdown記述画面
2 感想
Markdown記法が利用できるサイトはQiita、GitHubなどで自分は閲覧はしますが書き込みはしたことがありません。したがってMarkdownの利用はSketchfabだけにかぎられます。使っているWZエディターではMarkdownモードもあるので、どこかで使える場面があれば、テキストからHTMLへの橋渡し的なツールとして活用したいものです。
Markdownの学習のなかでWZエディターにJテキストというモードがあり、次のような記述があり、気になります。Jテキストも使えるようにすることにします。
「英語圏で開発されたマークダウンテキストと比較して、J テキストは日本語向けに最適化されています。記法を覚えることなく全角括弧で文字装飾を指定できます。改行前の空白の入力も不要です。」
Markdown、Jテキストに意識が向く中で、HTMLの基礎技術習得が大切であることにも気が付きました。

2024年1月5日金曜日

変容した勝坂式土器等6点 展示状況素3Dモデル

 6 items including transformed Katsusaka-style pottery, exhibition status 3D model


I created a 3D model of the six exhibits, including the transformed Katsusaka-style pottery that is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition".

These six items include three transformed Katsusaka-style pottery, two related to Daigi-style pottery, and one Nakabyo type pottery.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている変容した勝坂式土器等6点の展示状況素3Dモデルを作成しました。この6点には、変容した勝坂式土器3点、大木式関連土器2点、中峠類型1点が含まれています。

1 変容した勝坂式土器等6点 展示状況素3Dモデル

変容した勝坂式土器等6点 展示状況素3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

展示土器のキャプション

071 変容した勝坂式土器(東金市羽戸遺跡)

072 変容した勝坂式土器(東金市羽戸遺跡)

068 大木式の要素を持つ関東地方の土器(東金市羽戸遺跡)

070 中峠類型(東金市羽戸遺跡)

069 変容した大木式土器(東金市羽戸遺跡)

073 変容した勝坂式土器(東金市羽戸遺跡)

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 188 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 展示説明

「変容・逸脱する土器

土器情報は地域をまたいで広がるとき、分布の中心地からの距離や影響力の強弱に応じて変容し逸脱することがあります。

写真(072)の土器は、幅が狭い口縁部は中峠類型の特徴であり、無文の頸部や隆帯の縄文などは阿玉台式の要素といえます。口縁部の区画文を埋める沈線は勝坂的ですが、区画文は変容しており勝坂式の範疇から逸脱しています。」


展示写真


2024年1月4日木曜日

変容した勝坂式土器(085)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

 Transformed Katsuzaka-style pottery (085) (Togane City/Oami Shirasato City,Yoanji Site) Observation record 3D model


I created a Observation record 3D model of Transformed Katsusaka-style pottery (085), which is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition". 

The rhythmic distribution of the pattern on the handle and the edges of the mouth made me imagine a woman's desire to pass on the baton of life.


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている変容した勝坂式土器(085)の観察記録3Dモデルを作成しました。把手と口縁部文様のリズミカルな分布から、女性の「命のバトンをつなぐ願望」を超妄想しました。

1 変容した勝坂式土器(085)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

変容した勝坂式土器(085)(東金市・大網白里市養安寺遺跡) 観察記録3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 171 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 メモ

把手(突起)と口縁部文様は次のような分布となっています。


把手(突起)と口縁部文様の繰り返し

●把手(突起)

A1 双環(双眼)把手

A2 耳朶のような把手

A3 小突起

●口縁部文様

B1-1 2つの領域が狭められているような文様、2つの領域は同じような模様となっている

B1-2 2つの領域が狭められているような文様、2つの領域は意図して異なる模様となっている

B2-1 右回り渦

B2-2 左回り渦

●考察

把手(突起)は、大きさや立体形状複雑度からA3→A2→A1などのシリーズを想起させます。

B1-1とB1-2は2つの領域が狭められていることが最大の特徴であると考えます。B1-1とB1-2は対応する文様であることは間違いないと考えます。B1-1とB1-2の違いは狭まった部分でわずかに繋がっている2つの領域が同じか、それとも違うかということになります。B1-2が顔に似ているという感想は的外れと考えます。

4 超妄想

把手(突起)と口縁部文様の繰り返しから、次のような超妄想が生まれましたので、メモしておきます。


超妄想

双環(双眼)は女性の妊娠・出産機能を象徴していると考えました。

2023.12.31記事「中峠類型(014)(東庄町神代夏方遺跡) 観察記録3Dモデル」参照

この思考を踏まえ、A1は母親、A2は赤ん坊(女)、A3は処女と考え、時間の流れに沿ったシリーズと考えました。

口縁部文様はB2が人(女性、親、子、孫・・・)、B1は親と子を連続させる神あるいは試練と考えました。

B2に右巻と左巻がありますから、何かの属性(肉体的・身体的?)の違いを表現していると想像します。

B1の違いは出産と初期育児における試練の違いを表現していると想像します。B1は順調な出産育児で命のバトンがつながる、B2は病気や事故などが重なったけれども結果として命のバトンが繋がった様子などと妄想します。

結局、把手(突起)も、口縁部文様も女性が命のバトンを繋いでいる様子、つまり祖先から自分、自分から子孫へと命を繋げている様子を表現していると考えます。

縄文時代女性が意識した最大使命は子孫を残すことだったと考えます。


2024年1月3日水曜日

変容した勝坂式土器等4点 展示状況素3Dモデル

 4 items including transformed Katsusaka-style pottery, exhibition status 3D model


I created a 3D model of the four exhibits, including the transformed Katsusaka-style pottery that is on display at the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That's also E... Sotobo Area Edition".  In the exhibition explanation, the 085 pottery and the 086 pottery mouth rim are modeled on "faces".


加曽利貝塚博物館企画展「あれもE... 外房地域編」で展示されている変容した勝坂式土器等4点の展示状況素3Dモデルを作成しました。展示説明では085土器と086土器口縁部を「顔」に模して説明しています。

1 変容した勝坂式土器等4点 展示状況素3Dモデル

変容した勝坂式土器等4点 展示状況素3Dモデル

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和5年度企画展「あれもEこれもE加曽利E式土器 -外房地域編-」

撮影月日:2023.12.19


展示の様子

展示土器のキャプション

085 変容した勝坂式土器(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

083 御霊前類型(大木式の影響を受けた北関東の土器)(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

086 中峠類型(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

082 大木式と阿玉台式の要素を持つ土器(東金市・大網白里市養安寺遺跡)

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v7.511 processing 171 images


3Dモデル画像


3Dモデル動画

2 展示説明

「なにの顔にみえますか?

この二つの土器(085、086)は、見る角度によっては何かの顔のようにもみえてきます。

左の写真(085)の土器は、右目の十字マークや屈折する底部は勝坂的な、アンバランスな額や首から垂れる隆帯は阿玉台的な要素です。

右の写真(086)の土器は、左頬には交互刺突文が、右頬に区画文が配置されており、非対称な文様配置は揺籃期の多様性を物語ります。」


展示写真

3 感想

●「何かの顔のようにも見えてきます」という展示説明について、もっとその意味を説明してもらいたくなります。

・展示説明文は、土器の見ため(各部分の特徴が構成する全体像の印象)を顔に模して表現しているだけの一般的表現ではなく、人面が表現されている可能性を踏まえて、「顔」をつかっているような表現になっています。そのような可能性「人面表現土器」の可能性があるならば、興味が深まります。

・一方、子どもなどに興味をもってもらうために、人面とは無関係だけれども、一見人面的なので、「顔」表現を使っているだけなのかもしれません。


2024年1月1日月曜日

2024年 明けましておめでとうございます

 2024 Happy New Year.


As we enter the new year, I wish you good health and happiness.

This year as well, I would like to develop interest-seeking learning about Jomon and archaeological history in Chiba,and about Hanami River,and broadcast the situation live.

Thank you for your continued support this year.


2024年 明けましておめでとうございます

新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

ブログ「花見川流域を歩く」で展開している趣味活動が1月15日で13周年を通過することになりました。掲載記事数は3879本(2023.12.31)となりました。

ひとえに内外皆様方にBlog、Twitter、Facebook、YouTube、Sketchfabを閲覧していただき、いいねをいただき、コメントしていただき、多大なるご協力をしていただいているおかげです。

皆様方にあらためて心から感謝し、お礼申し上げます。

今年も千葉の縄文や考古歴史について、花見川のことについて、その面白さ・興味追究学習を発展させ、その様子を実況生中継していきたいと思います。

今年もブログ「花見川流域を歩く」を軸に展開している趣味活動をよろしくお願い申し上げます。


2024.01.01 弁天橋の日の出