縄文土器学習 307
加曽利貝塚博物館で現在開催されている企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」(2019.11.16~2020.03.01)で展示されている印西市四街道市分10土器について観察記録3Dモデルを作成しました。
企画展の印西市四街道市分展示の様子
企画展展示土器の観察記録3Dモデル掲載サイト
https://sketchfab.com/arakiminoru/models
印西市四街道市分10土器観察記録3Dモデルのサムネール
他の方に見せるための作品としての3Dモデルを作成するという観点からみれば満足は出来ません。しかし、土器学習初心者である自分のために観察用記録としてつくるという意味では大いに意義のあるものができていると考えます。大いに満足できるレベルです。
なお、ガラス面に隣ショーケースの蛍光灯が反射し、それが実像を結んでしまったところがあります。
撮影写真の1例
ガラス面に反射した蛍光灯が実像を結んでしまった素3Dモデル
上記素3Dモデルから作成した土器のオルソグラフィック投影画像
ガラス面反射光が3Dモデルに悪さをしても、多くの場合それは像の一部に対する悪さです。ガラス面反射という劣悪条件の下でも、学習目的の3Dモデル作成はその意義があると感じています。
感想
昨年のE式企画展(千葉市編)は加曽利E式土器のⅠ→Ⅳの変遷がテーマであり、展示土器の観覧の仕方が明確でした。
ところが今年は印西地域の自治体別の主な加曽利E式土器展示というテーマになっています。観覧者としては展示されている土器の何処をどのように観察したらよいか明確ではありません。加曽利貝塚と周辺遺跡の土器に精通した専門家の方でないとなぜその土器が展示されているのかわからないような印象をうけます。つまり難解で高度な展示になっています。
展示土器が単に〇〇遺跡から加曽利E式土器が出土したという証拠としての興味で展示されているのか、それともその土器の器形や模様で特筆すべきものがあるのか、それをぜひとも知りたいと思います。
展示土器一つ一つの魅力をぜひとも知りたいと思います。
そのために3Dモデルをいじくりまわして観察を深め、自分なりに展示土器を理解し、その結果をいつかガイドの方にぶつけてみようと思います。
またせっかくですから関連遺跡の学習も並行してすることにします。
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