縄文土器学習 318
加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」(2019.11.16~2020.03.01)の後半展示土器を観覧観察し、3Dモデル作成用撮影をしました。
前半展示の佐倉市分土器13器のうち注口土器3器以外の10土器が新しい7土器に置き換わりました。
佐倉市分前半展示の様子
佐倉市分後半展示の様子
注口土器以外は全て加曽利EⅢ式深鉢です。横位連携弧線系土器なども含まれ加曽利EⅢ式土器の学習に最適の展示のように感じました。
後半展示分土器を含めて加曽利E式土器の学習を深めることにします。
なお、左から3番目に展示されている加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市寺崎一本松遺跡)はひび割れや補修の跡が全く観察できません。作られた状態そのままで壊れることなく出土したように見受けられます。同時に内面と1つの把手に小豆から大豆大の小孔が穿たれています。長期間にわたって土器の一部分だけ地表に露出して雨滴等の浸食を受けたようなイメージを受けます。この土器がなぜひび割れ一つしなかったのか、素性がどのようなものであるのか、発掘調査報告書を探して読んでみたいと思います。
ひび割れや補修組み立ての跡が全く見られない土器(加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市寺崎一本松遺跡))
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