縄文土器学習 315
加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」(2019.11.16~2020.03.01)の前半展示土器全部の3Dモデルを作成しました。その3Dモデルを注口土器を別にした上で細分別に整理してみました。
1 加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」前半展示土器3Dモデルの細分別整理
加曽利EⅠ式
加曽利EⅡ式
加曽利EⅢ式
加曽利EⅣ式
注口土器
企画展展示土器3Dモデルの掲載サイト
Sketchfab(arakiminoru)
2 感想
注口土器を除くと加曽利EⅢ式土器が過半を占めていて、企画展(印旛地域編)は加曽利EⅢ式土器中心であり、加曽利EⅢ式土器の学習チャンスであると感じました。
加曽利EⅠ式期から社会が成長し加曽利EⅡ式期で東京湾岸貝塚集落が最盛期を迎え、それが縄文社会全体でも人口ピーク期であったと想定しています。その後加曽利貝塚を含めて東京湾岸の大規模貝塚集落が加曽利EⅢ式期に急激に凋落しました。一方その時期には印旛地域をはじめ東京湾岸大規模貝塚集落の周辺には小規模な集落が立地しました。そうした凋落した大規模貝塚集落から逃散した人々の末裔と空想できるような人々が残した加曽利EⅢ式土器が今回企画展のメイン土器であると想定します。
次の記事から代表的展示土器について加曽利EⅠ→加曽利EⅣの順で器形や模様の観察をします。
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