2020年3月20日金曜日

国宝土偶「仮面の女神」注記付き3Dモデルと想像的解釈

縄文土器学習 381

国宝土偶「仮面の女神」注記付き3Dモデルを作成して、自分のこの土偶に関する想像的、空想的、妄想的解釈をメモしました。

1 土偶(国宝仮面の女神)(茅野市中ッ原遺跡) 観察記録3Dモデル 注記付

土偶(国宝仮面の女神)(茅野市中ッ原遺跡) 観察記録3Dモデル 注記付 
撮影場所:茅野市尖石縄文考古館 
撮影月日:2019.09.13 
4面ガラス張りショーケース越しに撮影 
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.530 processing 82images(Masquerade機能利用) 
注記は全てモデル作成者の想像です。

展示の状況

展示の状況

2 注記について
1 仮面
紐通しによる目、鼻、口の表現が観察できます
2 帽子
頭の部分は髪ではなく、仮面を支える役割を持つ帽子であると考えられます。
3取付具
仮面、帽子、衣服の3つをつなぎ一体化する取付具です。つまり仮面・帽子・衣服が一つの「被り物」になっているコスチュームです。
4両手を開いて踊っている様子
両手を開いて大きな輪を作るような踊り動作を表現していると考えます。
5衣服
脇下が開いている衣服を表現しています。(入れ墨ではないと考えます)
6でべそフィギュア
でべそフィギュアを衣服につけていると考えます。乳房表現がないことと対応していると考えます。でべそ…幼児の象徴、乳房…妊娠女性や育児女性(既婚女性)の象徴。
7女性器
女性器部分だけ衣服がくり抜かれていて、女性器が強調露出しています。
8臀部
臀部だけ衣服がくり抜かれていて、臀部が強調露出しています。
9両足を開いて踊っている様子

3 国宝土偶「仮面の女神」の想像的解釈
国宝土偶「仮面の女神」の一つの解釈として、次のような想像、空想、妄想をすることができます。
1 女性器や臀部を強調露出していることから、女性が男性に対して生殖活動(具体的には男女交合)を誘っている様子を示していると考えます。
2 その誘いが踊り(手を拡げ、股間を開く踊り)で行われたと考えます。
3 乳房表現(妊娠や育児の象徴)がなく、逆にでべそという幼児性象徴フィギュアをつけいていることから、女性が処女であることをはっきりと示すコスチュームをまとっていると考えます。

4 1~3から、この土偶は処女が初めて生殖活動に参加する様子(例「成女式」)を表現していると考えます。
5 さらに想像、空想、妄想を加えれば、縄文時代の集団見合いにおける女性の様子を表現していると考えます。
6 広域多数集落の処女と適齢男性が集まって集団見合いする。その際、女性達は「仮面の女神」のようなコスチュームをまとい、踊りながら男性達全員に自分の性器を見せたり、匂いをかがせる。女性は男性が誰だかわからない。男性も女性の顔はわからない。そのような集団見合いを経てカップルが決まり、広域圏における女性と男性の婚姻が成立する。
(現代未開民族で、目隠した適齢男性達に女性達が踊りながら次々に性器の匂いを嗅がせて行う集団見合いの例をテレビで見たことがあります。男は顔や印象などではなく好みの性器匂いで女性を選ぶ様子でした。)
7 集団見合いの様子(=成女式=成人式の様子)を描いた土偶(人形)を持っているのはその年齢に近づいた女性であると考えられます。(親が「この子を無事婚姻させてたい」という願いで土偶(人形)をつくり子に与えたと考えます。)
8 集団見合いでは踊りが踊られ、当然ながら歌も伴ったと考えます。この縄文集団見合歌舞は日本人にずっと引き継がれ、古代歌垣の起源であると超空想します。

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