2019年12月9日月曜日

土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 281

茅野市尖石縄文考古館所蔵の土偶(国宝縄文のビーナス)について、観察記録3Dモデルを作成することができました。撮影後何度もモデルづくりにチャレンジして失敗していたのですが、マスカレード機能を知り適用させたところ、見違えるほど立派な出来ばえの3Dモデルとなりました。

縄文中期前半土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル
撮影場所:茅野市尖石縄文考古館
撮影月日:2019.09.13
4面ガラス張りショーケース越しに撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 59 images(Masquerade機能利用)

撮影写真の1例

展示説明パネル

感想
3Dモデルからオルソ投影画像をつくりしっかり観察できるようにしました。

オルソ投影画像
3Dモデルをじっくり観察していると、次のような感想が浮かびましたので、メモしておきます。


縄文のビーナスは女の一生を表現している
超モダンな髪形をしていておしゃれなビーナス像ですが、顔は産道から顔を出した嬰児です。顔の周りにしっかりした沈線が描かれていて、産道を暗示しています。
胸の乳房はまだ未成熟な少女の体形を表現していると想像します。
腹は妊娠している様子を示していると思います。
下半身はいつでも出産ができる準備OKの体の様子を表現していると推察できます。
全体として、誕生→成長→妊娠→出産OKという縄文女性の一生を物語る土偶であると考えます。
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