2020年3月2日月曜日

入組系横位連携弧線文土器の観察

縄文土器学習 364

現在、加曽利貝塚博物館E式土器企画展(終了)の展示土器について学習しています。この記事では入組系横位連携弧線文土器として、加曽利EⅢ式深鉢(成田市新山台遺跡)企28土器を観察します。(企28はこのブログにおける整理番号です。)

1 加曽利EⅢ式深鉢(成田市新山台遺跡)企28 観察記録3Dモデル

加曽利EⅢ式深鉢(成田市新山台遺跡)企28 観察記録3Dモデル 
撮影場所:加曽利貝塚博物館 企画展「あれもE これもE ―加曽利E式土器(印旛地域編)―」 
撮影月日:2020.01.07 
整理番号:企28 
ガラス面越し撮影 
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 68 images

展示の状況

2 3Dモデルから作成した文様浮彫展開写真
GigaMesh Software Frameworkを使って3Dモデルから文様浮彫展開写真をつくりました。

加曽利EⅢ式深鉢(成田市新山台遺跡)企28 文様浮彫展開写真 1

加曽利EⅢ式深鉢(成田市新山台遺跡)企28 文様浮彫展開写真 2(参考)

3 観察及び感想
・沈線によって弧線文が上段と下段及び上下を貫いて分布しています。

沈線の分布 (復元部分を除く)
・次の資料にある通り、この土器は入組系横位連携弧線文土器と呼ばれる土器です。

横位連携弧線文土器
・口唇部付近とそれ以外の胴部では縄文施文の向きが異なります。

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