2019年12月24日火曜日

茅野市棚畑遺跡「吹上パターン」出土土器群1 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 298

尖石縄文考古館に展示されている茅野市棚畑遺跡「吹上パターン」出土土器群の一部について観察記録3Dモデルを作成しました。

茅野市棚畑遺跡「吹上パターン」出土土器群1 観察記録3Dモデル
棚畑遺跡第119号住居址「吹上パターン」出土土器群
縄文中期前半
撮影場所:尖石縄文考古館
撮影月日:2019.09.13
ガラス張りショーケース越しに撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 34 images

撮影写真の一例

吹上パターンの説明1

吹上パターンの説明2

大型土器模様の様子 3Dモデル オルソグラフィック投影

感想
・「吹上パターン」といわゆる「土器塚」と有吉北貝塚(千葉県千葉市)ガリー浸食地形投入土器集積や西根遺跡(千葉県印西市)低地土器集積は、規模や環境こそ違いますが、実は同じ基本原理による活動結果であると素人考えします。定期的に利用土器のうちくたびれたものを廃用土器に位置付けて、それを破壊する祭祀があり、それは秋の収穫祭に挙行されたと考えます。
・写真の大型土器の模様は「抽象文」といわれるもののようですが、家紋のような菱形、リボンのように優美にカールして垂れ下がる隆線などは装いを少し変えれば立派な現代芸術であり、だれも縄文土器模様とは気が付かないと思います。

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