2019年12月24日火曜日

縄文中期有孔鍔付土器(茅野市長峰遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 296

尖石縄文考古館に展示されている縄文中期有孔鍔付土器(茅野市長峰遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。背面が壁のショーケースに展示されているためカメラの視線が届く半分ほどしか3Dモデル化できません。

縄文中期有孔鍔付土器(茅野市長峰遺跡) 観察記録3Dモデル
撮影場所:尖石縄文考古館
撮影月日:2019.09.13
ガラス張りショーケース越しに撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 29 images

撮影写真の一例

3Dモデルの正面画像 オルソグラフィック投影

3Dモデルの上から画像 オルソグラフィック投影

感想と観察
・胴部は3段のだるま落としのような形をしています。下段は模様や装飾はなし、中段は水平方向に孔が貫通する大きな双眼と隆線による上部逆三角の十字架様模様、上段は垂直方向に孔が貫通する小ぶりの双眼とアーチ門様の隆線による模様が見られます。
・下段がスタートで、中段が大きな展開があり、上段が別の趣旨の展開があるというある物事の3段階展開を表現しているような感想を持ちました。
・さらに強引に空想すれば、中段の十字架のような模様はものがはじける様子を、上段の模様は気泡が浮かび上がってくる様子を連想します。もしかしたら醸造プロセスの段階をイメージしているのかもしれません。

参考 「縄文土器大観 2中期Ⅰ」(小林達雄編集)掲載画像

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参考 カメラ配置

参考 カメラ配置(当初3Dモデル)

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