2019年12月12日木曜日

藤内式深鉢形土器(伊那市西箕輪 金鋳場遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 283
伊那市創造館に展示されている藤内式深鉢形土器(伊那市西箕輪 金鋳場遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。
自分は千葉では見たことがない形状と神話や物語を想像させる模様に強く興味を惹かれます。

藤内式深鉢形土器(伊那市西箕輪 金鋳場遺跡) 観察記録3Dモデル
撮影場所:伊那市創造館
撮影月日:2019.09.12
4面ガラス張りショーケース越しに撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 60 images(Masquerade機能利用)

撮影写真の1例

感想
口縁の波状を利用して土器表面が4つに区画され、さらに口縁部と胴部に区画されます。4つの区画の模様は別のテーマとなっています。4つの区画ごとに口縁部と胴部の模様は同じテーマであるように感じられます。また口縁部と胴部は4つの区画ともに上下あるいは左右に2分される対称性が認められます。さらに細かく観察するとより一層細かく分割することができます。つまりこの土器の模様は4つの区画…16の小区分…より多数の細区分から成り立っています。神話や物語の4場面(起承転結)を緻密に表現しているように感じられます。
土器模様の観察をしやすくするためにPhotoshopを使って模様を浮き出してみました。

3Dモデルの通常画像
撮影生写真と3Dモデル画像では模様を詳しく観察できません。

模様観察のための参考画像 1
ハイパスフィルターとリニアライトによるオーバーレイ
この参考画像を拡大すると模様がよくわかります。

模様観察のための参考画像 2
トーンカーブ補正、ハイパスフィルターとリニアライトによるオーバーレイ
参考画像1を明るくしたものです。

模様観察のための参考画像 3
トーンカーブ補正、ハイパスフィルターとリニアライト・色相によるオーバーレイ

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