現在、加曽利貝塚博物館E式土器企画展の展示土器について学習しています。この記事では紡錘状の円形意匠を有する意匠充填系土器その2として加曽利EⅢ式深鉢(成田市長田雉子ヶ原遺跡)企24土器を観察します。(企24はこのブログにおける整理番号です。)
1 加曽利EⅢ式深鉢(成田市長田雉子ヶ原遺跡)企24 観察記録3Dモデル
撮影場所:加曽利貝塚博物館 企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」
撮影月日:2020.01.07
整理番号:企24
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 46 images
GigaMesh Software Frameworkを使って3Dモデルから文様浮彫展開写真をつくりました。
文様浮彫展開写真とは単なる土器展開写真ではなく、文様を意図して浮き彫りにした展開写真です。具体的作成方法はテクスチャモデル(画像を貼り付けたモデル)展開写真とソリッドモデル(凹凸だけのモデル)展開写真をPhotoshopでオーバーレイして作成します。オーバーレイの仕方(レイヤーの描画モードの設定の仕方)によって異なる文様浮彫を生成させることができます。
加曽利EⅢ式深鉢(成田市長田雉子ヶ原遺跡)企24 文様浮彫展開写真 1
ガラス面反射が著しいにもかかわらず、文様浮彫度合いがとても分かりやすい画像となりました。あらためてトレースする必要はありません。
加曽利EⅢ式深鉢(成田市長田雉子ヶ原遺跡)企24 文様浮彫展開写真 2(参考)
3 観察及び感想
・上段に円形文と逆台形状の区画文が配置されています。下段には懸垂区画文が配置されているようです。
・死角になっている部分の文様配置が気になるところです。円形文3つ、区画文3なのでしょうか? 死角になっている部分の文様がわかればこの土器の正面を示す文様を特定できるかもしれません。
・加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市吉見台遺跡)後5土器(2020.02.28記事「紡錘状の円形意匠を有する意匠充填系土器」)と同じく紡錘状の円形意匠を有する意匠充填系土器であると考えます。
・3Dモデルをオルソグラフィック投影して「上から」見ると土器が最も膨らんだ部分はほぼ円形ですが、口唇部はわずかですが、楕円形になっているようです。
オルソグラフィック投影「上から」画像と円補助線
文様浮彫展開写真とは単なる土器展開写真ではなく、文様を意図して浮き彫りにした展開写真です。具体的作成方法はテクスチャモデル(画像を貼り付けたモデル)展開写真とソリッドモデル(凹凸だけのモデル)展開写真をPhotoshopでオーバーレイして作成します。オーバーレイの仕方(レイヤーの描画モードの設定の仕方)によって異なる文様浮彫を生成させることができます。
加曽利EⅢ式深鉢(成田市長田雉子ヶ原遺跡)企24 文様浮彫展開写真 1
ガラス面反射が著しいにもかかわらず、文様浮彫度合いがとても分かりやすい画像となりました。あらためてトレースする必要はありません。
加曽利EⅢ式深鉢(成田市長田雉子ヶ原遺跡)企24 文様浮彫展開写真 2(参考)
3 観察及び感想
・上段に円形文と逆台形状の区画文が配置されています。下段には懸垂区画文が配置されているようです。
・死角になっている部分の文様配置が気になるところです。円形文3つ、区画文3なのでしょうか? 死角になっている部分の文様がわかればこの土器の正面を示す文様を特定できるかもしれません。
・加曽利EⅢ式深鉢(佐倉市吉見台遺跡)後5土器(2020.02.28記事「紡錘状の円形意匠を有する意匠充填系土器」)と同じく紡錘状の円形意匠を有する意匠充填系土器であると考えます。
・3Dモデルをオルソグラフィック投影して「上から」見ると土器が最も膨らんだ部分はほぼ円形ですが、口唇部はわずかですが、楕円形になっているようです。
オルソグラフィック投影「上から」画像と円補助線
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