2019年5月27日月曜日

加曽利B2式土器 容量約70リットルの巨大壺

縄文土器学習 136

西根遺跡出土加曽利B2式土器の観察を行います。この記事では容量約70リットルの巨大壺を観察します。

1 437番土器

437番土器 A面 (千葉県教育委員会所蔵)

437番土器 B面 (千葉県教育委員会所蔵)

437番土器挿図
西根遺跡発掘調査報告書から引用

437番土器観察表
西根遺跡発掘調査報告書から引用

2 437番土器写真拡大

437番土器A面1 写真倒立 (千葉県教育委員会所蔵)

437番土器A面2 写真倒立 (千葉県教育委員会所蔵)

437番土器B面1 写真倒立 (千葉県教育委員会所蔵)

437番土器B面2 写真倒立 (千葉県教育委員会所蔵)

3 メモ
・第4集中地点出土、口径35.7cm、底径8.8cm、器高74.1cm、容量69.7リットルの粗製壺で西根遺跡出土土器の最大級のものです。残存度は90%で底部外側下端が摩滅しています。
・強く被熱していて大量堅果類の煮沸に使われたと想定できます。
・ほとんど完形の姿を残す巨大廃用土器をわざわざ丸木舟で西根遺跡まで運び、そこで破壊したと想定できます。

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