縄文土器学習 20
加曽利E式土器のC14年代は2019.01.30記事「加曽利E式土器のC14年代」で調べました。
加曽利E式土器のC14年代はBP4500年~4000年のイメージで把握することができました。この数値は加曽利貝塚博物館企画展パンフレットにも使われています。
しかし、C14年代と実際の暦年は違うことが明白に分ってきていて、暦年で考古を検討学習するほうが好ましいことは明白です。同時にC14年代を暦年に較正する国際的基準(較正曲線IntCal 13)も明白で、その基準によりC14年代を暦年に較正するプログラム(OxCal)もオックスフォード大学で公開されています。
そこで、れきはくデータベースに掲載されている加曽利E式土器のC14年代測定値のうち土器付着物を測定したデータすべての暦年較正年代をOxCalで調べました。
1 加曽利E式土器の暦年較正年代
加曽利E式土器の暦年較正年代
加曽利E式土器は平均値大局的にみればBP5100年~4500年程度、幅でみればBP5400年~4300年程度ということになります。
参考 加曽利E式土器のC14年代
2 メモ
今後の土器学習で土器形式毎にC14年代データから暦年較正年代をもとめ、私家版学習用土器形式年表を作ることにします。
この年表(暦年年表)により日本や世界の考古歴史事象との比較の学習上の基礎(基準)ができるようになると考えます。
加曽利E1式土器の暦年較正年代とE2式土器の年代が逆転していて本来の期待する値になっていません。専門家が検討すれば各種要因を指摘するのだと思います。自分の学習ではとりあえず様々な土器形式や考古事象の暦年較正年代情報を自分の手元に収集し、暦年大局観を育てることに使い、各種矛盾はとりあえず許容(???)します。
3 参考 OxCalの画面
OxCalはれきはくデータベース「放射性炭素年代測定データベース」の個々データ画面にある「OxCalで暦年較正結果を表示」ボタンから飛ぶことができます。
事前にユーザー登録が必要です。ユーザー登録は名前とメールアドレスを記入すると即座にメールにパスワードが送られてきて、瞬間的にできました。
OxCalの画面
れきはくデータベースの「放射性炭素年代測定データベース」の個々データ画面から飛んだ場合の表示(好みに応じて変更)
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