2021年6月28日月曜日

"SECRET Japon" Books

 Twitterで集中的にいいねをいただいたFerrandis Franckさんのサイトを覗いたら、Ferrandis Franckさんが話題の"SECRET Japon" Booksの著者であること知りました。Amazonで注文したら翌日配送されてきました。


SECRET Japon全3冊

考古趣味心を強く刺激する冊子です。

日本考古歴史の中から、神秘的で奇妙で驚くべき遺物や遺跡を厳選して紹介しています。「これぞ考古趣味だ!」といえるような冊子になっています。

美しいカラー写真が豊富ですが、この冊子の最大の魅力は手書き野帳のスケッチ掲載です。詳しく見ると、日本語表記も加えながら詳しくメモしています。(ただしフランス語ですから当方は理解できませんが。)フランスからやってきて、言葉の壁を越えてこれだけ詳しく調べる、それも縄文から近代、そして沖縄までしらべたのですから驚嘆します。多くの日本人専門家との交流が有ったに違いないと推察します。


見覚えのある土偶が掲載されているページ


見覚えのある土偶が掲載されているページ


見覚えのある土偶が掲載されているページ

この冊子に掲載されている遺物・遺跡をみるために、日本を訪問する海外考古趣味人間が増えるのではないだろうかと想像します。

自分はこの冊子をみて日本の考古遺物・遺跡の魅力を再発見できたような感想を持ちました。この冊子は狭い視野に固まっている自分の考古趣味心をもみほぐしてくれるような効果がありました。

2021年6月27日日曜日

土偶観察記録3Dモデル20選の動画

 縄文土器学習 618

2021.06.15記事「土偶観察記録3Dモデル 20選」で作成した土偶20体3Dモデルの動画をBlenderアニメーション機能を利用して試作してみました。

これまで3Dモデルの動画は3DF Zephyr Liteの動画作成機能を利用していましたが、Blenderのアニメーション機能を利用しだしましたので、動画作成も徐々に3DF Zephyr LiteからBlenderに移行する予定で、この動画はその最初の試みです。

1 「土偶観察記録3Dモデル 20選」の動画


「土偶観察記録3Dモデル 20選」の動画

Blenderでカメラを移動して作成。

2 土偶観察記録3Dモデル 20選

土偶観察記録3Dモデル 20選

2019年夏~2021年春までに作成した土偶観察記録3Dモデル約50の中から、考古興味を刺激する20モデルを我流選定したもの

縄文のビーナス、仮面の女神を除いて全て千葉県内遺跡出土物

順番は時間順を表現していない

縮尺は不動(小さいものは大きく拡大表示している)

個別土偶はすべてより精細なモデルをSketchfab「arakiminoru」に掲載

個別土偶3Dモデルは3DF Zephyr で生成、Blenderで全体編集、3DF Zephyr v6.001でSketchfabアップロード

画面内移動はアノテーション利用(番号、K(進む)、J(後退))あるいはShiftキー+右クリックで移動(Shiftキーを先に押す)

3 感想

ア 土偶の多様性

20体を通して眺めているうちに、「土偶」という1つの括りに対応した1つの(特定の)機能・役割・利用方法があるわけではないといういわば当たり前の感想が浮かびます。現代でも人形フィギュア(人形)の機能・役割・利用法は千差万別です。現代ほどではないにしても、原始にあっても、土偶の機能・役割・利用法は多様であったにちがいません。ただし、時期や地域を特定すれば、土偶の機能・役割・利用法はかなり絞られるに違いありません。

イ 多数資料調査の必要性

有名な土偶や展示土偶を20体じっくり観察することは入門学習者にとっては大いに意義のあることです。しかし、土偶の機能・役割・利用法等にせまろうとするならば、土偶をある程度悉皆的に調査することが必須であるように感じます。出土物を(仮想的に)全部並べて観察することが必須です。その悉皆観察の後に生まれる想像はある程度の価値が含まれる可能性があるかもしれません。

4 技術的感想

Blenderのアニメーション機能、動画作成機能の様子が少しずつ判ってきたので、それをある程度自由に操れる状況に7月中に自分を追い込みたいと思います。

2021年6月26日土曜日

廻る仮面の女神

 縄文土器学習 617

国宝「仮面の女神」観察記録3Dモデルを回転させて見ました。回転体と静止体を同時に観察することによって、これまでの自分の感想がそのまま保持されるのか、それとも違う感想が生まれるのか、調べるための学習資料です。

1 土偶(国宝仮面の女神)(茅野市中ッ原遺跡) 観察記録3Dモデル(回転2)

土偶(国宝仮面の女神)(茅野市中ッ原遺跡) 観察記録3Dモデル(回転2)

撮影場所:茅野市尖石縄文考古館 

撮影月日:2019.09.13 

4面ガラス張りショーケース越しに撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成  v4.530 processing 82 images(Masquerade機能利用)


調整前3Dモデル画面(3DF Zephyr Lite画面)


回転3Dモデルの動画

2 メモ

仮面の女神については次のような感想を持ってきています。


当初3Dモデルに付した注記


感想メモ画面1


感想メモ画面2


感想メモ画面3

回転体モデルを観察してみると、これまでの自分の感想の「もっとらしさ」感が増大しました。

この土偶はその背後を観察することが特別に重要であると感じます。仮面と帽子と衣服を結合する接続具の観察が可能となります。

妄想レベルですが、この土偶は「成人式」(集団見合い)の女性装束であり、生殖可能であることを示しているのだと思います。同じ成人になった男性(群)に生殖可能であることを視覚や嗅覚で示す儀式用であり、仮面は女性が恥ずかしさなどを持たないための意味も有していると考えます。(現代アフリカには逆に男性(群)が目隠しして、女性(群)陰部の臭いを嗅ぐ若者集団見合い儀式があります。)

なお、この土偶出土状況ジオラマが尖石縄文考古館に展示されていて、学習上の強い興味が喚起されます。

2020.03.17記事「国宝土偶「仮面の女神」出土状況ジオラマの3Dモデル」



2021年6月24日木曜日

廻る縄文のビーナス

 縄文土器学習 616

国宝「縄文のビーナス」観察記録3Dモデルを回転させて見ました。回転体と静止体を同時に観察することによってどのような感想が浮かぶのか、調べるための資料です。

1 縄文中期前半土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル(回転 2)

縄文中期前半土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル(回転 2)

撮影場所:茅野市尖石縄文考古館

撮影月日:2019.09.13

4面ガラス張りショーケース越しに撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 59 images(Masquerade機能利用)


展示の様子


3Dモデルの動画(Sketchfab画面を操作した時のキャプチャー動画)

2 感想

360度からの撮影が可能である場合の観察記録3Dモデルでは、当然ですが360度の方向から観察できるます。しかしBlenderとか3DF Zephyr LiteとかSketchfabなどのソフトで観察するばあい、マウス等でクリックしながら自分の視点を移動しなければなりません。ある程度の手間がかかります。この手間を対象物を回転させることによって省くことができます。さらにコピーした静止モデルをそばに置いておけば、角度による違いを注意深く観察することができます。

縄文のビーナスを同一2体を隣接して置き、一方を回転させることでこの土偶の様子をより詳しく観察できることがわかりました。土偶(に限らず遺物一般)についてこのよう同一2体隣接設置(一方回転)資料は有用であることを確認します。3Dモデルであるからこそ可能な学習資料のあり方です。

3 技術的感想

Blenderで初めてアニメーションを作成してみました。考古遺物を回転させたり、移動させたりするアニメーションは自分にも対応できる程度の簡易な方法で可能であることを知りました。

Blenderで作成してエクスポートしたアニメーションファイル(fbxファイル)をSketchfabに投稿することも難しいことではありませんでした。


Blender画面


Sketchfab画面


2021年6月20日日曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の貝層断面写真カラー化

 縄文社会消長分析学習 105

有吉北貝塚北斜面貝層発掘状況写真120点のうち52点が貝層断面写真です。これをカラー化して整理しました。整理結果と感想をメモします。

1 貝層断面写真52点のカラー化

Photoshopニューラルフィルター機能により半自動操作でカラー化しました。


貝層断面写真52点のカラー化

2 貝層断面写真の整理

貝層断面写真は横断面の第2断面、第10断面、第11断面、第12断面、第13断面に対応したものに限られていました。このうち第2断面と第11断面は注記付詳細断面図が発掘調査報告書に掲載されています。


第2断面に対応した写真と注記付断面図


第11断面に対応した写真と注記付断面図

3 感想

ア 第2断面

第2断面は北斜面貝層上流部分(南側部分)を代表する断面であり、この断面の写真が8点あることから検討を体感的に深めることができると期待します。

特に次の写真と注記付断面図は直接対応しますから、詳しく検討することできます。


カラー写真(9)


注記付断面図(第2断面)

なお、カラー写真(9)を見ると、基盤浸食面(下総層群の上面地形)がきれいに露出していて、顕著な崖(ガリー浸食谷の遷急点)が観察できます。まるで滝つぼのような地形です。海外乾燥地域の地形を見ているような錯覚をおぼえます。尋常ではないガリー浸食現象の存在が確認できます。この異状ともいえるようなガリー浸食現象と貝層形成との関係が北斜面貝層学習の特別重要テーマとなります。

イ 第11断面

第11断面は北斜面貝層下流部分(北側部分)を代表する断面であり、発掘調査報告書では北斜面貝層そのものを代表している断面でもあります。この断面の写真が25点あることから検討を体感的に大いに深めることができると期待します。


カラー写真(17)


注記付断面図(第11断面)

ウ 写真のカラー化

発掘調査報告書掲載白黒写真をソフト(Photoshop)でオートマチックにカラー化することにより写真に対する興味が格段に湧き、学習がとても楽しくなりました。楽しくなければ学習の意味がそもそもないのですから、写真のカラー化は自分にとって重要な技術として確実に定着することになります。

なお、過去に実施した同様の発掘調査報告書学習(大膳野南貝塚、西根遺跡)ではまだカラー化技術が一般で使える状況はありませんでしたから、世の中の技術進歩スピードに感心します。長生きはしてみるものです。


2021年6月18日金曜日

有吉北貝塚発掘風景

 縄文社会消長分析学習 104

有吉北貝塚発掘調査報告書掲載発掘状況写真120点を分析・観察し始めます。この記事では最初の4点を観察します。

1 有吉北貝塚付近の開発前状況

発掘調査報告書掲載写真観察に入る前に、開発前の有吉北貝塚付近の状況を空中写真から把握します。

有吉北貝塚付近の開発前状況

地理院地図1961年~1969年の空中写真

地形DEMは千葉市1960年代都市図等高線から作成(QGIS、GRASS)

垂直倍率:×3.0

3DF Zephyr v6.002からSketchfabにアップロード


空中写真(地理院地図1961年~1969年の空中写真)

北斜面貝層は周辺高木の影で黒くなっています。この写真状況から開発前の北斜面貝層は灌木地としての土地利用であったと判読できます。おそらく薄い表土の下に貝層があるため高木が育ちにくい土壌環境が存在していたのではないかと想定します。

2 遠景


遠景

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


遠景(カラー化)

Photoshopニューラルフィルター機能利用による半自動カラー化。(以下同様)

表土が剥がされて貝層上限があらわれたころの北斜面貝層発掘現場遠景であると推測します。


地形3Dモデルによる風景

表土が剥がされた状況の等高線から作成したDEMによる地形3Dモデルによる風景です。(ピンクが貝層分布、垂直倍率3倍)

3 貝層上面検出状況


貝層上面検出状況

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


貝層上面検出状況(カラー化)

貝層の北側(下流側)が写っています。


地形3Dモデルによる風景

表土が剥がされた状況の等高線から作成したDEMによる地形3Dモデルによる風景です。(ピンクが貝層分布、垂直倍率3倍)

4 作業風景1


作業風景1

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


作業風景1(カラー化)

発掘作業が途中まで進行した状況の風景です。


地形3Dモデルによる風景

貝層下限等高線から作成したDEMによる地形3Dモデルによる風景です。(ピンクが貝層分布、垂直倍率3倍)

5 作業風景2


作業風景2

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


作業風景2(カラー化)

発掘作業状況写真です。作業風景1より発掘が進んでいます。


地形3Dモデルによる風景

下総層群上面等高線から作成したDEMによる地形3Dモデルによる風景です。(ピンクが貝層分布、垂直倍率3倍)

この写真に写っている人物に赤丸を付けてみました。


作業風景2に写っている人物

33名の方が発掘、測量、機械操作等に従事しています。ほとんどが姉さん被りの女性で、その中にヘルメットをかぶった数人の男性が見えます。10近くの断面(露頭)で同時に作業が行われているようです。

6 感想

北斜面貝層の発掘現場はもとより、北斜面貝層地形も現在は存在していませんが、発掘調査報告書掲載写真と地形3Dモデルから現場状況を紙上体験することができました。

北斜面貝層の様子が徐々にですが、感覚的に自分の記憶の一部に溜まりつつあります。

7 参考 有吉北貝塚 開発前地形と開発後地形 3Dモデル

有吉北貝塚 開発前地形と開発後地形 3Dモデル 

【開発前地形】 

DEM:1960年代千葉市都市図等高線からGRASSGISで生成(2mメッシュ) 

垂直倍率:×3.0 

表示:1960年代千葉市都市図+標高色別、有吉北貝塚調査区域(青線) 

【開発後地形】 

開発後地形DEM:国土地理院5mメッシュDEM(2020年12月ダウンロード) 

垂直倍率:×3.0 

表示:国土地理院全国最新写真(平成28年)、有吉北貝塚調査区域(青線)

2021年6月17日木曜日

発掘状況白黒写真のカラー化(疑似カラー塗色)

 縄文社会消長分析学習 103

有吉北貝塚北斜面貝層学習で当面発掘調査報告書掲載写真の分析を行います。発掘状況写真が120枚掲載されていますので、この写真を大型ディスプレーで大伸ばしして子細に観察分析し、3D情報図、3D等高線図等と対応させて、発掘現場状況を紙上体験することにします。貝層そのものはどのような状況であるのか、遺物の出土状況はどのようなものであるのか、紙上体験します。

その際、120枚の白黒写真をPhotoshopニューラルフィルター機能を利用して半自動的にカラー化(疑似カラー塗色)して分析・観察の効率を高めることにします。

カラー化(疑似カラー塗色)した写真では色そのものは検討対象ではなく、地物の状況認識をより正確・効率的に行うためにカラーを利用します。


カラー化(疑似カラー塗色)例 1


カラー化(疑似カラー塗色)例 2


カラー化(疑似カラー塗色)例 3


カラー化(疑似カラー塗色)例 4

AI技術発展スピードが早く、以前は使えなかった技術が今は簡単に使えるという状況変化に驚くとともに、対応することに苦労します。

有吉北貝塚北斜面貝層学習の進め方

 縄文社会消長分析学習 102

有吉北貝塚北斜面貝層学習を5月25日からスタートしていますが、それをふりかえるとともに、今後の学習ステップをメモします。

1 中間ふりかえり

北斜面貝層学習をふりかえると、●で示すような学習上の成果・画期を継続して体験することが出来てきています。学習の深化に自信を持つことができ、学習意欲が増大しています。

2021.05.25 有吉北貝塚 北斜面貝層の学習計画

●北斜面貝層学習計画

2021.05.27 有吉北貝塚北斜面貝層断面図の3D表示

●貝層断面図の3D表示実現


貝層断面図の3D表示

2021.05.28 斜面貝層3Dモデルの改良

2021.05.30 有吉北貝塚 基底部土器出土状況図の3D表示

2021.05.31 有吉北貝塚 北斜面貝層 土器出土状況の予察観察

●土器出土状況平面図・投影断面図の理解


土器出土状況平面図・投影断面図の理解

2021.06.04 有吉北貝塚 北斜面貝層断面図及び周辺地形の3D表示(試作1)

2021.06.06 有吉北貝塚 北斜面貝層 情報図 試作1

●断面図等情報の3D総合図完成

2021.06.10 有吉北貝塚北斜面貝層に関する学習問題意識

●問題意識のとりまとめ


問題意識 1


問題意識 2


問題意識 3

2021.06.11 有吉北貝塚北斜面貝層基底面高度分布図の作成

●3種の等高線図作成


等高線図 1


等高線図 2


等高線図 3

2021.06.12 有吉北貝塚北斜面貝層 発掘調査前(表土除去後)地形3Dモデルの試作

2021.06.13 有吉北貝塚北斜面貝層 基底面高度分布図3Dモデルの作成

●等高線から作成した地形3Dモデルの実用資料作成


等高線から作成した地形3Dモデル

2 これからの学習ステップ

これまでの学習成果を踏まえ、これからの学習ステップを次のように設定して、順次実行することにします。

2-1 北斜面貝層写真の分析


北斜面貝層写真 例

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


北斜面貝層写真 例

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用

有吉北貝塚発掘調査報告書には北斜面貝層の貝層断面や遺物出土状況写真が120点収録されています。この写真を3D情報図、3D等高線図等と対応させて、発掘現場状況を紙上体験することにします。

紙上体験は写真を大型ディスプレー上で大伸ばしして、子細に観察して写真上にメモを追記して行うことにします。必要な立体位置確認、遺物個体確認などを行います。

この紙上体験(写真分析活動)が次の2-2~2-4活動の質を高めることになると期待します。

2-2 貝層断面詳細図の検討


貝層断面詳細図 例
有吉北貝塚発掘調査報告書から引用

発掘調査報告書に掲載されている貝層断面詳細図4枚を詳しく理解し、貝層構造を自分なりに解明します。

2-3 土器出土状況詳細図の検討


土器出土状況詳細図

この詳細図の番号(個別土器番号)をまず理解し(判読し)、個別土器毎の分布を貝層全体構造のなかで把握します。

2-4 出土遺物分布図の作成

北斜面貝層から出土した遺物のリストを遺跡全体の遺物種別リストから作成し、その分布図(層位…立体要素加味)を作成します。この分布図から貝層形成の様子について考察します。

発掘調査報告書に掲載されている遺物種別リスト

・土製円盤

・耳栓

・ミニチュア土器

・土製品(その他)

・ハマグリ製貝刃

・カガミガイ製貝刃

・アリソガイ製磨貝

・ハマグリ製磨貝

・貝製品(装飾品他)

・骨角歯牙製品

・散乱人骨骨片一覧表

・イノシシ上顎骨の内容

・イノシシ下顎骨の内容

・石鏃破損状況(1)

・石鏃破損状況(2)

・石鏃破損状況(3)

・石鏃属性(1)

・石鏃属性(2)

・石鏃属性(3)

・石錐・削器・異形石器・尖頭器属性

・UR-fl属性(1)

・UR-fl属性(2)

・UR-flの使用痕

・楔形石器属性

・OEF属性

・打製石斧属性(1)

・打製石斧属性(2)

・磨製石斧属性(1)

・磨製石斧(転用)属性

・磨製石斧属性(2)

・磨石類属性(1)

・磨石類属性(2)

・石皿属性(1)

・石皿属性(2)

・礫器属性(1)

・礫器属性(2)

・砥石・叩石・台石属性(1)

・砥石・叩石・台石属性(2)

・石製品属性(1)

・石製品属性(2)

・軽石製品属性(1)

・軽石製品属性(2)

・石核・原石属性

・砥石状砂岩・凝灰岩属性

・土質ブロック属性

・基盤石塊属性

・炉石属性

・石器補遺

・土器片錘計測表(4)北斜面貝層出土分(完形)


北斜面貝層メッシュ体系 2m×2mメッシュ

発掘調査報告書では、北斜面貝層出土遺物位置は全て2m×2mメッシュ単位で特定できるようになっています。遺物によっては層位が出ています。

3 感想

発掘調査報告書掲載資料を3D空間のなかで理解することによって、自分自身の遺跡理解が特段に深まりつつあります。単なる紙上学習(資料学習)ですが、肉体的体験的学習に似た感覚が生まれていますから不思議です。


2021年6月15日火曜日

土偶観察記録3Dモデル 20選

 縄文土器学習 615

2019年から現在までに作成した約50の縄文土偶観察記録3Dモデルのうちから、自分が特段に興味を持つ土偶20を選んで並べてみました。並べて観察することにより、自分の思考刺激材料になり、自分専用学習教材になります。

1土偶観察記録3Dモデル 20選

土偶観察記録3Dモデル 20選

2019年夏~2021年春までに作成した土偶観察記録3Dモデル約50の中から、考古興味を刺激する20モデルを我流選定したもの

縄文のビーナス、仮面の女神を除いて全て千葉県内遺跡出土物

順番は時間順を表現していない

縮尺は不動(小さいものは大きく拡大表示している)

個別土偶はすべてより精細なモデルをSketchfab「arakiminoru」に掲載

個別土偶3Dモデルは3DF Zephyr で生成、Blenderで全体編集、3DF Zephyr v6.001でSketchfabアップロード

画面内移動はアノテーション利用(番号、K(進む)、J(後退))あるいはShiftキー+右クリックで移動(Shiftキーを先に押す)


3DF Zephyr Lite画面


3Dモデル動画

2 リスト

●縄文早期の土偶

01

縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル  

撮影場所:八千代市立郷土博物館2021年度企画展「印旛沼南西岸の縄文文化~やちよの縄文~」  

撮影月日:2021.05.13  

ガラスショーケース越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 39 images  

02

縄文早期撚糸文土器と共伴出土したバイオリン型土偶  

船橋市小室上台遺跡  

船橋市飛ノ台史跡公園博物館展示  

2019.04.21撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.353 processing 6 images  

03

縄文早期土偶(袖ヶ浦市打越岱遺跡) 観察記録3Dモデル  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」   

撮影月日:2020.11.13   

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.009 processing 43 images  

04

縄文早期前半の土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル  

花輪台式期  

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター   

撮影月日:2020.08.04   

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.002 processing 75 images  

●縄文中期の土偶

05

縄文中期前半土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル  

撮影場所:茅野市尖石縄文考古館  

撮影月日:2019.09.13  

4面ガラス張りショーケース越しに撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 59 images(Masquerade機能利用)  

06

土偶(国宝仮面の女神)(茅野市中ッ原遺跡) 観察記録3Dモデル 

撮影場所:茅野市尖石縄文考古館 

撮影月日:2019.09.13 

4面ガラス張りショーケース越しに撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成  v4.530 processing 82 images(Masquerade機能利用)

07

縄文中期土偶(柏市小山台遺跡) 観察記録3Dモデル  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」   

撮影月日:2020.11.13   

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.009 processing 47 images  

08

中空土偶[河童形土偶](東金市鉢ヶ谷遺跡) 観察記録3Dモデル  

縄文中期五領ヶ台式期、土坑出土遺物  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」  

撮影月日:2020.10.27  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.009 processing 70 images  

09

加曽利EⅠ式土偶(鎌ヶ谷市大堀込遺跡) 観察記録3Dモデル  

長さ:4.8㎝  

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」  

撮影月日:2020.11.27  

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.014 processing 53 images  

●縄文後期の土偶

10

土偶(高島多米治旧蔵)(銚子市余山貝塚出土) 観察記録3Dモデル  

縄文後期、ミミズク土偶、重要文化財、全身赤彩、公益財団法辰馬考古資料館蔵  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」   

撮影月日:2020.10.27   

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.009 processing 59 images  

11

安行系ミミズク土偶 下ヶ戸貝塚 観察記録3Dモデル  

撮影場所:我孫子市教育委員会1階ロビー  

撮影月日:2019.08.20  

ガラスショーケース越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.506 processing 30 images

12

縄文後期初頭?円錐形土偶(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル  

加曽利貝塚北貝塚1-1区Dトレンチ出土  

撮影場所:加曽利貝塚博物館  

撮影月日:2020.06.17  

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.530 processing 38 images  

13

山形土偶(千葉市加曽利貝塚) 観察記録3Dモデル  

縄文後期加曽利B3式、千葉市加曽利貝塚南貝塚(Ⅴトレンチ)  

撮影場所:加曽利貝塚博物館 常設展示  

撮影月日:2020.07.14   

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v.5.001 processing 39 images

14

全面赤彩された山形土偶頭部(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル  

加曽利B式、最大高7.2㎝、最大幅9.4㎝、最大厚4.2㎝  

千葉市埋蔵文化財調査センター所蔵  

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター  

撮影月日:2020.08.21  

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.003 processing 50 images  

15

縄文後期土偶(有髭土偶)(銚子市余山貝塚) 観察記録3Dモデル  

吉野長太郎旧蔵、東京国立博物館蔵  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」   

撮影月日:2020.12.03   

ガラス面越し撮影   

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.014 processing 61 images  

16

中空土偶(君津市三直貝塚) 観察記録3Dモデル  

縄文後期~晩期  

千葉県教育委員会所蔵  

撮影場所:加曽利貝塚博物館 ミニ企画展示「県内縄文遺跡展」-千葉県の縄文時代研究を彩った遺跡たち- 君津市三直貝塚編  

撮影月日:2020.07.14  

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.001 processing 48 images  

17

中空土偶(君津市三直貝塚)2 観察記録3Dモデル   

縄文後期~晩期   

千葉県教育委員会所蔵   

撮影場所:加曽利貝塚博物館 ミニ企画展示「県内縄文遺跡展」-千葉県の縄文時代研究を彩った遺跡たち- 君津市三直貝塚編   

撮影月日:2020.07.21  

ガラス面越し撮影   

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.001 processing 39 images  

●縄文晩期の土偶

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縄文晩期土偶(酒々井町墨古沢遺跡) 観察記録3Dモデル  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」  

撮影月日:2020.12.09  

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.014 processing 77 images  

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縄文晩期土偶(鎌ヶ谷市中沢貝塚) 観察記録3Dモデル  

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」   

撮影月日:2020.11.13   

ガラス面越し撮影   

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.014 processing 63 images  

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縄文晩期安行3a式 ミミズク土偶(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル  

最大高11.4㎝、最大幅10.7㎝、最大厚3.1㎝  

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター  

撮影月日:2020.08.20  

ガラス面越し撮影  

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.003 processing 50 images  

3 感想

・縄文前期の土偶をこれまで観察していないことに気が付きました。何か意味のある現象で、単なる偶然ではないような気がします。

・早期土偶、中期土偶、後晩期土偶が全く異なる利用のされ方であったと想像します。

・早期土偶は顔がなく、体部それも乳房に造形の意味が集中します。母乳が出なければ赤ん坊が餓死するだけですから、母乳が豊かにでる体を願うための道具であったと思います。

・中期土偶は関東貝塚集落ではほとんど出土しません。その意味を知ることが縄文学習の重要テーマとなります。千葉で出土する中期土偶は遠隔地からの影響を受けてのことのようです。5番土偶(長野県茅野市棚畑遺跡)と8番土偶(千葉県東金市鉢ヶ谷遺跡)は型式面で同じ系統にあるといえます。

・後晩期土偶は利用の最後に破壊してばら撒くことが特徴のようです。「生贄」代替物として土偶が使われたと空想しています。アイヌイオマンテのヒグマの役割を土偶(地母神)が果たしていたと空想します。